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Today's topic No. 170
  2018/7/26
 
今年2018年のIBMAアワードのファイナル・ノミネーションとブルーグラス名誉の殿堂入りする3組が発表されました。

関連作品のご案内です。


 [ブルーグラス名誉の殿堂入り]
 *リッキー・スキャッグス






●SKFR-1009 RICKY SKAGGS『Solo; Songs My Dad Loved』CD(本体\2,450-)\2,646-(歌詞付)

Foggy River/What Is a Home without Love/Little Maggie/Green Pastures in the Sky/This World Is Not My Home/Branded Whereever I Go 他全13曲

 1970年高校3年生のときにラルフ・スタンレーに認められ、その後カントリー・ジェントルメン、そして来日もしたJ.D.クロウ&ニューサウスでその後のブルーグラスの道標となる作品『J.D.Crowe & New South』(Rou-0044 \2,573-)をトニー・ライスとともに残し、ブーン・クリーク結成。しかし80年代、エミルー・ハリスに見初められカントリーに転向、あっという間にトップスターに上り詰め、ネオトラッド・カントリーの旗手となった。その後、97年に『Bluegrass Rules』を発表してブルーグラス界に戻ってきたリッキー・スキッグス。彼の音楽の基礎にあるもの、それは子供時代に耳にした「父の好きだった音楽」、モンロー・ブラザーズやフィドル&バンジョー・チューン、そして古くから伝わるバラッドなど。本作はそれら懐かしい曲を、文字通りソロ(シンプルなオーバーダブ技術で全楽器/ボーカルをひとりで演じる)で丁寧に演じてくれる。得意のフィドル、マンドリン、ギターはもちろん、クロウハンマー・バンジョーもいけてる!!さすがのマルチプレイヤー、真摯なボーカルとともに、リッキーなりのオールドタイム音楽を聴かせてくれる。

*ポール・ウィリアムス 
 


 ●MH-1672 LAWSON & WILLIAMS『Chapter 3』CD(本体\2,450-)\2,646-

Til Death Do Us Part/I'll Still Write Your Name in the Sand/Talk to Me Old Lonesome Heart/I'm Sorry I Caused You to Cry/Abigail/I Want to Be Loved, but Only by You/I'm Getting over You/I'll Make It Through/What Am I Gonna Do with This Broken Heart/Big Fool of the Year/he's Absolutely Nothing My God Can't Do/I Feel Better Now

 サニー・マウンテン・ボーイズのメンバーとして全盛期のジミー・マーチンを支えたJ.D.クロウとポール・ウィリアムス、ジミーの下でバンジョーとバリトンでプロのミュージシャンとしてのキャリアをスターとしたというドイル・ローソンという3人のブルーグラス界のレジェンドによる『Old Friends Get Together』と『Standing Tall and Tough』の2枚の作品を残した後、J.D.クロウの引退を受けて残った二人、ドイル・ローソンとポール・ウィリアムスによるコラボレーション。ドイルはご存知、クイックシルバーのリーダーとして君臨、多くのブルーグラッサーを輩出している名門バンドとして現在、最も影響力のあるバンドを育て上げた。ポールはビクトリー・トリオ名義で多くのゴスペル作品をリリース、デビュー当時から変わらない、澄んだ力強いテナーボイスは健在。ドリー・パートン作 "Til Death Do Us Part."を皮切りにゲストのジョー・マリンズの強烈にドライブするバンジョー・イントロの"I'll Still Write Your Name in the Sand"、ジョージ・ジョーンズの"Talk to Me Old Lonesome Heart"他4曲ではデビッド・ジョンソンのスチールギターも登場他、ティム・サレット(bs)、ジョッシュ・スイフト(d,g,drums)、スティーヴン・バーウェル(f)がサポート。
 *トムT.&ディキシー・ホール
 2018年IBMAアワード・ノミネート関連作品
 *バルサム・レンジ 
[年間最優秀エンターテイナー][年間最優秀ボーカルグループ][年間最優秀男性ボーカル]バディ・メルトン [年間最優秀ベース]ティム・サレット
 



●MH-12952 BALSAM RANGE『Trains I Missed』CD(本体\2,450-)\2,646-

 リッキー・スキャッグスのお気に入りバンジョー奏者として知る人には知られたマーク・プルエットほか、ノース・カロライナ産の強烈なローカル・ミュージシャンたちの凄いテク、凄いこと!! そしてバンド・サウンドを強く意識したアグレッシブなアレンジと、アルバム発表ごとにブルーグラス・アンリミテッド誌の全米チャートの上位に常連するバルサム・レンジの2011年作。
 


●MH-1673 BALSAM RANGE『Mountain Voodoo』CD(本体\2,450-)\2,646-

Something 'Bout That Suitcase/Blue Collar Dreams/Voodoo Doll/Eldorado Blue/The Girl From The Highlands/I Hear The Mountains/Chain Gang Blues/Rise And Shine/Spring Hill/Hello Heartache/Lines In The Sand/Don'T Walk Away/Wish You Were Here全13曲
 ノース・カロライナ州ヘイウッド・カウンティをベース、2007年のデビュー以来、メインストリーム・ブルーグラスのヘッドライナーに登りつめたバルサム・レンジ、2014年の『Five』(MH-1533CD\2,646-)に続く最新6枚目の作品。2014年のIBMA年間最優秀男性ボーカルに選ばれたバディ・メルトン(f)のクリアで力強いテナー・ボイス、伝説のビーンブロッサムのライブ盤ではジェームス・モンローのバンドで参加、リッキー・スキャッグスの初期シュガーヒル盤やブルーグラス界復帰作『Bluegrass Rules』でもシュアなバンジョーを聞かせたベテラン、マーク・プルエット(bj)、サザン・ゴスペル・シーンでも活躍、ここではベースとドブロを担当するティム・サレット(bs,d)、トニー・ライスの影響色濃いリード・ギターにも定評あるカレブ・スミスという面々でスムースで見ざわりの良いコーラス、モダンな曲調、洗練されたアレンジ等々、歌良し、演奏良し、選曲良しの三拍子揃った今、一番受け入れられているブルーグラスを聞かせてくれる。各楽器の音の粒立ち、コーラスの溶け具合、録音の良さも特筆すべき。
 *ドイル・ローソン&クィックシルバー 
[年間最優秀エンターテイナー][年間最優秀ボーカルグループ][年間最優秀アルバム][年間最優秀ゴスペル曲]"Little Girl" ドイル・ローソン&クィックシルバー(アーティスト),ハーリー・アレン (ライター), 『Life Is a Story』(アルバム), ドイル・ローソン (プロデューサー), マウンテン・ホームy (レコード会社)
 



●MH-1701 DOYLE LAWSON AND QUICKSILVER『Life Is A Story』CD(本体\2,450-)\2,646-

Kids These Days/Little girl/Life Of A Hard Workin' Man/Life To My Days/I See A Heartbreak Comin'/Guitar Case/What Am I living For/Bluegrass Blues/Derailed/Love Lives Again/Cry Across Kansas/Drivin' It Home

 スクール・オブ・ブルーグラスと称されて多くのブルーグラス・ミュージシャンを輩出してきたドイル・ローソン&クイックシルバーの最新アルバム。
ドイル・ローソン自身のプロデュースでメインストリーム系ブルーグラスのヒット作を連発するマウンテン・ホームからのリリース。ドイル(m,mandola,v)に加えてジョッシュ・スィフト(d)、ジョー・ディーン(bj)、エリ・ジョンソン(bs)、スティーヴン・バーウェル(f)、ダスティン・パートル(g)という面々。 ジョン・マイケル・モンゴメリーの#1ヒットで故ハーリー・アレン作の"Little girl"、80年代に活躍したアコースティック・カントリーデュオ、オケーンズの"Bluegrass Blues"、ジミー・マーチンを髣髴させる"I See A Heartbreak Comin'"はドイルとポール・ウィリアムスの共作等々、メンバーによるオリジナルも秀逸、粒揃いの選曲と安定のサウンド。
 


●MH-1565 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Open Carefully, Message Inside』CD(本体\2,450-) \2,646-

Coming Soon/It's Done/Thank You Dear God/Get On Board/He Made The Tree/Lead Me To That Fountain/He's In Control/Will You Go/O Far Country/Climbing Upward/I Sailed Back.

 ドイル・ローソン、ジミー・マーティンからJ.D.クロウを経て、1971年にヒコーキ嫌いのジョン・ダッフィに代わってカントリージェントルメンに参加、1972年に初来日を果たしている。そののち、カントリージェントルメンのサウンドクリエーターとして実力を発揮しはじめ、1979年には独立してクイックシルバー結成、アカペラコーラスをはじめ、ブルーグラスゴスペルのあたらしいアンサンブルで人気バンドになり、そののちの素晴らしいメンバー達の働きと相まって現在最高のブルーグラスバンドとして認められている。
 驚くべき進化を遂げるドブロのジョッシュ・スウィフト、モンロー精神を体現しつつもフレキシブルなフィドルのジェイソン・バリー、若手バンジョートップランナーのジェシー・ベイカーに代わっても見劣りしないジョー・ディーン、新加入して一年三ヶ月のダスティン・パートル(gt,v)、そして加入一年のエリ・ジョンストン(bs)……、ほんとうにクイックシルバーを見ていると米国ブルーグラス界の底知れぬミュージシャン層の広さ深さに恐ろしささえ感じる。ブルーグラスって、そんなに簡単な音楽じゃないんだよ、実に!! なのに、このレベルをキープしつづけるドイル・ローソン、……あんたは偉大だ!!
 


