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Today's topic No. 238
  2019/2/6

 [ビッグ・カントリー・ブルーグラス特集]

 ブルーグラスの本場、ブルーリッジ・マウンテンのど真ん中を拠点に活躍するビッグ・カントリー・ブルーグラスはテッド・ランディ、ラリー・リチャードソン、ロイ・マクミラン等に合い通じるゲイラックスやマウント・エアリーのスタイルのサウンドを継承しています。

1980年代の終わり頃、トミー&テレサ・セルズ夫妻を中心に結成、ヘイ・ホラー、マウンテン・ロード等にアルバムを残し、名門レベル社に移籍以来、今月5枚のアルバムがリリースされます。




 


●REB-1858 BIG COUNTRY BLUEGRASS『Country Livin'』CD(本体\2,450-)\2,646-

 ブルーリッジのど真ん中、ゲイラックスからも程近いバージニア州トラウトデイルからトミー(m)&テレサ(g)・セルズ夫妻を中心に1987年結成、ヘリテイジやヘイホラーからハードコアなトラッドブルーグラスを出し続けてきた老舗バンド、ビッグ・カントリー・ブルーグラスのレベル移籍後、三作目で通算18枚目のアルバム。

 前作『Memories Of The Past』から参加のエディ・ギル(g)のブルーグラス・フィーリングたっぷりの唄が素晴らしい。

 マルチプレイヤーとして長年、このバンドに貢献してきたジェフ・マイケル(f)に代わって、リン・モリス・バンドやドイル・ローソンが心臓のバイパス手術を受けた時に一番に代役に指名したというベテラン、ティム・ローリン(f)、サニー・マウンテン・ボーイズ、ロスト&ファウンドと渡り歩いてきたリンウッド・ランスフォード(bj)、ゲイラックス在住でハーモニー・ボーカルでも貢献するトニー・キング(bs)という腕利きを揃い。

 トムT & ディキシー・ホールによる"The Bluefield West Virginia Blues”他、ブルーグラス・ファンの琴線に触れる書き下ろしに加えて、ボビー・オズボーン"My Lonely Heart"やジミー・マーチン、ロイ・マクミランのカバーも良い味。どこを切っても上質の正しいブルーグラス。(ムーンシャイナー誌レビューより)



 


●REB-1848 BIG COUNTRY BLUEGRASS『Memories Of The Past』CD(本体\2,450-)\2,646-

 バージニア州マウス・オブ・ウィルソンというブルーリッジのど真ん中を拠点に、ジミー・マーチンの有名なインストの曲名を拝借して、'80年代にトミー(m)&テレサ(g)・セルズによって結成されたビッグ・カントリー・ブルーグラスのレベル移籍第二作。

 通算20枚目(ヘリテージ3枚、ハートランド、マウンテン・ロード、ヘイホラー13枚)となる最新作。

 エディ・ギル(g)という素晴らしいリード・シンガーと元サニー・マウンテン・ボーイズのリンウッド・ランスフォード(bj)というベテランを得て、ロンサム・パイン・フィドラーズやゴーインズ・ブラザーズにも相通じるトラッディショナル・ブルーグラス一直線のサウンドに更に磨きが掛かったという印象。

 最近はブルーグラス・ファンの心情を完全に掌握して琴線に触れる作品を数多く提供するトムT&ディキシー・ホールの作品を皮切りに、カール・バトラーのカントリー・クラシック"If Teardrops Were Pennies"やモンロー・クラシック、ジェシー・マクレイノルズ、ボーイズ・フロム・インディアナ、ボブ・ペイズリー等々、ドン・レノのインストやエディ・ギルとラリー・コーデルの共作によるラリーのメガ・ヒット曲"Murder On Music Row"をモチーフにした オリジナルも秀逸。(ムーンシャイナー誌レビューより)

 




●REB-1838 BIG COUNTRY BLUEGRASS『The Boys in Hats & Ties 』CD(本体\2,450-)\2,646-


Black Mountain Special/Prodigal/Lonely Old Man/Foggy Old London/Wreck on the Highway 他全15曲

