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Today's topic No. 272 2019/5/21 |
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●DBFS-4427 DRY BRANCH FIRE SQUAD『Don't Forget This Song』CD(本体\1,000-) \1,080- これ以上にないトラッドサウンドを標榜、本物のブルーグラス、その核心を哲学するロン・トーマソン率いるドライ・ブランチ・ファイアー・スクォッドの最新作は上記、「忘れてはいけない曲」集……。久々に聴く“All the Good Times Are Past and Gone”や“Highway of Sorrow”。ハイロンサムの極めつけ“Dark As the Night”やドック・ワトソンに書いたインスト“Watson's Blues”などの趣味のいいモンローソング。“I've Always Been a Rambler”や“Black Jack Davey”など素晴らしいトラッド、ボビー・オズボーン作のフラット&スクラッグス名曲“Pain in My Heart”のほか、最後の2曲、ロンの味わい深いマンドリンインスト“Uno”とDBFSの由来をジョークる“Stranger In a Strange Land”(ただし、あまりの田舎弁の高級ジョークで理解不能!?)まで、40年になろうというベテランバンドの深いコクと味を楽しませてくれる。 |
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ブルーリッジのど真ん中、ゲイラックスからも程近いバージニア州トラウトデイルからトミー(m)&テレサ(g)・セルズ夫妻を中心に1987年結成、ヘリテイジやヘイホラーからハードコアなトラッドブルーグラスを出し続けてきた老舗バンド、ビッグ・カントリー・ブルーグラスのレベル移籍後、三作目で通算18枚目のアルバム。 前作『Memories Of The Past』から参加のエディ・ギル(g)のブルーグラス・フィーリングたっぷりの唄が素晴らしい。 マルチプレイヤーとして長年、このバンドに貢献してきたジェフ・マイケル(f)に代わって、リン・モリス・バンドやドイル・ローソンが心臓のバイパス手術を受けた時に一番に代役に指名したというベテラン、ティム・ローリン(f)、サニー・マウンテン・ボーイズ、ロスト&ファウンドと渡り歩いてきたリンウッド・ランスフォード(bj)、ゲイラックス在住でハーモニー・ボーカルでも貢献するトニー・キング(bs)という腕利きを揃い。 トムT & ディキシー・ホールによる"The Bluefield West Virginia Blues”他、ブルーグラス・ファンの琴線に触れる書き下ろしに加えて、ボビー・オズボーン"My Lonely Heart"やジミー・マーチン、ロイ・マクミランのカバーも良い味。どこを切っても上質の正しいブルーグラス。(ムーンシャイナー誌レビューより) |
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ジミー・マーチン&サニー・マウンテン・ボーイズでソリッド・ブルーグラスを骨の髄まで叩き込まれ、リン・モリス、ロンダ・ビンセントやマイケル・クリーブランドのサイドメンを務め、現在は自身のバンドを率いて活躍中のオウディ・ブレイロック、ルーラル・リズムからの2枚目。 |
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益々元気で枯れることを知らないボビー・オズボーンの2012年作。全盛期に比べれば声の衰えは否めないが、キャッチーな選曲、グレン・ダンカンの全面参加、マイケル・トッピンズの6弦バンジョーを大フィーチャーして、従来のオズボーン・サウンドを進化させているという印象。スローなナンバーでは息切れしそうでハラハラするが、気持ちは若いときと同じなんだろうなと思う。ビル・モンローの最晩年同様、歌い続け引き続けるところに凄みを感じる。長年のファンの方々、覚悟を持って最後まで付き合ってもらいたい。 |
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Mountain Fever/Rocky Top/Pain in My Heart/Ruby/Memories/Man from Rosine/Memories of Yeasterday/Up This Hill and Down/Bobby Van Waltz 他全14曲 ボビー・オズボーン、ブルーグラス第一世代の偉大なマンドリン奏者/シンガーの2010年作は、ラッセル・ムーアやパティ・ラブレス、デビッド・グリスマンやロニー・マッカーリー、サミー・シーラーやオウディ・ブレイロック、そしてなんと!!