●SH-3949 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Hard Game Of Love』 CD(本体\2,450-)\2,646-

Blue Train(of the Heartbreak Line)/Hard Game Of Love/Oak Ridge Rendezvous/We Missed You/Nightingale/Standing Room Only/Poor Boy Working Blues/In My Dreams/A Thing Of The Past/My Trust In You/Hand Made Cross/As Long As The World Stands 全12曲

 ドイル・ローソン&クイックシルヴァー、95年の『Never Walk Away』(SH-3842\2,646)以来実に7年ぶりとなるセキュラー・アルバム。ドイルをして久々にその気にさせた"Blue Train(of The Heartbreak Line)"のキックオフから一気にクイックシルヴァー流ソリッド・ブルーグラスの世界にひきずりこんでしまうその腕の冴えは、さすが、ケンタッキー・マウンテン・ボーイズ、サニー・マウンテン・ボーイズで鍛えられた筋金入りのソリッド・ブルーグラッサー。常にメンバー・チェンジを繰り返しながら一貫してハイ・レヴェルのコンテンポラリー・ブルーグラスを作り続け、80年代末以降の流れの規範となってきたクイックシルヴァー、ここでも、デイル・ペリー、ハンター・ベリーらの2001年ヴァージョンでのナッシュヴィル録音7曲と、バリー・アバーナシー、ジミー・ヴァン・クリーヴらを擁した97年ヴァージョンでのドゥービー・シー・スタジオでの5曲という構成は、文句無しにコンポラ・グラスの最高峰。手垢のついたスタンダードを一切排した、ロバート・ゲイトリー、ビリー&テリー・スミスら、現在第一線のソングライターの新鮮なブルーグラス感覚が素晴らしい。クイックシルヴァーでは極めて稀なインストも収録されている。
 


●ROU-0588 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『More Behind the Picture Than the Wall』CD(本体\2,450-)\2,646-

Sadie's Got Her New Dress On/Phone Call/Selfishness in Man/When the Blues Are Movin' In 他全12曲

 気持ちいいテリー・バウカムのソリッドなバンジョー・イントロではじまるドイル・ローソンとク イックシルバー、お待ちかねのセキュラー(非宗教)作品。ジェイミー・デイリーの力強くかげりの ないすばらしいテナー・ボイスを軸に、ユーモラスでキャッチーなソリッド・ブルーグラス曲からカ ントリー/フォーク・バラッド、2曲で味のあるボーカルを聴かせ、そしてご存知のようにすばら しいテクとメロディーをつむぎ出すドイルのマンドリン(オリジナル・インスト含む)、サード・タ イム・アウトから移った正統派(威しフレーズに走らない!)ブルーグラス・フィドルのマイク・ハー トグローヴ(f)、このアルバムを最後に脱退するテリー・バウカム(bj)…、圧倒的なボーカル・ハーモ ニーと鉄壁のソリッド・リズムでもっとも安定した現在ブルーグラスの王道を聴かせるドイル、最 後のディキシーとトム・T.ホール作の曲"Can You Hear Me Now"では自身の出身地近くのカーター・ファミリーのA.P.カーターを意識してか、同じ曲 を78回転SP盤音質で聴かせる。IBMA最優秀ボーカル・グループ受賞の連続記録を更新する彼ら、2007年の作品。ドイルとクイックシルバーの25年はムーンシャイナー誌2004年9月号 (MS-2111 \540-)で特集
 


●SSK-001 DOYLE LAWSON & Quicksilver "Only God"CD(本体\2,750-)\2,970-

It Took Your Blood/Mighty Number/Coming To Carry Me Home/Give Them A Lift/We Need More Love/Do A Little More For Him/Nearing The Shore/God Is Love 他全12曲

 ドイル・ローソンとクイックシルバーがシュガーヒルを離れて1991年発表した自費制作アルバム。ブルーグラス・ゴスペルという新しいマーケットを確立したドイル、その完璧なアンサンブルはメンバーが交代しても全く衰えることはない。この作品のメンバーは元ロスト&ファウンドの素晴らしいタイミング・バンジョーのジム・ミルズ、元アパラチアン・トレイルのジョン・ボウマン(現在はアリソン・クラウスに引抜かれた模様)、そしてラルフ・スタンレーのアルバムでもゲスト出演していたシェルトン・フィーゼルのベースとバス・ボーカル。そしてジミー・エドモンズ(f)をゲストに聞かせるとても聞きやすい現在のブルーグラス・ゴスペル集。ジョンのメチャ・クリアなクリスタル・ボイスを軸に得意のア・カペラも織り込み、さすが役者が違うメジャーな音だ。

 

●MH-1063D DOYLE LAWSON『Through the Years』DVD(本体\3,800-)\4,104-

 2004年春、ドイル・ローソン&クイックシルバーが結成25周年を祝ったチョー豪華な記念コンサートから、全32曲2時間に及ぶ素晴らしいライブ映像(ムーンシャイナー誌2004年9月号に詳細)の大ベストセラー。別名「School of Bluegrass」とも呼ばれるドイルの率いるクイックシルバー、本作では歴代のメンバーが一堂に会し、1980年代以降のブルーグラス主流派をリードしたスマートなソリッドグラスが、2004年当時の現役メンバー(ジェイミー・デイリー、バリー・スコット)のほか、つぎつぎと迎えるラッセル・ムーア、ジム・ミルズ、テリー・バウコム、スティーブ・ガリー、ジョン・ボウマンなどの歴代メンバーゲストとともに、現在最高峰のブルーグラスライブが堪能できる秀作ライブ映像集。
 *アールズ・オブ・レスター [年間最優秀エンターテイナー][年間最優秀男性ボーカル]ショーン・キャンプ[年間最優秀ベース ]バリー・ベイルズ[年間最優秀ドブロ]ジェリー・ダグラス
 


●ROU-00054 EARLS OF LEICESTER『Rattle & Roar』CD(本体\2,450-)\2,646-

The Train That Carried My Girl from Town/Why Did You Wander?/All I Want Is You/Steel Guitar Blues Intro/Steel Guitar Blues/You Can Feel It in Your Soul/A Faded Red Ribbon/Just Ain't/Mother Prays Loud in Her Sleep/I'm Working on a Road (to Glory Land)/Will You Be Lonesome Too?/Flint Hill Special/What's Good for You (Should Be Alright for Me)/The Girl I Love Don't Pay Me No Mind/Branded Wherever I Go/Buck Creek Gal/Pray for the Boys.

 「行く先々で、涙を流して喜んでくれるオールドファンがいるんだ……」と、自分たちの憧れと楽しみだけではじめたはずのバンドがIBMAアワードを総なめ、グラミー賞まで獲得という、意外な反響にリーダーのジェリー・ダグラス(db)はいう。いや、「意外」なことはない、ディープなブルーグラスファンなら、誰もが大喜びする……なーんてお見通しの確信犯たちである。アールズオブレスター、実際に存在する英国の伯爵位(アールオブレスター=Earl of Leicester=レスター伯)から名付けられた、レスター・フラット&アール・スクラッグスが率いたフォギーマウンテンボーイズ通称フラット&スクラッグス(1948-1969、以下F&S)のカバー(日本でいわゆるコピー)バンドである。
 ジェリーのほか、チャーリー・クッシュマン(bj)とショーン・キャンプ(gt)をアールとレスターに見立てて、ジェフ・ホワイト(md)をカーリー・セクラー、そして実父ポール役にはジョニー・ウォーレン(fd)、ジェリーとはアリソン・クラウス&ユニオンステーションの同僚バリー・ベイルズ(bs)という布陣で演じるF&Sの最新カバー集第二弾である。さらにこの選曲!F&Sの有名曲とは一線を画した実にマニアックな選曲。これぞF&Sの真髄とも言えるF&Sマニアはニタッとする曲ばかりだ。で、その仕上がりは……!?
 まず最初に、確認しておかねばならないのは演奏しているのがレスターとアールやジョッシュとジェイク、そしてカーリーではないこと(ポールだけはまさに血を引く本物!?だが)。つまり、彼らは明らかにフェイクであり、F&Sの天才的サウンドには決して及ばないこと。それを十分に飲み込んで、彼らともに涙を流し、感動し、F&Sの至芸に思いを致し、それでも彼らとともにF&Sになり切った気分を味わうこと。
 そうすれば、たとえば公式録音の残っていないインスト“Steel Guitar Blues”で、いかにジョッシュとアールが偉大であり、その二人を追い詰めることに、今を生きるブルーグラスミュージシャンとしてどれほどの価値があることなのか、ジェリーとチャーリーの繊細なタッチと至極のテクにブルーグラス奏法の悠久の美学を、感動しつつうなづくことができるはずだ。また、わがレスター愛の究極曲のひとつ“A Faded Red Ribbon”を聴きつつ、いかにレスターが唯一無二のボーカリストであったか……、もちろんカーリーのテナーの偉大さを含めて、そのF&Sのボーカルを再現することは不可能であることを肝に銘じつついかに鑑賞し、楽しむべきかを教えてくれる。
 チャーリーの心にくい50年代と60年代アールの弾き分け、またチャーリーとジョニーのフィドル&バンジョー“Buck Creek Gal”はこのプロジェクトのきっかけとなったベースであり、アール・スクラッグスという天才音楽家の耳と心を知る最良のサンプルのひとつであることを示し、世界的なミュージシャンになったジェリーの少年のようなジョッシュ愛……。本プロジェクトの核である三人三様、そのむき出しの音楽観が楽しめることが最高の喜びではあるものの、全員のF&S愛が、聴く者の心を半世紀前の世界一のブルーグラスバンドの夢を共有しつつ癒してくれるサイコーの企画作品だ。ただし、本作はF&Sを愛で直す企画作品であり、F&Sを聴きたければ、F&Sを聴くべし!って、当ったり前だゾ.....!!
 *フラット・ロンサム 
[年間最優秀エンターテイナー][年間最優秀ボーカルグループ]
 


●MH-1689 FLATT LONESOME『Silence In These Walls』CD(本体\2,450-)\2,646-

All My Life/It's Just Sad/Build Me A Bridge/I'm Not Afraid To Be Alone/Cry Oh Cry/Draw Me Near/Where Do You Go/Highway Of Pain/Gently Please Tell Me Goodbye/Happy 'Til He Comes/Falling/You're The Reason

 昨年のIBMAアワードの年間最優秀ボーカル・グループに選ばれたフラット・ロンサム、2013年にマウンテン・ホームからセルフ・タイトルのアルバムでデビュー、2015年発売『A Runaway Train』が高い評価を受け、2016年のIBMAアワードで3部門で受賞、スター街道驀進中といっ彼等の4枚目に当たる最新作。ケルシ(m)、バディ(g)&チャーリー(f)・ロバートソンにポール・ハリギル(bj)、マイケル・ストックトン(d)、ドミニク・イリングワース(bs)という面々。ブルー・ハイウェイのティム・スタッフォードとボールの共作による"All My Life"ではリード・ギターに続くシュアなバンジョー・ロールに導かれるユニオン・ステーションに合い通じるサウンドに若い感性のボーカルが乗っかっていく。グレン・キャンベルのヒット曲をブルーグラスに仕立て上げた"Where Do You Go"、後半の盛り上がるコーラス・アレンジも見事。セイクレッド・ナンバー"Draw Me Near"に於けるハーモニーの美しさは特筆すべき。バディのコブシを効かせたボーカルが魅力の"Build Me A Bridge"や、デル・マッカリーがラウンダー時代に取上げていた"Highway Of Pain"等、若さに任せた畳み掛けるような演奏も魅力。全体の半数以上が共作を含むメンバーによるオリジナル。個性の際立ったボーカルとファミリー・バンドならでわのコーラスの美しさも魅力。バディのアパラチアン山脈の北端に近いカナダのケベック州のアディロン・ダック・スブルースに囲まれた工房で材料を惜しげもなく使って製作されるというブーシェ・ギターやケルシの使うソレンセン・マンドリンの硬質でクールなサウンドもユニーク。
 



●MH-1625 FLATT LONESOME 『Runaway Train』CD(本体\2,450-)\2,646-

You'll Pay/Still Feeling Blue/You'Re The One/In The Heat Of The Fire/Don't Come Running/In The Morning/Road To Nottingham/New Lease On Life/Casting All Your Care On Him/Mixed Up Mess Of A Heart/Letting Go/Runaway Train.