 マーサ・ホワイトのテーマをもじったイントロが印象的なトムTホール作のタイトル曲がBU誌のチャートのトップに輝く。

 アパラチアのど真ん中、バージニア州マウス・オブ・ウィルソンをベースに、故ジミー・マーチンのアライグマ狩仲間としても知られるトミー(m)&テレサ(g)・セリー夫妻を中心に、マウンテン・フレーバー溢れる個性的なボーカルと王道ブルーグラス・フィドルで貢献するジェフ・マイケル(f)、タイトなロールでジミー・マーチン&サニー・マウンテン・ボーイズや自身のバンドでも活躍したベテラン、リンウッド・ランスフォード(bj)、妻のジーネットとの活動でも知られるジョニー・ウィリアムス(g)、アラン・マティス(bs)。

 20年以上の長きにわたりトラディショナル・ブルーグラス一直線で活躍するビッグ・カントリー・ブルーグラスの通算16枚目のアルバムでレぺル移籍第一弾。

 故カレン・ギャリアン作"Black Mountain Special"、ロイ・マクミランのワルツ"Lonely Old Man"等々、コーラスの歌い回しや各楽器のフレーズの端々にゲイラックス・スタイルのブルーグラスが垣間見れる秀作。

 帽子とネクタイを装った黄金時代ブルーグラスのトップ・アーティストの写真をあしらった秀逸なジャケットが魅力。(ムーンシャイナー誌レビューより)




 


●MRR-BC001 BIG COUNTRY BLUEGRASS『Open for Business』CD(本体\2,450-)\2,646-

High Alleghenies/I've Lost You/Nashville Jail/Old Kentucky Shore/Weary Traveler/Bj Riff 他全15曲

 ジミー・マーチンの穴熊狩仲間による上質のトラッド・ブルーグラス。

 1950〜60年代のブルーグラスを見事に現出する昔懐かしく暖かいブルーグラス。

 フラット&スクラッグス、モンロー、ラリー・リチャードソン、レイ・クライン、そしてドン・レノなどの隠れたブルーグラス名曲やベイルズ・ブラザーズ/キティ・ウェルズなどの渋いカントリーを女性ハイ・バリトンを見事に活用してトラッドグラスの王道サウンドに仕上げている。

 現在のコンポラソリッドを経てきたホットショットたちには太刀打ちできない、なんと言うんでしょうか「田舎くささ……?」、かっこ良く言うと「カントリーソウル(田舎魂)!?」といったガッツをにじませる彼ら、その実に田舎くさいバンド写真からは想像つかないディープな味わいをくれる、さすが東テネシー/南西バージニア本拠にブリストルからの新レーベル=マウンテン・ロード・レコードを立ち上げての第一弾。メンバー全員が、同じ空気で呼吸している。

 これがバンド、1曲ずつに丁寧に「田舎の魂」を注ぎ込んでいるのだろう。



 



●REB-1872 BIG COUNTRY BLUEGRASS『Mountains Mamas And Memories』CD(本体\2,450-)\2,646-2月下旬入荷予定

Country Boy, Banjo and Flat Top Guitar/The Whiskey or the Coal/Mama's Radio/Keep on Going/Times Were Good When Times Were Hard/Carolina Traveler/How Lucky I Was (To Be Their Son)/Back to the Mountains/Is This Seat Taken?/The Hills of Caroline/You Can't Buy Your Way Out of the Mines/Dead or Alive全12曲

 結成32年、ビッグ・カントリー・ブルーグラス、レベルから5枚目となる最新作。

 第一世代ブルーグラスの熱気をそのまま現代引き継ぐタイトでドライブ感溢れるサウンド、何よりも典型的なブルーグラスのテナー・ボイスによる溌剌としたボーカルとコーラスに引き込まれる。

 トミー(m)&テレサ(g)・セルズ夫妻を中心に、抜群のボーカルとジミー・マーチンを範とするギターのランが素晴らしいエディ・ギル(g)、素晴らしいフィドルはベテラン・マルチ・プレイヤーのティム・ローリン(f)、本作から参加のジョン・トレッドウェイはウェス・ゴールディング&シュアファイア他、80年代からプロとして活動。

 トニー・キング(bs)という面々。

 レッド・アレンのレベル社に残したシングル盤から"Keep on Going他全10曲、テレサの女性ボーカルをフィーチャーした2曲。


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