三味線の国本武春らをゲストに迎え、充実のオズボーン節炸裂、60周年記念作品である。1949年にロンサム・パイン・フィドラーズで発表した自作の"Pain in My Heart"ほか、出世曲"Rubeeeeee"、そしてテネシー州歌にもなった"Rocky Top"をはじめ、ボビーの美しくかつダイナミックなカントリーバラッド等々。いまやボビーのサウンドクリエーターでもあるグレン・ダンカンが縦横無尽のフィドル、曲調によってはスティール・ギターやドラムスも加えた大胆なアレンジで新バンド、ロッキー・トップ・エクスプレスを引っ張っていく。グリスマンを迎えてマンドリン奏法のパイオニアとしてのすばらしいインスト2曲とともに、第一世代にある種共通の音楽に対する抑えがたい衝動が堪能できる秀作である。 |
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Lower Than Lonesome/Lessons Learned/I Think Of You/Sweet Rosa Lee/Deep Part Of Your Heart/Reno'S Mando Magic (Instrumental)/Trail Of Sorrow/All That'S Worth Remembering/Our Last Goodbye/Bad News At Home/Always Late (Bonus Song With Special Guest David Frizzell)全11曲 RONNIE RENO,MIKE SCOTT,JOHN MABERRY,HEATH VAN WINKLE,STEVE DAY,HARRY STINSON,ROBIN SMITH,JACKIE MILLER,SONYA ISAACS,DAVID FRIZZELL ベテラン、ロニー・レノのソロプロジェクト。レノ&スマイリー、オズボーン・ブラザーズ、マール・ハガード&ストレンジャーズ、レノ・ブラザーズとして又、人気テレビ番組のホスト役としても活躍してきた彼の集大成的作品。 |
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ブルーグラスを「陽気で明るい楽しい音楽」と感じる人は多い。それは、多分にバンジョーの音色とフィ ドル・チューンのスピードに原因があるのだろう。確かに、厳しい労働から開放される土曜夜の楽しみで あったフィドル&バンジョー、そしてそこにあらん限りのパワーとスピードを注ぎ込んだビル・モンローの 音楽の延長線上に「ブルーグラス」があるのだから、無理からぬ事だ(いずれ、その陽気そうな音の裏に、 厳しさと悲しみに満ちた苦悩がある事にも気付くだろう)。 しかし、ブルーグラスのもう一方では、まっ たく正反対の「耐え難いほどの悲しみ」を表現している事にも気付くだろう。 それは南部の貧しさ(プ ア・ホワイトと呼ばれる白人貧民層は時にヒルビリーと蔑まされた)は黒人たちとの交流を生み、そこに ビル・モンローが(後に)ハイロンサムと呼ばれる孤高のハイテンションなブルース感覚を注ぎ込んだの だ。 アパラチアの山中で伝承されてきたイギリス諸島からのケルト系音楽とブルースが絶妙なバランスで混 ざり合い、独特の歌唱法やハーモニーを生んだ、それがブルーグラス・ソングの魅力だ。 ヘイゼル・ ディッケンズからアリソン・クラウスの女性陣、ジェイムズ・キングからティム・オブライエンの男性陣、 ブルーグラス&トラッドのトップ・レーベル、ラウンダー社入魂の16曲選集。スタンレーの"Meet Me in the Moonlight"は、1962年ブルー・リッジ録音の未発表音源だ。 |
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Midnight Lover's Express/Blue Ridge Side of Blue/Kentucky Serenade/Movie Time Blues/Somewhere Tonight/Always Late 他全12曲 ドン・レノの遺児3人によるリノ・ブラザースの第5作。ドン・ウェインのバンジョーは父親譲りのハイテクに現代的なまとまりの良さを加味し、デイルのマンドリンはサム・ブッシュをアイドルにした滑らかなハイテク、そしてロニーのリード・ボーカルは暖かく、かつそのオリジナル・メロディーは70年代のアメリカン・ミュージックに根差した聴き易くキャッチーなフレーズを持った馴染み易い物だ。 その3人兄弟に、ランディー・ハワードの凄いフィドルとロブ・アイクスのセンスの良いドブロが絡む。決して押しの強いインパクトで攻めるのではなく、メロディーを大切にした音作りが落ち着いたサウンドを生んでいる。レフティー・フリゼル作でドワイト・ヨーカムのヒットで知られる"Always Late"以外は父親、ドンの3曲と、兄弟のオリジナルが8曲。とても耳に落ち着くアルバムだ。歌詞付きなので日本のバンドも取り上げやすいだろう。 |