 メインストリーム・ブルーグラスでスター街道驀進中!! 2014年IBMA年間最優秀新人に選ばれてから、急速に人気を得て、今年はなんと3部門で受賞、もっとも注目される若手ブルーグラスのフラットロンサム、最新第3作。グラム・パーソンズとカントリーガゼットで知られる“Still Feeling Blue”ほか、IBMAアワードショウ出演で好評を得た“You're the One”(2016年の年間最優秀ソング受賞)など、ブルーグラスバンドとして充実した作品。
 *ギブソン・ブラザーズ 
[年間最優秀エンターテイナー][年間最優秀ボーカルグループ] [年間最優秀マンドリン]ジェシ・ブロック
 


●ROU-00173 GIBSON BROTHERS『In The Ground』CD(本体\2,450-)\2,646-

Highway/Homemade Wine/Remember Who You Are/Making Good Time/My Quiet Mind/I Can’t Breathe Deep Yet/Fool’s Hill/Friend of Mine/Little Girl/I Found a Church Today/Look Who’s Crying/Everywhere I Go/In the Ground全13曲 

 ニューヨーク北部から登場してルービン・ブラザーズやジム&ジェシーの伝統を引き継ぐ、ブラザー・デュオ・スタイルのブルーグラスで一斉を風靡、IBMAの年間最優秀エンターテイナーに選ばれるなど、現在、押しも押されもせぬトップ・バンドに成長したギブソン・ブラザーズの全曲オリジナルによる最新作。
 レイ・ギブソン(g)、エリック・ギブソン(bj)、マイク・バーバー(bs)、クレイトン・キャンベル(f)、ジェシ・ブロック(m)、ゲストにロブ・アイクス(d)で鉄壁のバンド・サウンド。レイとエリックの兄弟ならではのハーモニーとソングライティングの才能も全開という印象、ブルーグラスのフォーマットに則りながらも幅広い曲調で楽しませてくれる。  "Remember Who You Are"は旅立つ息子へのアドバイス、娘に向けての"Little Girl"、優しいメロディがとても印象的。若気の至りを振り返る"Fool’s Hill"懐かしい感じがたまりません。ワルツテンポの"Look Who’s Crying"はロブ・アイクス(d)を迎えてフラット&スクラッグスの雰囲気を湛える。エリックの息子、ケリーもソングライティングに加わった"Everywhere I Go"等々、名曲揃い。
 *アイム・ウィズ・ハー 
[年間最優秀ボーカルグループ]
 


●ROU-00317 I'M WITH HER 『See You Around』CD(本体\2,650-)\2,862-再入荷

See You Around/Game To Lose/Ain’t That Fine/Pangaea/I/Wild One/Waitsfield/Ryland (Under The Apple Tree)/Overland/Crescent City/Close It Down/Hundred Miles全12曲

 2015年にピーター・バラカン主宰によるライブ・マジックに来日、クリス・シーリーと兄のショーンとのニッケル・クリークでメジャー・シーンで活躍後、ソロ活動も充実のサラ・ワトキンス、クルッキド・スティル他で瑞々しいボーカルを披露して女性ブルーグラス・シンガーとして鮮烈な印象を残したイーファ・オドノバン、サラ・ジャローズ、マルチインストルメンタリストとして又、優れたシンガー&ソングライターとしてシュガーヒルに素晴らしいソロ・アルバムを発表しているサラ・ジャローズという才女三人によるアイム・ウィズ・ハー、ラウンダーからの初のフル・アルバム。パンチ・ブラザーズのクリス・シーリがホストを勤める公共放送の人気番組『Live From Here with Chris Thile』で今年のテルライド・ブルーグラス・フェスティバルの会場からの公開放送にパンチ・ブラザーズ等と共に登場して圧倒的な存在感を示していた。ブルーグラス。アパラチアン・トラッド、アイリッシュ等のルーツに根ざしながらも、オリジナリティ溢れる三人三様に際立った才能の持ち主が絶妙のハーモニーを醸し出す。
 *マイケル・クリーブランド&フレイムキーパー 
[年間最優秀インストルメンタル・グループ][年間最優秀フィドル]
 


●ROU-0659 MICHAEL CLEVELAND & FLAMEKEEPER『Fired Up』CD(本体\2,450-)\2,646-

Dixie Special/Big Wide Strum/I'm Your/I'm Gonna Ride Taht Steamboat/Goin' Up Dry Branch/I've Got the Railroad Blues/Slowly 他全14曲

 IBMA年間最優秀フィドルを10回受賞というマイケル・クリープランド、2011年リリースのラウンダー作品。2007年から4年連続IBMA最優秀インストバンドに輝く彼ら、これでもか!のストレートブルーグラス・ボーカル作品。超スピードの1曲目からブギウギ調の2曲目、3曲目にはフォービート・シャッフル・カントリー調オリジナル、そしてフラット&スクラッグス名盤『Hear the Whistle Blow』に収められた4曲目、そしてバディ・スパイカーが1966年にジミー・マーティンと録音した隠れた名演インストの5曲目……ほか、メンバーのオリジナルを軸にデルモア・ソングやウェッブ・ピアースらの名曲アレンジ等々、それぞれにライナーで紹介される曲に関するストーリーが活き活きとしてくるほどにドライブ一杯!! バンジョーには現在デイリー&ビンセントのジェシー・ベイカー(ソロ『Yes, Sir!』は必聴!)、マンドリンがジェシー・ブロック(2009年IBMA最優秀マンドリン!)、マーシャル・ウィルボーン(2009〜10年IBMA最優秀ベース奏者)、そしてバンジョーが弾けなくなってギターに転向したトム・アダムズのすばらしいボーカルと作曲/選曲でこれ以上ないホットなドライブがかかった、さすが、すばらしい演奏の連続。
 


●ROU-0596 MICHAEL CLEVELAND & FLAMEKEEPER『Leavin' Town』CD(本体\2,450-)\2,646-

Sold Down the River/In My Mind To Ramble/My Blue Eyed Darling/Leavin' Town/Sunday Morning Christian/Jerusalem Ridge/Kickin' Back 他全14曲

 これ以上はソリッドに固められないと感じさせるほど「グシャ」っとすべてのソリッドグラス・ エッセンスを詰め込んだ"I'll Never Shed Another Tear"を思わせる1曲目から、デルの名唱で知られるピート・ワーニックの曲がそのイントロ/間奏から バックアップまでものの見事に計算されつくし、かつ遊び尽くしていくさまは70〜80年代のソリッド/ト ラッドグラスからは隔世の感だ。ほんで3曲目、あのスタンダード名曲"My Blue Eyed Darling"がこんな風になるとは…!? 現在もっともホットなフィドルを 弾くマイケル・クリーブランド27歳、そのほか知られざるモンロー・マンドリン曲"Northern White Cloud"、レッドアレン&フランク・ウェイクフィールドの "Troubles 'Round My Door"とつづけば、古くからのトラッド・ファンも納得だろう。"Jerusalem..."は マンドリンとのデュオで若者らしいアドリブが展開していく。自身のバンド、フレームキーパーにはジェ シー・ブロック(m)とマーシャル・ウィルボーン(bs)のほか、トッド・レイクストロウ(g)、ジョン・ マーク・バッチェラー(bj)という新人が、アグレッシヴなマイケルのフィドルをしっかりと受け止め る、その見事さはトッドのボーカルが証明する。
 



●COMP-4674 MICHAEL CLEVELAND 『Fiddlers Dream』CD(本体\2,450-)\2,646-

Fddler's Dream/Henryville/Steamboat Whistle Blues/Tall Timber/Blues for Bill/Where is Your Heart Tonight?/Sunday Drive/Unwanted Love/Lonesome Desert/Earl Park/I Knew Her Yesterday/Northeast Seaboard Blues/Nashville Storms

 10度のIBMA年間最優秀フィドラー獲得という、ブルーグラス界で最も活躍するフィドラーの一人マイケル・クリーブランドの自主制作を合わせて通作8作目となる、コンパスからの第二作。サム・ブッシュを迎えたジョン・ハートフォードの名曲“Steamboat Whistle Blues”ではエアロ・プレインバンドのバッサー・クレメンツを髣髴させる。デル・マッカリー・バンドのジェイソン・カーターを迎えてビル・モンローの強烈なツイン・フィドル・ナンバー“Tall Timber”他、共同プロデュースのジェフ・ホワイト(g,v)、ジェリー・ダグラス(d)、ジェフ・ガーンズィ(g)、バリー・ベイルズ(bs)、ロイド・ダグラス(bj)、アンディ・スタットマン(m)、ポール・フランクリン(steel guitar)、ビンス・ギル(v)という素晴らしいミュージシャンのサポートを得て、クリーブランドの火を吹くフィドルが存分に楽しめる。
 *サム・ブッシュ・バンド 
[年間最優秀インストルメンタル・グループ][年間最優秀マンドリン]サム・ブッシュ
 


●SH-4013 SAM BUSH『laps in seven』CD(本体\2,450-)\2,646-

The River's Gonna Run/Bringing in the Georgia Mail/Dolphine Dance/On the Road/Ridin' That Bluegrass Train/New Country/Ballad for a Soldier 他全12曲

 サム・ブッシュ最新ソロ第6作は、スコット・ベ スタル(bj)、キース・ソーウェル(g)、バイロン・ハウス(bs)、クリス・ブラウン(drums)がコア・バ ンド。1960〜70年代を向こう見ずに突っ走り、80年代以降はカリズマ的なリーダーシップでブルー グラスの境界線をクラシックにまで広げたサム、ブルーグラスとロックという体内に組み込まれた DNAから発散するワン&オンリーなサウンドは不滅だ。1曲目にバディ・ミラーのギターをゲストに、 エミルー・ハリスとのデュエットを配し、2曲目はお約束のハードドライビング・ブルーグラスに チャーリー・モンロー曲、サムのオリジナル・インストやジョン・ハートフォードの5拍子曲を経て、 珍しくサムとジョン・ペネルが書いたブルーグラス・ソングにはティム・オブライエンが参加、そし てニュー・グラス・リバイバル時代からのレパートリー、"New Country"では作者のジャン・リュック・ポンティとの「フィドルvsバイオリン・バトル」、 恩人レオン・ラッセルがベトナム戦争当時に書いた"Ballad for a Soldier"でイラクに思いを寄せながら、アンドレア・ゾンとのデュエットにはサ イケデリック・ポップのイッツ・ア・ビューティフル・デイの名曲"White Bird"から最後には7/4の変拍子のタイトル曲で終わる。ちょっと自身の原 点回帰が垣間見られる、でもワン&オンリーのサウンドとエネルギーを放出しつづけるサム・ブッ シュ、いつものことながら元気が出るぞ!!
 *トラベリン・マッカリーズ 
[年間最優秀インストルメンタル・グループ]
 



