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Today's topic No. 239
  2019/2/6

 フリーダート・レコード

 フリーダート・レコードは2006年にジョン・スミスとドクター・エリカ・ハスケルによって創立された、アメリカのメリーランド州タコマを拠点に新しい時代のトラッド音楽を追求する新興レーベル。
ブルーグラス。オールドタイム等のルーツ音楽を新しい感性で演じる若いアーティストから、発掘音源まで意欲作を次々とリリース。




 


●DIRT-0089 COURTNEY HARTMAN & TAYLOR ASHTON『Been On Your Side』 CD(本体\2,450-)\2,646-

Wayside/Meadowlark/Been on Your Side/First of Us/Which Will/Loving Hands/Dead to Me Better/Better/Nature of Us/Hold Still/Neighborhood Name/Liza全12曲

 人気女性ブルーグラス・バンド=デラ・メイで超絶ギター・ピッキングを披露していたコートニー・ハートマン(g)がバンドを離れて カナダのルーツ・ロック・バンド=フィッシュ&バードのテイラー・アッシュトンのクロウハンマーとコートニーのセンス溢れるギターを基調に二人のオリジナル曲を中心に演じる、フラット&スクラッグスよりもサイモン&ガーファンクルに近しいと評された、ギリアン・ウェルチ&デビッド・ロウリングスにも通じる美しいフォーク・デュオ。端々にセンスを感じさせる弾き過ぎないフラットピッキングとオープンバックのバンジョーの響きに乗せて、秋の夜長に相応しい落ち着いたボーカルが心地よい。



 


●DIRT-0087 HAZEL DICKENS & ALICE GERRARD 『Sing Me Back Home: The DC Tapes, 1965-1969』CD(本体\2,450-)\2,646-

Bye Bye Love/Tell Me That You Love Me/Seven Year Blues/Cannonball Blues/This Little Light of Mine/James Alley Blues/Little Darling Pal of Mine/Are You All Alone/No One to Welcome Me Home/Let Me Fall/Will You Miss Me/No Telephone in Heaven/I'll Wash Your Love from My Heart/Hard Time Blues/Why Not Confess/Bound to Ride/Sing Me Back Home/The First Whippoorwill(Bonus Track)/In the Good Old Days (When Times Were Bad) (Bonus Track) 全19曲

 女性ブルーグラスのパイオニア、ヘイゼル・ディケンズ(g,v)&アリス・ジェラルド(g,bj,autoharp,v)が1965〜1969年にホーム・レコーディングしていた歴史的価値の高い未発表音源集「シング・ミー・バック・ホーム:ザ・DC・テープス、1965-1969」。アリス・ジェラルドのプライベート・アーカイヴからノース・キャロライナ大学チャペルヒル校のサザンフォークライフ・コレクションの協力を得てデジタル化。レアな写真満載のブックレットも充実。カーター・ファミリー、ルーヴィン・ブラザーズ、ジミー・ロジャーズのクラシックに加えてドリー・パートン、マール・ハガードの60年代のヒット曲をアリスのギターやオートハープをバックにデュエットによるリハーサルの模様を収めた音源集。商業的な音楽と対極にあるような純音楽。

 




●DIRT-0085 VIVIAN LEVA『Time Is Everything』CD(本体\2,450-)\2,646-

Bottom of the Glass/Time is Everything/Sturdy as the Land/No Forever/Wishes and Dreams/Cold Mountains/Why Don't You Introduce Me as Your Darlin'/Last of My Kind/Every Goodbye/Here I Am

 アパラチアン・トラッドの宝庫、バージニア州レキシントン・ベースのフォーク・デュオ、キャロル・エリザベス・ジョーンズ&ジェームス・リーバを両親に、恵まれた音楽環境で育ったビビアン・リーバ(v,g,f)のデビュー作。
 ネオ・トラディショナルと呼ぶに相応しいアパラチアン・トラッドの雰囲気を湛えた素朴で瑞々しいボーカルによるオリジナルの数々、古くて新しいニュー・オールドタイム音楽とでも呼ぶのだろうか?長年ブルーグラス、オールドタイムを聞き続けてた方々の耳に、自然に心地よく入ってくるに違いない。 9歳の頃には既にオリジナル曲を演奏していたという。デュオとして活動するパートナー、ライリー・カルカーニョ(v,bj,f)が歌に楽器に好サポート。オールドタイム、フォークを基調に、べダルスチールをフィーチャーしたカントリーも魅力。楽曲の良さ、シンプルなサウンド、何よりもクリスタル・マウンテン・ウォーターと称された素朴で真摯な歌声にたまらない魅力を感じる。
 