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元シェナンドーでメジャーでヒットを飛ばしたマーティ・レイボンの212年作。NGDBやジミー・マーチン、モンロー、フラット&スクラッグスのカバー、シェナンドー時代のセルフカバー、オリジナルのバランスも絶妙。 ジャスティン・モーズ(m,f,bj,d)、ロブ・アイクス(d)、ブライアン・サットン(g)、シャド・コブ(f)、デビッド・タルボット(bj)他、トップ・ミュージシャンによるコンテンポラリー・ブルーグラス・サウンドをバックに存在感のあるボーカルでグイグイと引っ張っていく様子は圧巻。 |
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●ROU-0609 NEWFOUND ROAD『Same Old Place』CD(本体\1,000-) \1,080- 数々の新人トラッド/ソウルグラスを発掘してきた ラウンダーレコードのケン・アーウィンのお眼鏡にかなったのはティム・シェルトンの強力ボーカリストを 中心に、オハイオの濃いトラッドグラス伝統を踏まえた新進ハードコア・ブルーグラス、ニューファウンド・ ロード。これまでゴスペル一途だった彼らが、世俗テーマに挑んだ最新ラウンダー第2弾。 最近のソングライ ター作品が主だが中盤以降、スタンレーの"I Am the Man Thomas"からカーターの"Lonesome River"にいたるあたりで実力勝負だ。 ご多分にもれない今どきの スーパーピッカーを制御するのはジム・バン・クリーブ、マウンテンハートのフィドラーである。 |
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映像作品『ジェネレーション・ブルーグラス』にも登場兄ゼブと小学生の妹サマンサ、ふたりのギター/マンドリンとフィドル/ボーカルを中心に、父バド(bs)のトリオ、スナイダー・ファミリー。 7曲がインスト、6曲の歌物でティーンエイジャー兄妹のスーパーピッキンを堪能する。 |
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●MRR-1017 SNYDER FAMILY BAND『Building Bridges』CD(本体\1,000-) \1,080- 脅威のティーンエイジャー・ピッカー兄妹を擁するファミリー・バンド。大注目です。 |
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Don't You Hear Jerusalem Moan?/Precious Memories/I'm A Pilgrim/What a Friend We Have In Jesus(banjo inst.)/Life's Railway to Heaven 他全18曲 「ブルーグラス・ゴスペルの父」とも呼ばれたカール・ストーリー(1916-1995)がランブリング・マウンテニアーズを率いて1970年代、アテイラム・レコードに残した2枚のゴスペル・アルバムから、コンプリートという割には6曲少ないが、有名ゴスペル18曲集。 アーリーブルーグラスのエネルギーを秘めたボーカル(トレードマークのテナーも!)と、おそらくレッド・レクターと思われるアグレッシブなマンドリンが聴き所!!(テイター・テイトや東テネシーの名門ブルースター一家もメンバーとして関係していたはずだがこの録音では不明)。 日本ではほとんど知られることのなかったカール・ストーリーというブルーグラス史に残るパイオニアの貴重な録音集。 LPの針音も残る中途半端な制作だが、かえってカールのゴスペルにかけた熱意がジカに伝わってくるような気分になってしまう。 晩年までビル・モンローとともにビーンブロッサム・フェスを支えていた謙虚な姿が思い出される……。 |
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I'm Getting Ready to Go/Ghost Train/Are You Tired Me/Monroe Blues/Filipino Baby 他全24曲 1960年代、ビル・モンローのハイロンサムをボーカルとマンドリンで体現することのできる数少な いひとりとしてジミー・マーティンやフラット&スクラッグスにも参加したアール・テイラー (1929-1984)が、ギターとジミー・マーティンを上品にしたようなすばらしいボーカル&ギターのジ ム・マッコールと組んだストーニー・マウンテン・ボーイズ、ルーラルリズムのアルバム3枚からの編 集。 ティム・スプラドリンの丁寧な70年代バンジョーにチャールズ・ハスキンスの4人組に、ハー リー・ガバードの意表を衝くすばらしいドブロがゲスト。 本作ではテイラーらしいトラッド/ソリッドグラ ス感覚にフラット&スクラッグス後期のモダンさを加味した、ユニークなブルーグラスが楽しめる。 ブルーグ ラスの王道サウンドを継承したアールとジム、クロート好みのミュージシャンシップを再認識したい。なお、 ジムの息子は現在J.D.クロウ&ニューサウスで活躍しているドワイト・マッコールだ。 |