●MCM-0020 DEL MCCOURY「Del McCoury Still Sings Bluegrass』CD(本体\2,450-)\2,646- 8月下旬入荷予定

Hot Wired/That Ol Train/Letters Have No Arms/First One Back in Town/Build It Up/Bottom Dollar/Deep Dark Hollow Road/Ace of Hearts/To Make Love Sweeter for You/Joe/Love Love Love/I'll Be on My Way/You Could Be Me/I Fell in Love全14曲

 


●MCM-0021 TRAVELIN MCCOURYS CD(本体\2,450-)\2,646- 8月下旬入荷予定
 *リッキー・スキャッグス&ケンタッキー・サンダー 
[年間最優秀インストルメンタル・グループ][年間最優秀ドブロ]ジャスティン・モーズ
 



●DGR-001 JUSTIN MOSES『Dusty Roads』CD(本体\2,450-) \2,646-

 シェラ・ハルとの強烈なマンドリン・デュオがネット上で話題となったジャ
スティン・モージズ、2006年発表の唯一のソロ・プロジェクト。フィドルもバンジョーも凄いテクニック。リッキー・スキャッグスが自身のケンタッキー・サンダーに招き入れた理由が窺い知れる。全12曲中7曲はボーカルやハーモニーも含んですべて自分ひとりの録音というスーパーマルチプレイヤー。2000年、ブルー・ムーン・ライジングに参加、2005年にシエラ・ハルのハイウェイ111の創立メンバーとして活躍、ニューファウンド・ロードなどを経て2009年のダン・ティミンスキ・バンドに参加後、ッキー・スキャッグスのケンタッキー・サンダーのバンジョー奏者として活躍、現在は再びシェラ・ハルとのコラボレーションで活躍中。何を弾かせても超一級、完全に脱帽です。
 *パンチ・ブラザーズ 
[年間最優秀インストルメンタル・グループ][年間最優秀バンジョー] ノーム・ピケルニー
 


●NONE571873 PUNCH BROTHERS『All Ashore』CD(本体\2,450-)\2,646-

All Ashore/The Angel of Doubt/Three Dots and a Dash/Just Look at This Mess/Jumbo/The Gardener/Jungle Bird/It’s All Part of the Plan/Like It’s Going Out of Style全9曲

 ブルーグラス最先端の進化系、パンチ・ブラザーズの3年振り、バンド初のセルフ・プロデュースによる三年振りの5作目のフル・アルバム。今年のテルライド・フェスの会場から公開放送されたクリス・シーリーがホストの公共放送の人気番組『Live rom Here with Chris Thile』ではとんでもない存在感を示し、世代交代が進んでいることを如実に感じさせた。10月にライブ・マジックでステュアート・ダンカンと共に来日するノーム・ピケルニー(bj)、ジュリアン・ラージとのデュオで来日したクリス・エルドリッジ(g)、ブリタニー・ハース(f)、ジョーダン・タイス(g)等とのユニット『Hawktail』にも参加のポール・コワート(bs)、数多くのセッションと映画関係の録音もこなすゲイブ・ウィッチャーという個々の活動も活発な多才なメンバーがパンチ・ブラザーズとしての方向性を示した一体感のある音創り。ビンテージのブルーグラス楽器を駆使した繊細なアンサンブルに乗せて、ささやく様に内省的な歌詞で現代を切り取る。ジョン・ハートフォードの世界に通じる"Jumbo"、超絶テクニックを駆使したインスト"Jungle Bird"他、随所にブルーグラスを感じる。(ムーンシャイナー誌レビューより)
 *ベッキー・ブラー 
[年間最優秀女性ボーカル][年間最優秀フィドル][年間最優秀レコード・イベント][年間最優秀ソング]"Calamity Jane"
[年間最優秀ゴスペル曲]"Speakin’ to That Mountain" [年間最優秀バンジョー] ネッド・ルベレッキ
 


●RCSI-1166 BECKY BULLER『Crepe Paper Heart』CD(本体\2,450-)\2,646-

Another Love Gone Wrong/Bitter Springs to Big Trees/John D. Champion/Heart of the House/Cair Paravel/Speakin' to That Mountain/The Rebel and the Rose/She Loved Sunflowers/Maybe/Calamity Jane/Written in the Back of the Book/Phoenix Arise (Bonus Track)全12曲

 2016年のIBMAアワードで年間最優秀女性ボーカルと年間最優秀フィドラーのダブル受賞という快挙を成し遂げたベッキー・ブラー、待望の最新作はサム・ブッシュ・バンドのギター&ボーカルとして活躍中のスティーブ・モージンが主宰するダーク・シャドー・レコーディングスからのリリース。ボーナスカットを除いて全て彼女のオリジナル。バックを務めるのはETSUで教鞭を執るプロフェッサー・ダン・ボナー(m)、ブランドン・ボステイック(g)、ネッド・ルベレッキ(bj)、ダニエル・ハーディン(bs)というツアーも共にするメンバーに加えてゲストにロンダ・ビンセント、クレア・リンチ、黒人ゴスペル・クァルテットでナッシュビル・ブルーグラス・バンドとの共演で知られるフェアフィールド・フォー、サム・ブッシュ、フランク・ソリバン、ロブ・アイクス他の参加を得て、ますますパワーアップしたという印象。チャートをにぎわしている"Another Love Gone Wrong"は軽快なリズムに乗ってマイナーのメロディが展開。ロブ・アイクス(d)のイントロに導かれてフランク・ソリバンとの切々としたハーモニーが魅力の"Bitter Springs to Big Trees"、学生バンドがカバーしたら似合いそうな"Speakin' to That Mountain"。ベッキーのクロウハンマー・バンジョーとサム・ブッシュ(m,v)のデュオでケイジャンの香りもする"The Rebel and the Rose"、クレア・リンチの可憐なボーカルを迎えた"She Loved Sunflowers"、ロンダ・ビンセントを迎えてゾクゾクするハード・ドライビング・ナンバー"Calamity Jan"、ナッシュビル・ブルーグラス・バンドとの共演でブルーグラス界でもお馴染みの黒人ゴスペル、フェアフィールド・フォーを迎えて"Written in the Back of the Book"、ボーナス曲は彼女の故郷のダウンタウンの火災からの復興の一助としてリリースされたシングルを収録。
 *ジョー・マリンズ&ラジオ・ランブラーズ 
[年間最優秀アルバム][年間最優秀ソング]"If I’d Have Wrote That Song"[年間最優秀ゴスペル曲]"When God’s in It"
 


●REB-1869 JOE MULLINS & THE RADIO RAMBLERS『The Story We Tell』CD(本体\2,450-)\2,646-

Long Gone Out West Blues/The Last Old Shovel/Songs That Will Get 'Em/I Could Have Gone Right/If I'D Have Wrote That Song/Neighbors/I Heard That Train/In The Short Rows Now/I'M Nowhere Bound/Would You Care/The Fiddle Man'S Delight/When God'S In It全12曲

 IBMAアワードの常連でグランド・オール・オープリーの定期的なゲスト出演、各地のフェスのヘッドライナーとして現在、ブルーグラス界で最も多忙なバンドの一つと云われるジョー・マリンズ&ラジオ・ランブラーズ、レベル社から6枚目の作品。父親ポール・マリンズとのトラディショナル・グラスで活躍、一時は家業のラジオ局経営の為に音楽活動をセーブしていたジョー・マリンズ(bj)を中心にドイル・ローソン&クィックシルバーから移籍のジェイソン・バリー(f)、創立メンバーの一人でもあるマイク・テリー(m)、トラディショナル・グラスの一員でもあった故ジェラルド・エバンス&パラダイスのデュアン・スパークス、ルー・リード&キャロライナ、ロンダ・ビンセント&レイジ他、数多くのバンドを渡り歩いてきたベテラン、ランディ・バーンズ(bs)という筋金入りのメンバー。ラリー・コーデル、ロニー・ボウマン他、現役バリバリのソングライターの作品に加えて、デルモア・ブラザーズの"The Last Old Shovel"、先行シングルとしてリリースされたカナダのフォーク・デュオ=ファリス&ジェイソン・ロメロの" "Long Gone Out West Blues"、マール・ハガードの"I Could Have Gone Right"、ブラウンズの"Would You Care"ではオズボーン風のトリオ・コーラスが魅力。"Old Joe Clark""Clinch Mountain Backstep"他、フィドル・チューンをモチーフした"When God'S In It"等々、オハイオ・ブルーグラスの伝統を引継ぎながらも、コーラスや楽器に新たなアイデアを加えた意欲作。
 *ミッシー・レインズ 
[年間最優秀ベース][年間最優秀ソング][年間最優秀レコード・イベント] "Swept Away"
 



●COMP-4715 MISSY RAINES『Royal Traveller』 CD(本体\2,450-)\2,646-9月中旬入荷予定

Allegheny Town/Fearless Love/Swept Away/Royal Traveller/Free World/I've Endured/Under a Dark Sky/To Here from There/Goodbye Virginia/So Good/Little Darlin', Pal of Mine全11曲
 *スペシャル・コンセンサス
[年間最優秀アルバム][年間最優秀ソング]"Way Down the River Road"[年間最優秀インストルメンタル曲]"Squirrel Hunters" [年間最優秀レコード・イベント]"She Took the Tennessee River"
 


●COMP-4709 SPECIAL CONSENSUS『Rivers and Roads』 CD(本体\2,450-)\2,646-

Down the River Road/Hurting Sure/She Took the Tennessee River/Early/Squirrel Hunters/Big River/Bought and Sold/Travelling Shoes/Connected By a Runway/Misty Morning全10曲

 グレッグ・ケイヒル(bj)のリーダーシップのもと、40年以上にわたってオリジナリティ溢れるブルーグラスを作りつづけているシカゴのヴェテラン・バンド、スペシャル・コンセンサス、コンパスに移籍5枚目となる最新作は川と道をテーマにした曲を集めている。敏腕プロデューサー、アリソン・ブラウンの配下で、グラミーやIBMAのノミネートの常連となる人気実力共にトップ・バンドとして認知されているが、ここでも同レーベルのボビー・オズボーン、モリー・タトル他、話題のゲストを迎えて、アワードを狙える様々な仕掛けが施されている。軽快なブルーグラスにアレンジされたジョン・ハートフォードの"Down the River Road"では各自の楽器のテクニシャンぶりも堪能できる。モリー・タトルのクロウハンマー・バンジョーと可憐なボーカルを迎えた"Hurting Sure"はオールドタイム・ミュージシャンとして又、アリソン・クラウスにも楽曲を提供するソングライターとしても多才なマーク・サイモス作、元気印、ベッキー・ブラー(f)を迎えて彼女のペンによる"She Took the Tennessee River"ではボビー・オズボーンも参加。生前のジョン・ハートフォードのイントロに導かれる"Squirrel Hunters"ではジェリー・ダグラス・バンドで来日したクリスチャン・セデルマイヤーの10ストリング・シンフォニーを迎えて、グレッグとアリソン・ブラウンのバンジョー・バトルも聞き物。アカペラによるゴスペル"Travelling Shoes"やメンバーによる上質なオリジナルも聞き物。
*モリー・タトル 
[年間最優秀アルバム][年間最優秀女性ボーカル][年間最優秀ギター][年間最優秀新人][年間最優秀ソング]"You Didn’t Call My Name"
 