●DIRT-0081 JULIAN LAGE & CHRIS ELDRIDGE 『Mount Royal』CD(本体\2,450-)\2,646-

Bone Collector/Rygar/Everything Must Go/Things in Life/Old Grimes/Henry/Sleeping By Myself/Broadcast/Goldacre/Lion's Share/Life in the Mississippi Valley/Greener Grass

 ジャンゴ・ラインハルトからモダン・ジャズ、オールドタイム・フィドル・チューンからブルーグラス までを演じきる天才フラットピッカー、ジュリアン・レイジとパンチ・ブラザーズで来日も果したクリス・エルド リッジよるデビュー・フル・アルバム。ジョン・ハートフォード、ドン・ストーバーからオリジナルのニュー・アコースティックと自由な音世界に遊びながらもルーツに根ざした芯のあるパフォーマンスは驚嘆に値する。クリスの1937年のマーチンD-18とジュリアンの1939年マーチン000-18といマホガニーのサイドバックの立ち上がりの良い甘い音色を巧く活かした究極のフラットピッキング・デュオ。様々な表情を見せるオリジナル・インスト曲に挟まったボーカル物が素晴らしい。ドン・ストーバー作でティム・オブライエンとジェリー・ダグラスによる名演も記憶に新しい"Things In Life"やジョン・ハートフォードの"Life in the Mississippi Valley"、オルタナ・ロックのパール・ジャムのリーダー、エディ・ヴェダーがウクレレの弾き語りによるカバー・アルバムで取上げていた美しいメロディの"Sleeping By Myself"クリスの甘いボーカルとギターの響きがマッチして出色の仕上がり。オリジナル・フラットピッキング・ブルーグラス・チューンといつた趣の"Greener Grass"、ノーマン・ブレイクやドック・ワトソンにも通じるフレーズが出てくると思わずニンマリしてしまう。2人のイマジネーション溢れる自由な音世界を魅せてくれる曲もあれば、ルーツをしっかりと感じさせてくれる曲もある。伝統は引継がれている。



 


●DIRT-0074 DORI FREEMAN CD(本体\2,450-)\2,646-歌詞付

You Say/Where I Stood/Go On Lovin'/Tell Me/Fine Fine Fine/Any Wonder/Ain't Nobody/Lullaby/Song for Paul/Still a Child 全10曲

 フォーク、カントリー、オールドタイム、ブルーグラス等の影響を受けた若いアーチストを発掘、新たなルーツ音楽を産み出していると新興レーベル、フリーダートからリリースされた、バージニア州ゲイラックス出身の女性シンガー、ドリ・フリーマンの作品。
アパラチアン。トラッドを聞いて育ち、エミルー・ハリスやナンシ・グリフィスに通じる耳にすっと入る声質が魅力。ゲストで参加しているブリティッシュ・フォーク・ロックの大物、リチャード&リンダ・トンプソンの息子、テディ・トンプソンのプロデュース。アコースティック・ギターによる素朴なサウンドからフォーク・ロック、カントリー、ジャズ、オールディーズ風とサウンドは多岐にわたるが、全田を通して落ち着いた心地よい女性ボーカル作品。




 


●DIRT-0072 ANNA & ELIZABETH CD (本体\2,450-)\2,646-

Long Time Travelin/Little Black Train/Poor Pilgrim Of Sorrow/Soldier And The Lady/Lovin Babe/Orefeo/Father Neptune/Goin Across The Mountain/Don'T Want To Die In The Storm/Troubles/Voice From On High/Wont You Come And Sing For Me/Greenwood Sidey/Very Day I'M Gone/Grace Of God/Ida Red

 ブルーリッジのど真ん中、バージニア州フロイドを本拠にアパラチアン・トラッドを新たな感性で伝える女性デュオ、アンナ&エリザベス、ヘイゼル&アリスのお宝音源を発掘したフリー・ダートから2015年のリリース。アンナ・ロバーツ・ゲヴァルトとエリザベス・ラプリールに加えてアリス・ジェラルド他がゲスト参加。アパラチアン・トラッドを中心にギリアン・ウェルチにも通じるシンプルなバック、アーニャ。ヒンクルにも通じるマウンテンメスタイルの唱法でなんともけだるく、時代を超越したようなサウンドが何とも新鮮に響く。
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