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1948年生まれ、長年、マーチン・ギターの出荷責任者として勤め上げ、引退後は悠々自適にハード・ドライビングなブルーグラスを演じるルイ・セッツアー&アパラチアン・マウンテン・ボーイズ。ジミー・マーチンやマック・ワイズマンの影響色濃い、50年代ブルーグラスの熱気を今に伝えるボーカルは秀逸。 ペンシルバニアといえばメリーランド、オハイオと同様、大恐慌の頃に仕事を求めてアパラチアからの移住してきた人の多い土地柄で、本場以上にブルーグラス臭の強いバンドが多く見られるが、其の中でもトップ・クラス。デル・マッカリーのラウンダー・デビュー盤の鮮烈な印象が残る"Take Me In Chain"を皮切りにモンローのハイ・ロンサム感漂う"You'll Find Her Name Written There"、カパー・クリークのスタンレー・シリーズでピー・ウィー・ランバートをフィーチャーした"I'll be True While You're Gone"、レスター・フラット&マック・ワイズマンのRCA録音から"I Like You Best of All the Leading Brands"、ルイお得意のジミー・マーチン・ナンバーから"Hit Parede of Love""Mr.Engineer"等々。 フィドルのロブ・ヘットとボブ・ハリスのバリバリ弾きまくるフラットピッキングが活気を与えている。(ムーンシャイナー誌レビューより) |
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Gotta Travel On/Roll on Buddy/Worried Man Blues/Prisoner's Song/Nine Pound Hammer 他全25曲 1960年代に活躍したルーラル・リズム・レコードの作品からドン・レノ&ビル・ハレル、ハイロ・ ブラウン&ティバーライナーズ、レッド・スマイリー&ブルーグラス・カッタップス、アール・テイ ラー&ジム・マッコールらが各5曲と、マック・マーティンとレノ&スマイリーが各1曲、そして バッサー・クレメンツ、カーリー・フォックス、テイター・テイトのフィドル・チューンが各1曲の全 25曲。 いずれもブルーグラス・スタンダードとして知られる名曲ばかり、それぞれに、ロカビリーと フォーク・リバイバルの中で生き抜こうとするプロ根性丸出しのアグレッシブなアレンジが実に楽 しい、メジャー・レコードからははじかれたブルーグラス第1世代、そのローカルなゆえの本物さが 堪能できるベスト集である。 |
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Banjo in the Hollow/Old Blue/Rainbow/Katy Cline/East Virginia Blues/Old Man at the Mill 他全10曲 ダグが21才、ロドニーが16才だったある日、ディーン・ウェッブを招いて家庭録音した貴重な10 曲が陽の目を見た。 1962年にロサンゼルスに移ってからブルーグラスやカントリーロックに多大な貢献 をすることになる後のザ・ディラーズの原点である。 が、はっきり言って、すでに基礎は出来上がっ ており、ふたりが尋常な才能でないことは一聴すれば納得だ。 全10曲20分ほどだが、ザ・ディラーズ・ ファンにはもちろん、アーリー・ブルーグラスのスピリットに充分触れることができる。 |
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リチャード・グリーンとのコラボレーションでいきなり登場して話題になったポール(m)とロレイン(g)のバートン兄弟によるベイカーズフィールド産ブルーグラス。 ドウグ寄りのサウンドからストレイトなブルーグラスまで卓越したテクニックを武器に上質の今風西海岸ブルーグラスを聞かせてくれる。 |
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イーストテネシーを本拠地に全米規模でツアーをはじめたブルームーン・ライジングの最新第6作目。 セルダムシーンのデビュー作『ACT 1』で知られるポール・クラフトの“Raised By the Railroad Line”をカバーしていることでも知れるように、セルダムシーンのDCサウンド的モダンさを感じさせてくれるバランスのいいブルーグラスだ。 |