●COMP-4700 MOLLY TUTTLE『Rise』CD(本体\1,800-)\1,944-歌詞付

Good Enough/You Didn't Call My Name/Save This Heart/Lightning in a Jar/Friend and a Friend/Super Moon/Walden全7曲

 今年のIBMAアワードで女性初の年間最優秀ギタープレイヤーに選出されたモリー・タトルの自主制作で出されたミニ・アルバムがコンパスよりリリース。全曲、モリーのシュアなフラットピッキングをたっぷりフィーチャーしたオリジナル。
 マールフェスで開催されるクリス・オースチンソングライティングコンペティションで1位を獲得という才能を遺憾なく発揮している。プロデュースにはアビゲール・ウォッシュバーン他で知られるカイ・ウェルチを迎えて透明感の有るアコースティック・サウンドが魅力。典型的なブルーグラス・ビートに乗ったフラットピッキングに導かれてバンジョーとフイドルがフォロー、トッド・フィリップスの空間を感じさせるベースが良い効果を生む"Good Enough"でブルーグラス・ファンの心を掴む。バークリー出身のマルチ・インストルメンタリスト=ジョン・メイランダー(f,mandola,octave mandolin)と同校のバンジョー・インストラクターを務めるウェス・コルベットに加えてダレル・スコット(v,eg,lap steel)、キャシー・キャリック(v)他、彼女のデビューをサポート。モリーの耳にすっと馴染む心地よいボーカルとトニー・ライス、デビッド・グリアといったブルーグラス・ギターの基本を踏襲したフラットピッキングを支える適材適所のサポート・ミュージシャンと共に作り上げた上質のアコースティック・サウンドが楽しめる。
 *ロンサム・リバー・バンド
[年間最優秀アルバム]『Mayhayley’s House』[年間最優秀バンジョー] サミー・シーラー
 


●MH-1685 LONESOME RIVER BAND『Mayhayley's House』CD(本体\2,450-)\2,646-

Wrong Road Again/As Lonesome As I Am/Mayhayley’s House/Old Coyote Tow/Blackbirds And Crows/Ida Red/Diggin’/As The Crow Flies/Lonesome Bone/Think I’m Gonna Be Alright/Feels Real Good Goin’ Down/Hickory Hollow Times and County News/Fly Around My Pretty Little Miss全13曲

 11月の朝倉フェスのゲストとして家族と共にやってくるサミー・シーラーがリーターを勤めるロンサム・リバー・バンド(LRB)の現在のところ最新作。よりオーセンティック志向にソリッドなブルーグラスを演じ続けている。 ナッシュビルからの誘いを受けながらも、オールドタイム、アパラチアン・トラッドの宝庫であるバージニア州メドウズ・オブ・ダンを本拠にフルタイムでバンドを維持するという並大抵では無い苦労をしながらも、ブルーリッジの真ん中に住み続けるサミーの音楽に向き合う姿勢に共感を覚える。ブランドン・リックマン(g)、マイク・ハートグローブ(f)、バリー・リード(bs)、ジェシー・スマザーズ(m)というメンバー。クリスタル・ゲイルのヒット曲でジョー・バルのハイロンサム・バージョンで知られる"Wrong Road Again"、ウエスタン・スウィングの"Ida Red"は同郷のロスト&ファウンドのアレンジ他、サミーのドライブ感が半端無いバンジョーのロールに身を委ねているだけで心地よいブルーグラス。
 *ダリン&ブルック・オウルドリッジ 
[年間最優秀ゴスペル曲]"I’m Going Under" ダリン&ブルック・オウルドリッジ (アーティスト), カレン・テイラー/ビル・ホワイト (ライター), シングル、マウンテン・ホーム (レコード会社)
 


●MH-1664 DARIN AND BROOKE ALDRIDGE『Faster and Farther』CD(本体\2,450-)\2,646-

Kingdom Come/Fit For A King/Highway Of Heartache/This River/Someday Soon/Mountains In Mississippi/Eugene And Diane/LilaStill Falling/Sacred Lamb/Cumberland Plateau/Heaven Just Got Sweeter For You全12曲

 今年のIBMAアワードで.年間最優秀女性女性ボーカルを獲得したブルック・オルドリッジとカントリー・ジェントルメンの後期のメンバーでビンス・ギルにも通じる甘いテナー・ボイスで知られる夫のダリンによるユニットの7作目は90年代にスージー・ボガスでヒットしたイアン・タイソンの名曲"Someday Soon"カバーに加えて、ナッシュビルの気鋭のソングライターの作品を集めた意欲作。パット・フリンとジョン・コーワンを迎えてニューグラス・リバイバルがメジャーデビューした当時を髣髴させるパット作の"Kingdom Come"、"Lila"、ジョン作"This River""Cumberland Plateau"、ブルックのパワフルなボーカルとジョンの掛け合いが見事。カール・ジャクソン作のコブシの効いた"Fit For A King"、カーター・ファミリーの香りのする"Highway Of Heartache"はブルックに絡むダリンとビンス・ギルのコーラスが圧巻。ケンタッキー出身のリサ・シェイファーの作品が2曲。パティ・ラブレスとビンス・ギルを髣髴させる二人の力強いデュオを支えるアコースティック・カントリー寄りのブルーグラス。
 *グラスカルズ 
[年間最優秀インストルメンタル曲] "Lynchburg Chicken Run" [年間最優秀バンジョー] クリスティン・スコット・ベンソン
 


●MH-1687 GRASCALS『Before Breakfast』CD(本体\2,450-)\2,646-

Sleepin' With The Reaper/Demons/Delia/I'Ve Been Redeemed/Lonesome/Beer Tree/Pathway Of Teardrops/Lynchburg Chicken Run/He Took Your Place/Lost And Lonesome/There Is You/Clear Corn Liquo全12曲

 ナッシュビルのベテラン・ブルーグラス・バンド、グラスカルズ、マウンテン・ホーム移籍が第4作目となる最新作。オズボーン・ブラザーズでソニー&ボビーを支えた二人のテリー、エルドレッジ(g)&スミス(bs)、アワード・ウィナーのクリスティン・スコット・ベンソン(bj)、ギブソン・マンドリンの検品の責任者も務めたダニー・ロバーツ(m)、デイリー&ビンセントの初期のフィドラーとしても知られるアダム・へインズ(f)、新加入のジョン・ブライアンという面々。ブライアンのストレートで力強いボーカルをフィーチャーしてベッキー・ブラーのペンによる1STシングルとしてリリースされた"Sleepin' With The Reaper"からスタート。ティム・スタッフォード作でフィドル曲をモチーフにした"Clear Corn Liquor"に因んだタイトル曲。兄ビリーとてテリー・スミスの共作、ミディアム・テンポでしっとりと歌い上げる"Lonesome"、エルドレッジの唄い回しの妙が堪能できる "Beer Tree"(ハーリー・アレン作)やフラット&スクラッグスの"He Took Your Place"しみじみ巧いなぁと感嘆。オズボーンのクラシック"Pathway Of Teardrops"は納得の仕上がり。ロバーツ自作のインスト"Lynchburg Chicken Run"では各自の燻し銀のようなプレイが魅力。アップテンポのトリオ・ナンバー"Lost And Lonesome"は"Lonesome forYou"のタイトルでも馴染みがある。新進気鋭のフラット・ロンサムのケルシ・ハリギル作のゴスペル曲"There Is You"。
 *ベラ・フレック&アビゲイル・ウォッシュバーン 
[年間最優秀インストルメンタル曲] "Medley: Sally in the Garden/Big Country/Molly Put the Kettle On" ベラ・フレック&アビゲイル・ウォッシュバーン (アーティスト), "Sally in the Garden and Molly Put the Kettle On"
 


●ROU-00290  ABIGAIL WASHBURN AND BELA FLECK 『Echo in the Valley 』CD(本体\2,650-)\2,862-歌詞付

Over the Divide/Take Me to Harlan/Let It Go/Don't Let It Bring You Down/Sally in the Garden/Big Country-Molly Put the Kettle On/My Home's Across the Blue Ridge Mountains/Hello Friend/If I Could Talk to a Younger Me/On This Winding Road/Come All You Coal Miners/Bloomin' Rose

 1979年に『Crossing the tracks』(ROU-0121)でソロ・デビュー以来、バンジョー音楽の可能性を広げ続けてきたベラ・フレックと、クロウハンマー奏者でソロの他、女性オールドタイムのスーパーバンド、アンクル・アールやスパロウ・クァルテット等の活動で知られるアビゲイル・ウォッシュバーン夫妻による2016年グラミーベスト・フォーク・アルバム受賞作に続く最新アルバム。使う楽器はバンジョーのみで、二人で再現出来ないことはしないというルールの下に独自の世界を築き上げた。フォーク、オールドタイムからヨーロッパ的なプログレッシブ・ロックから東洋的なメロディまで歌いこなす、まさに谷間に響き渡るようなアビーの表現力豊かなボーカルが魅力。ベラのウッディなトーンのロールとアビーのクロッグダンスに載せて唄う"Take Me to Harlan/Let It Go"、バンジョーの響きがこんなにも豊かで美しいかを再認識させてくれる、7分半にも及ぶインストルメンタル・メドレー"Sally in the Garden/Big Country/Molly Put the Kettle On"、テンポを落としてブルーズィに演じる"My Home's Across the Blue Ridge Mountains"、アパラチアンとオリエンタルとニューグラスの邂逅といった趣の"Come All You Coal Miners"等、ため息が照るほど素晴らしい。(ムーンシャイナー誌レビューより)
 *インファマス・ストリングダスターズ 
[年間最優秀インストルメンタル曲]"Sirens" [年間最優秀ドブロ]アンディ・ホール
 



●COMP-4678 THE INFAMOUS STRINGDUSTERS 『Laws of Gravity』CD(本体\2,450-)\2,646- 

Freedom/Gravity/A Hard Life Makes A Good Song/Vertigo/Maxwell/Black Elk/This Ol' Building/Soul Searching/1901: A Canyon Odyssey/Sirens/Back Home/Let Me Know/I Run To You

 2007年のデビュー以来、ブルーグラスの最先端、カッティング・エッジをひた走るインファマス・ストリングダスターズ、コンパス移籍第2弾、通算7作目のスタジオ録音盤。アンディ・ホール(d)、ジェレミー・ギャレット(f)、クリス・パンドルフィ(bj)、アンディ・ファルコ(g)、トラビス・ブック(bs)というほぼデビュー以来、苦楽を共にするメンバー、共同プロデュースのビリー・ヒュームのクリアでビビッドなアコースティック・サウンドも特筆すべき。ジミー・マーチンばりのGランに導かれて始まるブルーグラス・ソング"A Hard Life Makes A Good Song"、様々なリズムを取り入れているにも拘らず、プログレッシブ・ブルーグラスのバンド群とは一線を画して、非常にナチュラルでバンジョーのロールやフイドル、ドブロのカウンター・メロディが非常にブルーグラス的で楽曲のよさとあいまって心地よい。ほぼパンチ・ブラザーズと同時期に登場して長年の努力が結実して、ほんとに喜ばしい。
*マイル・トゥエルブ 
[年間最優秀新人][年間最優秀インストルメンタル曲]"Wickwire"  
*ポーランブリン・ボーイズ 
[年間最優秀新人]
*ビリー・ストリングス 
[年間最優秀新人]
*ジェフ・スクロギンズ&コロラド 
[年間最優秀新人]
*デイル・アン・ブラッドレィ 
[年間最優秀女性ボーカル][年間最優秀レコード・イベント]"I’ll Just Go Away"
 



●PC-1209 DALE ANN BRADLEY 『Dale Ann Bradley』CD(本体\2,450-)\2,646-

Southern Memories/Champagne Lady/One More River/I'll Just Go Away/Going Back to Kentucky/If You Were Mine to Lose/Our Last Goodbye/Blackberry Summer/This is My Year for Mexico/Stand By Me/Now and Then (Dreams Do Come True)

 5度のIBMA年間最優秀女性ボーカル受賞のデイル・アン・ブラッドレーが古巣のパインキャッスル復帰後第二作、通産で10作目となる自身のプロデュース、ビンス・ギルとのデュエットによるスタンレーの"I'll Just Go Away"を含む最新作。
 



●COMP-4445 DALE ANN BRADLEY 『Catch Tomorrow』CD(本体\2,450-)\2,646- 

 2006年のIBMA企画アルバム賞に輝いたドウター・オブ・ブルーグラスの重要なメンバーで、ケンタッキー州のレンフロ・バレー・バーン・ダンスのレギュラー・バンド、ニュー・クーン・クリーク・ガールズのメンバーとして活躍、U2の作品等を取り上げたパインキャッスルからのソロ・プロジェクト『East Kentucky Morning』が高い評価を受けたデイル・アン・ブラッドレーのソロ・プロジェクトがアリソン・ブラウンのコンパスからリリースされた。ジョン・ハートフォードに捧げられた"Julia Belle"他オリジナルとカバーを交えて、アリソン・クラウスとは異質の透明感と親しみ易い節回しによるボーカルは耳に心地よく響く。長年のパートナー、ビッキー・シモンズ(v,bs)、元メンバーで現在は自身の『フレイム・キーパー』を率いて活躍中のマイケル・クリーブランド(f)、ジェシー・ブロック(m)、ピート・ケリー(bj)を基本に、ジム・ローダーデイル、マーティ・レイボン、スティーブ・ガリー、ラリー・スパークス、ルナサ等、多彩なゲストが参加。(ムーンシャイナー11月号より)
*デル・マッカリー・バンド
*トラベリン・マッカリーズ

[年間最優秀男性ボーカル] デル・マッカリー [年間最優秀フィドル]ジェイソン・カーター [年間最優秀マンドリン]ロニー・マッカリー





●MCM-0020 DEL MCCOURY「Del McCoury Still Sings Bluegrass』CD(本体\2,450-)\2,646   8月下旬入荷予定

Hot Wired/That Ol Train/Letters Have No Arms/First One Back in Town/Build It Up/Bottom Dollar/Deep Dark Hollow Road/Ace of Hearts/To Make Love Sweeter for You/Joe/Love Love Love/I'll Be on My Way/You Could Be Me/I Fell in Love全14曲
 



●MCM-0021 TRAVELIN MCCOURYS CD(本体\2,450-)\2,646   8月下旬入荷予定
* ラッセル・ムーア
[年間最優秀男性ボーカル]
 


●RUR-1095 VARIOUS ARTISTS 『God Didn't Choose Sides』CD(本体\2,450-)\2,646-

 南北戦争にまつわる新たに作られた曲をラッセル・ムーア、デイル・アン・ブラッドレイ、スティーブ・ガリー、ロニー・ボウマン、マーティ・レイボーン等13組のブルーグラス・アーティストが取り上げた2013年発売の好企画アルバム。『神は敵味方を別けない、南北戦争における庶民の真実』。バックアップの基本バンドにはボックスカーズのロン・スチュワート(bj,f)とアダム・ステッフィ(m)、ブルーハイウェイのティム・スタッフォード(g)、ドイル・ローソンのクイックシルバーではバンジョーを担当するマルチプレイヤーのジャスティン・モーゼズ(d)、リッキー・スキャッグスのケンタッキーサンダーからマーク・フェイン(bs)、そしてグラスタウンのアラン・バイビー(m)ら。60万人を失ったという南北戦争(1861-1865)がいかに米国にとって大きな出来事か、そしてその戦いの多くがメイソン・ディクソン線より南、すなわちブルーグラスの故郷で行われたかを知れば、南北戦争とブルーグラスやアパラチアが結びつく。ビル・モンローが後進に説きつづけたブルーグラスソングの真髄「トゥルーソング」の捉え方のひとつであろう。
* ティム・オブライエン
[年間最優秀男性ボーカル]
 


●HS-2017 TIM O'BRIEN 『Where the River Meets the Road』 CD(本体\2,650-)\2,862-

 ティム・オブライエンがカーター・ファミリーやヘイゼル・ディケンズ、ロンサムパイン・フィドラーズの曲を取上げているだけでもブルーグラス・ファンには嬉しい、彼の故郷、ウェスト・バージニアにちなんだ歌を集めた最新作
*ロンダ・ビンセント
[年間最優秀女性ボーカル]
 


●UM-013D RHONDA VINCENT『Bluegrass Legends/Live At The Ryman』DVD(本体 \2,950-)\3,186- (8月中旬入荷予定)

 ブルーグラス界の女帝、ロンダ・ビンセントがマック・ワイズマン、オズボーン・ブラザース等、第一世代のレジェンド達を招いてナッシュビルのライマン公会堂で開いたコンサートのライブ映像。
  [年間最優秀バンジョー]
*クリスティン・スコット・ベンソン
 


●MH-1660 KRISTIN SCOTT BENSON『Stringworks』CD(本体\2,450-)\2,646-

昨年の年間最優秀インストルメンタル曲、年間最優秀バンジョー2部門ノミネート。ロン・ブロック『Hogan's House of Music』とロブ・マッカーリー『The 5 String Flame Thrower』、それぞれのブルーグラス愛に溢れたバンジョー作品や、アリソン・ブラウンのポップな『The Song of the Banjo』に負けじとグラスカルズのクリスティンの最新第4作は、夫のウェイン・ベンソン(md)をはじめ、コディ・キルビー(gt)、ジム・バンクリーブ(fd)、同僚のアダム・ヘインズ(fd)、ティム・サレット(bs)といった基本メンバーで聴かせるインストと歌ものが6曲ずつ半々、1997年の自費制作品を含め4枚目、前作『Second Season』から8年ぶりの最新ソロ作品。
 *ジーナ・クロウズ
 

●MH-1700 GINA CLOWES『True colors』CD(本体\2,450-)\2,646-

Puppet show/Saylor's Creek/True colors/Looking for sunshine/Dust can wait/For better of for worse/The wayward kite/Good old fashioned heartbreak/Goodbye, Lianne/I'll stay home/La puerta del Diablor/Beautiful land全12曲

 バージニア州フロント・ロイヤル出身で現在はクリス・ジョーンズ&ナイト・ドライバーのメンバーとして活動中の女性バンジョー・プレイヤーで瑞々しい感性のシンガー&ソングライターとしても才能を発揮するジーナ・クロウズのデビュー・ソロ・アルバム。アンドリュー・シスターズのようなコーラスでミュージカルに出てきそうな小粋でスウィンギーなタイトル曲ではバンジョー・ソロも魅力。"Looking for sunshine"の爽やかで切ないボーカルは70年代の終わりに日本の女性ブルーグラッサーに絶大な人気を誇ったルイーザ・ブランスコムや京都のハーベスト・ムーンを髣髴させる。"Dust can wait"は超絶テクニックのバンジョー・インスト。"Puppet Show" "Saylor's Creek""La Puerta Del Diablo"はジプシージャズ風味。ギターの弾語りで聞かせる"I'll Stay Home"。スコット・ブラナンとクリス・ヘンリーを迎えた"Good old fashioned heartbreak"は彼女のペンによる典型的なブルーグラス・ソング。ラストの"Beautiful Land" のみブロードウェイ・ミュージカル『The Roar of The Greasepaint, The Smell of the Crowd』から。サポートを勤める弟のビクターがクロウハンマーの名手であるマリア・ファタード(f)、フランク・ソリバン&ダーティ。キッチンのクリス・ラケット(g)、ジャック・ダンラップ(m)、ベテランのマーシャル・ウィルボーン(bs)等のシュアなプレイが魅力。ジャンルに囚われない、多才でバラエティに富んだ内容を支えるのは彼女の確かなテクニックに裏付けされたバンジョーと心にすっと入ってくる素朴で明るい歌声。
*ネッド・ルベレッキ
 


●REB-8006 VARIOUS ARTISTS 『True Bluegrass Banjo』CD(本体\1,980-)\2,138-

Sweet Dixie(Bill Emerson)/Clinch Mountain Backstep(Ralph Stanley)/Little Rock Getaway(Jimmy Arnold)/Bear Tracks(J.D. Crowe)/Daddy'S Dream( Sammy Sehlor/ Banjo Boy Chimes(Sonny Osborne)/Cotton Patch Rag(Alan Munde)/Theme Time(Bill Emerson)/Hard Times (Ralph Stanley)/Knee Deep In The Bluegrass(Terry Baucom)/Lonesome Road Blues(Don Reno & Eddie Adcock)/Black Jack(J. D. Crowe)/Old Time Pickin'(Ralph Stanley)/M Street Rag(Jimmy Arnold)/Nedscape Navigator(Ned Luberecki)/Home Sweet Home(Bill Emerson)

 カントリー・ジェントルメンで来日したビル・エマーソンの十八番"Sweet Dixie"を皮切りにラルフ・スタンレー、ドン・レノ&エディ・アドコック、J.D.クロウ、ソニー・オズボーン、アラン・マンデ、ジミー・アーノルド、サミー・シーラー、テリー・バウカム、ネッド・ルベレッキというレベル社所属の各プレーヤーの代表曲が収められて御手頃価格で、個性的な名プレイヤーが、これだけ揃うと圧巻!!
*ノーム・ピケルニー
 