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●BCK-841 ERIC UGLUM/ CHRISTIAN WARD/ AUSTIN WARD『Old Road to Jerusalem』CD(本体\1,000-) \1,080- Love Has No Pride/Old Blue/Life's Railway to Heaven/Pretty Little Miss/Edelweiss 他全12曲 シエラと全国ツアーするクリスチャン・ワードはカ リフォルニアのトラッドグラス伝統の直系二世。 本作は彼らの創ったすばらしい大人のブルーグラス!! 昨 年のニューズレターで最新作としての紹介には、以下のような解説がある。 ……あのロン・ブロックが本気 でブルーグラス・バンジョーを聴かせてくれるのも当然、ウェアリー・ハーツで知られる大ベテランのエリッ ク・ユーグラム(g,m)とふたりの義理の息子オースティン(bs)&クリスチャン(f)・ワード、トラッドグラ ス一直線からエリック・カズやジェイムズ・テイラー&マーク・オコナー等々、隅々にまで気配りがされた 緻密で見事な作品に仕上げている。 エリックの円熟の極みにあるボーカルやギターの音色に、ふたりの子供 たちが見事に応える。 アパラチアから遠く離れたカリフォルニアで、深く深く掘り下げられたブルーグラス の本流、ロンやステュアート・ダンカン、そしてニッケル・クリークやチェリーホームズらを生んだ南カリ フォルニア、本場を凌いでカリフォルニアで父母から子供たちに伝えられるブルーグラス伝統のすばらしい 果実、すばらしいトラッドグラス作品だ!! |
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マウンテン・ハートのフィドラーで、現在もっともア グレッシヴなブルーグラス・フィドラーのひとり、ジム・バンクリーヴのデビュー・ソロ作品だ。 インストが 6曲とボーカル物が5曲、アダム・ステッフィ(m)、クレイ・ジョーンズ(g)、ジェイソン・ムーア(bs)といっ たバンドの同僚にロン・スチュワート(bj)、ロブ・アイクス(d)の6人を基本に、ブライアン・サットン(g) を5曲で起用、といったバックの凄いこと凄いこと…!! ボーカル・ゲストにロニー・ボウマン(世界一速 いブルーグラス曲挑戦!?)、ソニヤ・アイザックス、バリー・アバーナシー、そして自身が2曲で歌う。 ベニー・ マーティンやスコット・ストーンマンら先人のノウハウを基礎に、ステュアート・ダンカンらが築いている現 代ブルーグラス・フィドルのスパイスを効かせながら、それでもひたすら突っ走るこのアグレッシヴさはアル バムを通して見事なローリングヒルのジェットコースター気分を味わわせてくれる。 フラット&スクラッグ スの超名曲"We Can't Be Darlings..."を聴けば、皆さんは納得されるだろう…、50年代に完成されたブ ルーグラスが半世紀を経た今も、執着と挑戦の対象であり続けるのか、つまりそれがブルーグラス、五つの楽 器が一瞬の隙も見せずにひたすら緊張し続けている理由なのだ。凄い!! |
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*オールドタイム、ヒルビリー、フォーク、カントリー、その他 | ||
● ブルーリッジのど真ん中、ブルーグラス/オールドタイムの温床ノース・カロライナ州ウィバービル出身で弟のウェイドとともに1933年にデビューしたJ.E.メイナー(1898-1971)、彼のバンド、マウンテニアーズはアパラチア地方のストリングバンドが体裁を整えながらブルーグラスに向かう一歩手前、いわゆる「プリ・ブルーグラス」のストリングバンドである。 本作は1946年の24曲と1961年に16曲、キング・レコードのために録音した全40曲から"Run Mountain"や"What'll Do with the Baby-O"ほかの全20曲。 |
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モンローブラザーズと並んで人気を博した彼らが1966年、なんとメジャーのキャピトルから発表した驚きのオールドタイム・デュオ・アルバムの初CD化である。 ビル(1917-2008)とアール(1919-1998)のボリック兄弟、モンロー兄弟と同じ1936年の初録音"Sunny Side of Life"はまだ18歳と16歳のときという! 抑え難い衝動を秘めたモンローズとは異なる、霧に包まれた深山の趣とでも言うか、そのボーカル、ハーモニー、そしてマンドリンフレーズの隅々にまで気配りの効いたゆったり悠久サウンド。 本作は、1960年代のフォークリバイバルを背景にカムバックした彼ら、オリジナルのままのサウンドで、フォークブームで脚光を浴びた曲などを配し、アパラチアに伝わる伝承曲の美しさをブラザーデュオで表現する大名品。 なお本作は1976年に米国伝承音楽の研究機関「ジョン・エドワーズ記念財団(JEMF)」からLPとして再発、そのときに歌詞を含む30頁の超すばらしい冊子が発行されている。本CDにはPDFデータで収められている。 |