●COMP-4616 NOAM PIKELNY『Plays Kenny Baker Plays Bill Monroe』CD(本体\2,450-)\2,646-

 2014年、現在最高のバンジョー奏者、パンチブラザーズのノーム・ピケルニーが創った“Road To Columbus”、“Jerusalem Ridge”、“Cheyenne”、“Lonesome Moonlight Waltz”、“Wheel Hoss”ほかのビル・モンロー曲集。IBMA最優秀アルバム受賞作にして大ベストセラー。ケニー・ベイカーがビル・モンローの有名インストをカバーした1976年のブルーグラス史上に残る名盤『Kenny Baker Plays Bill Monroe』(CO-2708 \2,646-、ビル・モンローもゲスト参加!!)を、現在バンジョーの最高峰であるノーム・ピケルニーがステュアート・ダンカン(f)、ロニー・マッカーリー(m)、ブライアン・サットン(g)、マイク・バブ(bs)とともに、曲目からジャケットまで、そのまんまカバーするインスト集
*サミー・シーラー
  [年間最優秀ベース]
*バリー・ベイルズ
 


●ROU-00054 EARLS OF LEICESTER『Rattle & Roar』CD(本体\2,450-)\2,646-

 文句なしに楽しめる、フラット&スクラッグスごっこの第2弾。ジェリー・ダグラス(db)のもと、チャーリー・クッシュマン(bj)とショーン・キャンプ(gt)をアールとレスターに見立てて、ジェフ・ホワイト(md)をカーリー・セクラー、実父ポール役にはジョニー・ウォーレン(fd)、そしてバリー・ベイルズ(bs)という布陣で演じるF&Sの最新カバー集第二弾である。ただし、選曲はとてもマニアック。ここから、またあたらしくフラット&スクラッグスの魅力を再認識するのもいいネ
 *マイク・バブ
 


●RC-112 THE SIDEMEN "Almost Live at the Station Inn" CD(本体\1,980-)\2,138-(価格改定)

 ビル・モンロー、ラルフ・スタンレー、オズボーン、ジム&ジェシーといった第一世代が健在で、毎週末、何処かのフェスに出掛けていけば何時でも生の演奏に触れることが出来た贅沢な時代に、ブルーグラスで一旗揚げようとナッシュビルを目指し、パイオニアたちのバンド・メンバーとして、直接の薫陶を受けながら切磋琢磨していた連中が週末のフェス・サーキットから戻った毎週火曜日にステーション・インのレギュラー・バンドを勤めていた、その名もザ・サイドメンがレッドクレイ・レコード、1994年リリースした唯一の作品。現在も第一線で活躍するマイク・バブ(bs)、テリー・エルドレッジ(g)、ロニー・マッカリー(m)、彼岸へと旅立ったジーン・ウーテン(d)、ジミー・キャンベル(f)、エド・ダイ、隠遁生活を送る??ラリー・パーキンス(bj)という面々、当時、90年代のフラット&スクラッグスを目指していた彼らが若くて夢を追いかけていた時代の溌剌とした希望に満ちた瑞々しい演奏が新鮮に甦る超一級ブルーグラス。
*ミッシー・レインズ
 


●COMP-4498 MISSY RAINES & NEW HIP『Inside Out』CD(本体\2,450-)\2,646-

 ブルーグラスフェスの中で育ち、トムグレイに師 事、IBMA最優秀ベーシストを7度受賞しているミッシーレインズ。女性でありながら、ものすごい迫力で バンドを引っ張り安定させる彼女、自身がリーダーとしてのニューヒップのデビュー作である。クラスター プラッカーズのクリスとデイルの息子、21歳になったイーサンバリンジャーのすばらしいマンドリン、パン チブラザーズのゲイブの弟マイケルウィッチャーの感覚的なドブロ、17歳でウィンフィールドのチャンピ オン(マークオコナーに次ぐ年少記録)になったアラバマ大学在学中のディロンホッジスのフリーなギ ターを核に、ほぼ全編にドラムスを導入、また、かつてのメンバーで4曲(うち2曲はエドスナッダリー作 品)に参加するETSU出身のメガンマコーミック嬢のボーカルがめちゃいい!!ほか、ローリールイスとマイ クマーシャルの共作品やトラッドなど、全員が持つブルーグラスルーツから自由な発想で飛び出したヒッ プなアコースティック新世界。
* マーク・シャッツ
 


●RC-125 THE JOHN HARTFORD STRING BAND 『MEMORIES OF JOHN』CD(本体\2,450-) \2,646- 

 第53回グラミー・アワーズ2010年ノミニー、ベスト・トラディショナル・フォーク・アルバム部門のトップ5に選ばれました。
Three Forks Of Sandy/M.I.S.I.P./Love Grown Cold/Madison Tennessee/Delta Queen Waltz/For John/Homer The Roamer/Bring Your Clothes Back Home/Half Past Four/Lorena/You Don’t Notice Me Ignoring You/The Girl I Left Behind Me/She’s Gone (And Bob’s Gone With Her)/Royal Box Waltz/Fade Out 全15曲
  レッドクレイレコードの企画に (Bob Carlin on banjo, Matt Combs on fiddle, Mike Compton on mandolin, Mark Schatz on bass, and guitarist Chris Sharp),がスタジオに戻ってきてくれました。 「ジョンの思い出」 には ジョン・ハートフォードのよく知られた曲やジョンが暖めていた彼らしい曲など15曲が収められています。 またゲストアーティストに Alison Brown, George Buckner, Bela Fleck, Tim O'Brien, Alan O'Bryant, Eileen Carson Schatz. そしてハートフオードが残したオーディオ資料の中から彼自身, John Hartford.を迎えました。在庫無くなり次第終了します。
* ティム・サレット
 


●MH-1673 BALSAM RANGE『Mountain Voodoo』CD(本体\2,450-)\2,646-

 2017年IBMAアワードの最優秀アルバム、最優秀エンターテイナー、最優秀ボーカルグループ、最優秀インストルメンタル・グループ、最優秀ソング、最優秀ゴスペル、最優秀男性ボーカル、最優秀ベースにノミネート、ノース・カロライナ州をベース、2007年のデビュー以来、メインストリーム・ブルーグラスのヘッドライナーに登りつめたバルサム・レンジ、2014年の『Five』(MH-1533CD\2,646-)に続く最新6枚目の作品。
 [年間最優秀フィドル]
*ハンター・ベリー
 


●UM-013D RHONDA VINCENT『Bluegrass Legends/Live At The Ryman』DVD(本体\2,950-)\3,186-

 ブルーグラス界の女帝、ロンダ・ビンセントがマック・ワイズマン、オズボーン・ブラザース等、第一世代のレジェンド達を招いてナッシュビルのライマン公会堂で開いたコンサートのライブ映像。
 *ベッキー・ブラー
 


●RCSI-1166 BECKY BULLER『Crepe Paper Heart』CD(本体\2,450-)\2,646-
*ジェイソン・カーター
 



●MCM-0021 TRAVELIN MCCOURYS CD(本体\2,450-)\2,646-   8月下旬入荷予定
 *マイケル・クリーブランド



 
●COMP-4674 MICHAEL CLEVELAND 『Fiddlers Dream』CD(本体\2,450-)\2,646-

 10度のIBMA年間最優秀フィドラー獲得、ブルーグラス界で最も活躍するフィドラーの一人マイケル・クリーブランドのコンパスからの第二作。S.ブッシュ、J.カーター、J.ホワイト(g,v)、J.ダグラス(d)他、クリーブランドの火を吹くフィドルが存分に楽しめる。
 *ステュアート・ダンカン
 


●COL-84118 YO YO MA, CHRIS THILE, EDGER MEYER, STUART DUNCAN『Goat Rodeo Sessions』CD(本体\2,450-)\2,646-

2011年リリースのグラミー賞最優秀フォークアルバム受賞作品。クラシック界のセレブ、ヨーヨー・マとエドガー・マイヤーがクリス・シーリとステュアート・ダンカンを迎えて創ったブルーグラス室内楽。マ自身が「ブルーグラスアルバム」という本作、クルキッド・スティルのイーファ・オドノバンをゲストに、大胆にして繊細なアンサンブルを聴かせるアコースティック大秀作。ムーンシャイナー2012年2月号にカバーストーリー。凄いよ!!
 [年間最優秀ドブロ]
*ジェリー・ダグラス
 


●ROU-00259 THE JERRY DOUGLAS BAND『What If』CD(本体\2,600-)\2,808-

 今年のグラミー賞ベスト・コンテンポラリー・インストルメンタル・アルバムにノミネートされたジェリー・ダグラスが自身の名前を冠としたバンドとしてはデビューとなる意欲作。来日メンバーに管楽器を加えて、バンドサウンドにアレンジ、ブルーグラスとジャズのフュージョンからアイリッシュの美しいメロディ等々、ジェリーの並々ならぬ創作意欲が伝わる作品。
 *アンディ・ホール
 


●COMP-4678 THE INFAMOUS STRINGDUSTERS 『Laws of Gravity』CD(本体\2,450-)\2,646- 

 2007年のデビュー以来、ブルーグラスの最先端、カッティング・エッジをひた走るインファマス・ストリングダスターズ、コンパス移籍第2弾、通算7作目のスタジオ録音盤。アンディ・ホール(d)、ジェレミー・ギャレット(f)、クリス・パンドルフィ(bj)、アンディ・ファルコ(g)、トラビス・ブック(bs)というほぼデビュー以来、苦楽を共にするメンバー、共同プロデュースのビリー・ヒュームのクリアでビビッドなアコースティック・サウンドも特筆すべき。
 *ロブ・アイクス
 


●COMP-4669 ROB ICKES & TREY HENSLEY『The Country Blues』CD(本体\2,450-)\2,646-

 祝年間最優秀ドブロ・ノミネート、超速弾きフラットピッキンのトレイ・ヘンズリーと、ドブロ巨匠のロブ・アイクスがアンディ・レフトウィッチやオウブリー・ヘイニー(fd)らのスーパーフィドルに、マイク・バブ(bs)とジョン・アルビー(drums)が骨太のリズムを抑える。ハンク・ウィリアムズの正統ホンキートンクから超スーパーピッキンブルースまでトレイ・ヘンスリーの強烈ギターとボーカルで様々なカバーを楽しませる南部田舎音楽の美味しいアコースティックカントリー系コラボ作品。
 *フィル・レッドベター
 


●PC-1206 FLASHBACK『Foxhounds & Fiddles』CD(本体\2,450-)\2,646-

 J.D.クロウ&ニュー・サウスが1995年に発表、その年のグラミー賞にもノミネートされた名盤『Flashback』に参加していたメンバーがリユニオンして結成された新ユニット、その名もフラッシュバック。ジェリー・ダグラスとロブ・アイクスで独占している感のあるIBMAアワードのドブロ部門で2005年と2014年に獲得したフィル・レッドベター(d)、トニー・ライス・クローンの一人、リチャード・ベネット(g)、ロンサム・リバー・バンド他、日本でもお馴染みのドン・リグスビー(m)、このユニット同様に、J.D.クロウの引退を受けてニュー・サウスから派生したワイルド・ファイアのメンバーとしても活躍するカート・チャップマン(bs)に加えてステュアート・ワイリック(bj)他、ロン・ステュアート(bj)、ティム・クロウチ(f)がゲスト参加。ハッピーミディアムなブルーグラス好きの方には胸がきゅんと来る曲満載。
 


●PC-1192 PHIL LEADBETTER『The Next Move』CD(本体\2,450-)\2,646-

 2度目のIBMAアワード最優秀ドブロを獲得したフィル・レッドベター(55)の3枚目のソロアルバムは超豪華なドリカム作品。2011年、ホジキンリンパ腫と診断され入院したときに共演したいリストを作成、1年半後に復帰したときから録音をはじめたという本作、ジョン・カウワンのボーカルにサム・ブッシュのチョップが煽る、まさにニューグラスリバイバル!の1曲目から次々と大物ゲストとの共演。インストではドブロ曲“Just Joshin'”でジェリー・ダグラスとロブ・アイクスとのトリプルドブロ! またスウィング定番“Sweet Georgia Brown”ではベラ・フレックとバック・ホワイトといった「えっ!」と驚きの嬉しい共演など、押し出しの強いカントリー系ボーカル(マーティ・レイボン&ジョー・ディフィ、スティーブ・ウォーリナー、ケン・メロンズ、コン・ハンリーら新旧のカントリースターたちやスティーブ・ガリー&デイル・アン・ブラッドリーやショーン・キャンプ)に囲まれながら、楽しい作品に仕上がっている。
 *ジャスティン・モーズ
 


●DGR-001 JUSTIN MOSES『Dusty Roads』CD(本体\2,450-) \2,646-

 シェラ・ハルとの強烈なマンドリン・デュオがネット上で話題となったジャスティン・モージズ、2006年発表の唯一のソロ・プロジェクト。フィドルもバンジョーも凄いテクニック。リッキー・スキャッグスが自身のケンタッキー・サンダーに招き入れた理由が窺い知れる。全12曲中7曲はボーカルやハーモニーも含んですべて自分ひとりの録音というスーパーマルチプレイヤー。2000年、ブルー・ムーン・ライジングに参加、2005年にシエラ・ハルのハイウェイ111の創立メンバーとして活躍、ニューファウンド・ロードなどを経て2009年のダン・ティミンスキ・バンドに参加後、ッキー・スキャッグスのケンタッキー・サンダーのバンジョー奏者として活躍、現在は再びシェラ・ハルとのコラボレーションで活躍中。何を弾かせても超一級、完全に脱帽です。
 [年間最優秀ギター]
*ケニー・スミス
 


●GAT3-0608 KENNY SMITH『Return』CD(本体\2,450-)\2,646-

 フラットピッキン・ギターのあたらしい世界を、デビッド・グリアとともに開拓していくフロントランナーのひとりケニー・スミス、『Studebaker』(SH-3869 CD\2,573-)以来14年ぶり、2枚目の2011年作ギターアルバム。アダム・ステッフィ(m)、バリー・ベイルズ(bs)、オウブリー・ヘイニー(f)、ジム・デンマン(bj)の基本セットと、自身の1935年製マーティンD-18、同年製の珍しいギブソン・ジャンボのプロトタイプ、そして伝説的なノーマン・ブレイクの1933年製マーティン・シェイデッドトップD-28という名器3本を使い分け、さらにトラッド・フィドルチューン有名曲"Black Mountain Rag"や"Billy in the Lowground"、"Arkansas Traveler"、"Cumberland Gap"、"Leather Britches"などを軸にオリジナルを配した楽しい作品。フラットピッキン・ファンにお勧めの秀作。
 *ビリー・ストリングス
 


●STR-40765 BILLY STRINGS & DON JULIN『Fiddle Tune X』CD(本体\2,450-)\2,646-

 ミシガン出身の22歳、ビリー・ストリングスの確実でホットなフラットピッキンとボーカル、そしてドン・ジュリンのマンドリンによる現代版ブラザーデュオ。トラッド、ジミー・ロジャーズ、スタンレー、そしてモンローのカバーといった選曲から分かるように、つまりドック&ドークやクリス&マイケルらのコンセプトを意識したイケイケホット版。
 *ブライアン・サットン
 


●SH-4105 BRYAN SUTTON『Into My Own』CD(本体\2,450-)\2,646-

 今回で9度目の受賞のブライアン・サットン最新作。サム・ブッシュ、ノーム・ピケルニー、ステュアート・ダンカン、グレッグ・ギャリソンという基本にトラベリング・マッカーリーズやビル・フリーゼルを迎えての至福のブル―グラス音曲集。
 *モリー・タトル
 


●COMP-4700 MOLLY TUTTLE『Rise』CD(本体\1,800-)\1,944-歌詞付

 今年のIBMAアワードで女性初の年間最優秀ギタープレイヤーに選出されたモリー・タトルの自主制作で出されたミニ・アルバムがコンパスよりリリース。全曲、モリーのシュアなフラットピッキングをたっぷりフィーチャーしたオリジナル。バークリー出身のマルチ・インストルメンタリスト=ジョン・メイランダー(f,mandola,octave mandolin)と同校のバンジョー・インストラクターを務めるウェス・コルベットに加えてダレル・スコット(v,eg,lap steel)、キャシー・キャリック(v)他、彼女のデビューをサポート。モリーの耳にすっと馴染む心地よいボーカルとトニー・ライス、デビッド・グリアといったブルーグラス・ギターの基本を踏襲したフラットピッキングを支える適材適所のサポート・ミュージシャンと共に作り上げた上質のアコースティック・サウンドが楽しめる。
 *ジョッシュ・ウィリアムス
 


●ROU-9111 JOSH WILLIAMS『Modern Day Man』CD(本体\2,450-)\2,646-

 J.D.クロウのプロデュースで、現在はロンダ・ビンセント&ザ・レイジでギタリストとして活躍をつづけるジョッシュ・ウィリアムズの通算8枚目、ふたりのヒーロー、トニー・ライスを尊敬する楽器テクを持ち、キース・ウィットリーに私淑する味のあるバリトンボイスを持つ彼の前作『Down Home』から6年ぶりの最新作。
  [年間最優秀マンドリン]
*サム・ブッシュ
 


●SH-00011 SAM BUSH『Storyman』CD(本体\2,450-)\2,646-

 「ニューグラスの父」、サム・ブッシュの最新作はなんと!本人曰く、「わたし自身、初めて『みんなにおれの話を聴いてくれ』って思ったわたしのシンガーソングライター作品なんだ」と言う通り、個人的なストーリーに彩られたさまざまな物語を歌う新境地。45年前の1971年にニューグラスリバイバルを結成、以来、新しいブルーグラスというコンセプトでロックやジャズなどをどん欲に取り入れ、それをあくまでもブルーグラス楽器で表現することに人生をかけてきたサム・ブッシュ、尊敬すべき64歳。
* ジェシ・ブロック
 


●PC-6501 JESSE BROCK『Kickin' Grass』CD(本体\2,450-)\2,646-

 2017年IBMA年間最優秀マンドリン・プレイヤーに輝くジェシー・ブロック、2002年発売の唯一のソロ・アルバム。ワシントンDCグラスの系譜を引くハッキリくっきりマンドリンが信条のとても気分スッキリのマンドリン集。ロン・スチュワート、ジェイソン・カーター、トム・アダムズ、ロブ・アイクスらとの“Red Rooster (She'll Coming 'Round the Mountain)”、“Home Sweet Home”(key of D)、“New Camptown Races”、歌モノでは“She's No Angel”、“The Girl in the Blue Velbet Band”などのスタンダードなど、聴きやすい選曲。現在はギブソン・ブラザーズで活躍中。性格が伺えるとても几帳面で生真面目なすばらしいマンドリン作品
 *シェラ・ハル
 



●ROU-9166 SIERRA HULL『Weighted Mind』(本体\2,450-)\2,646-

 13歳でラウンダーレコードと契約、24歳の今、これがラウンダーの第3作。プロデューサーにベラ・フレックをすえ、ツアーをともにするベーシスト、イーサン・ジョズィウィックとのデュオという最小限アンサンブルというコンセプトをベースに、アビゲール・ワッシュバーン、アリソン・クラウス、元カロライナ・チョコレート・ドロップスのリアノン・ギデンズらが参加。自身のボーカルと驚異のマンドリンテクを武器に、まったく独自の世界に踏み出している。"Everybody'S Somebody's Fool"のあどけない声と超絶テクニックマンドリンのアンバランスさが魅力だった頃のファン方も、成長した彼女の音楽に耳を傾けて欲しい。
* ロニー・マッカリー
 


●ACD-35 V.A.『Bluegrass Mandolin Extravaganza』CD2枚組+booklet(本体\4,100-)\4,428-

Blue Moon of Kentucky/Old Joe Clark/Wayfering Stranger/Down Home Waltz/Blue Grass Special/Panhandle Country/B Natural/I Wonder Where You Are Tonight?/Roanoke/Ashokan Farewell/Golden Slippers/World's Shortest Rawhide 他全34曲

 タイトルは『ブルーグラス・マンドリンの極み』、サブタイトルには『完全にして完璧なブルーグラス・マンドリン芸術の集約』と銘打った強力2枚組CD。
 ロニー・マッカーリーとデビッド・グリスマンがブルーグラス・マンドリン・ヒーロー達を集めて創った超一級のブルーグラス・マンドリン・オタク作品だ。
* フランク・ソリバン
 


●COMP-4664 FRANK SOLIVAN『Family Friends & Heroes』CD(本体\2,450-)\2,646-

 今年のIBMA年間最優秀インストルメンタル・グループを受賞、前作『Cold Spell』がグラミー候補となったカントリージェントルメン/セルダムシーンの伝統を継ぐ、現在のDCグラスのトップランナー、フランク・ソリバン&ダーティーキッチン最新作。あのデル・マッカーリーをテナーに迎えてロイ・オービソン(ジュリア・ロバーツ!?)の“Pretty Woman”から、ジョン・カウワンを迎えてジョン・デンバーの“Leaving On A Jet Plane”、またビル・モンロー・バンドのリードシンガーの定番ソング“Dark Hollow”ではサム・ブッシュとふたりだけの至福のマンドリンデュオ@key of "D"!ほか、IBMA最優秀バンジョー受賞のマイク・マンフォードや若手超絶フラットピッカー、クリス・ルケットをメンバー擁し、2014年IBMA最優秀インストグループ受賞のスーパーピッカー集団。DCグラスのモダングラスという伝統を見事に受け継ぐトップグループ、ぜひお試しあれ……!!
 2018 Distinguished Achievement Award Recipients

George Gruhn
Christopher Howard-Williams
Curtis McPeake
Walter Saunders
Chris Thile
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