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●FF-70589 SUNSHINE SKIFFLE BAND"Beat it, Blow it, Strum it,Hum it!"CD(本体\1,000-) \1,080- 近年珍しいデキシーランド・ジャズとジャグ・バンドのハッピーな合体サウンド。ラッパ群のリードに絡み付くフィドルやハーモニカ、テナー・バンジョーとジャグ、ウォッシュタブ・ベース、ウォッシュボード等が創るリズムにノスタルジックなボーカルが1920年代のスタンダード・チューンを運んでくれる。 |
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In the Summertime/Tall Tall Trees/Swiss Maid/You're My Kingdom/King of the Road 他全11曲 1960年代のカントリー界にあって異彩を放った偉大なシンガーソングライター、ロジャー・ミラー(1936-1992)の隠れた名曲を、ティムとモーリーのオブライエン兄妹とその子供たち(ティムには男ふたり、モーリーには女ふたりの子供)、そしてモーリーの夫リッチ・ムーアの総勢7人、オブライエン組によるロジャー・ミラー曲集。 ロジャーが有名になった"Dang Me"や"Chug-a-Lug"などはあえて避けつつ、しかしロジャー・ミラー独特の社会観や皮肉を見事に透かすような字あまり的面白さを見事に表現尽くした、さすが現在ブルーグラス界最高のシンガーソングライター、ティム・オブライエンの、ジョン・ガードナーのドラムス以外、ティムとリッチがほとんどすべての音を創った、これはじつに楽しいアルバムだ。 ロジャー最大のヒット曲"King of the Road"は、さすがに最終局面でアルバムに入れることにしたという見事なアレンジだ。 |
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Until I Know Her Name/Two by Two/Belfast/Rose's Bar & Grill 他全10曲 いわばオルタナ・カントリー・ロックン・グラスとも言えそうなニューヨーク・ボストン方面の非常にユニークなアンサンブル、ラスト・ファームのデビュー作。例えばド・ホンキー・トンクがニューヨークの風景=ジョークと重なっていく様な怪しさ、かつてのカントリー・クッキングの現代版とも言えそうな、都会のインテリや若者をターゲットにしたクールな音楽だと思うのだが…、 ブルーグラスやアコースティック界で知られ、有田純弘との絶妙のコンビでも知られるジョン・ミゲーン(g)のプロデュースで、全曲クリス・ムーア(m)のオリジナルをジム・ウィットニー(bs)、ビル・マッギリブレイ(drums)等と演ずる。ジョンのアコギはもちろん、エレキやペダル・スチールも流石!!不思議な新しいアンサンブルだ。(歌詞付き) |
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エイドリアン・ヤングの2005年作『The Art of Virtue=美徳の芸術』は、大きな話題になったデビュー作 『Plow to the End of the Row』を越えて、印象的なオリジナルのメロディーラインを、より力強く、より ポップに、よりタイトに、しかもアパラチアの伝統を強烈に主張しながら独自のバンド・サウンドを創って いる。 凄い、最近のオールドタイム系にも通じる作品。 |
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●ABJ-0202 CREAKING TREE STRING QUARTET『Side Two』CD(本体\1,000-) \1,080- Merlin's Gate/Old Crow/Dynamic Duo/Twin Maple/Ghetto Rag/Harvest King/Tooth and Tail 他全12曲 カナダのトロントを中心に活躍する若いアコースティック弦楽カルテットの最新第2作は、あのトッド・ フィリップスをミキサーとマスタリングに起用した意欲作。 アンドリュー・コリンズのマンドリン、ブラッド・ ケラーのフラットピッキン・ギター、日系人ブライアン・ コバヤカワのベースにジョン・ショウマンのフィドルで、各自が3曲ずつの全12曲、それぞれの特徴を生か しながら手の込んだオリジナル曲とアンサンブルを聴かせる。 フィドル・チューン、ブルーグラス、ニュー・エ イジ、ジャズ、クラシックなど、さまざまな音楽の要素を取り入れながら、各人ともに申し分ないテクニック を基礎に、若い感性でスリリングな音作りに挑んでいる。ザ・ダックスをはじめ、カナダの若いストリングバ ンドが注目だ。 |
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