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Today's topic No. 050
  2017/5/10

 日本のジャズ・バイオリンの第一人者として東京ホット倶楽部バンドなどで活躍、現在は大阪に戻ってフィドル倶楽部バンド、シェリフ他、大阪ブルーグラス・ナイト・・・・・・・・

 


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●RC-108 大矢貞男『Beaumont Rag』CD(本体\1,980-)\2,138-

Panhandle Country/Used To Be/Shenandoah BRD/Kentucky Waltz-Soshite-Can't You Hear me Callin'/Spanish Grass/Sally Goodin'/Beaumont rag/Home In San Antone/Quantum One/Foggy Mountain Special/Song for Life/Minor Swing 他全12曲

 日本のジャズ・バイオリンの第一人者として東京ホット倶楽部バンドなどで活躍、現在は大阪に戻ってフィドル倶楽部バンド、シェリフ他、大阪ブルーグラス・ナイトでも見事なフィドルなプレイで客席を沸かす大矢貞男が、1985年、米国音楽留学から一時帰国していた有田純弘(bj)、赤木一孝(g,v)、谷村順造(m)、アンドレ佐藤(d)、久永雅史(m,v)という、当時の飛びぬけて優れていたブルーグラス・プレイヤーと、ナッシュビルから来日中の元デビッド・グリスマン・クァルテットのエリック・シルバー(m)現在は世界的なジャズ・ギタリストとして活躍中の畑ひろし、サウスサイド・ジャズバンドのリーダー、吉川裕之のクラリネット他、ジャズ人脈と創り上げた。

 ポップでスウィンギーなブルーグラス・アルバム。ビル・モンロー・スタンダードを軸にポップな仕掛けやジャジーなアイデアを振りかけた、70〜80年代関西ブルーグラスの決定盤。

 ツイン・フィドルをフィーチャーして、最近はマンドリン・ジムと題したワークショップを主宰する谷村のクレバーなマンドリン他、各自のソロが炸裂する"Panhandle Country"。

 有田のハード・ドライブするバンジョーにミュールスキナーのリチャード・グリーンを彷彿させる大矢のエレクトリック・フィドル、赤木のハイ・ロンサムなボーカルがさえる"Used To Be"、アンドレの素晴らしいドブロと、その場でアレンジして皆を驚かせた有田の計算されたツイン・バンジョーの"Spanish Grass"、久永の端正なマンドリンに続いて畑ひろしのブルース・フィーリングたっぷりのギターが聴ける"Kentucky Waltz"からジャンリュック・ポンティを彷彿させる大矢のオリジナルをブリッジにして"Can't You Hear me Callin'"に続くメドレーで。

 フィドル&バンジョーによる"Sally Goodin'"もエンディングに仕掛けが。

 後にジャズ・フィドラーとして活躍する大矢の面目躍如といったタイトル曲や赤木のボーカルによる"Home In San Antone"やジャンゴの"Minor Swing"では吉川のクラリネットも加わり、ニューヨーク一派のブルーグラスにも通じるスウィンギーな仕上がり。

 エリックのオリジナルによるマンドリン・インスト"Quantum One"ではマンドリンとフイドルの絡みが美しい。

 有田のバンジョーが炸裂する"Foggy Mountain Special"、スクラッグスへの敬意と自らのアイデアが加味されて素晴らしい。

 プーグラス・ボーイズでも取り上げていた"Song for Life"では赤木&久永のハーモニーと、歌伴を得意とする良く唄う大矢のフイドルが聞ける。

 若くて才能あるミュージシャンが夜毎、セッションを繰り広げていた80年代の関西のブルーグラス・シーンのホットな状況を窺い知れる貴重な録音。

 アナログ盤、RC-108LP 大矢貞男『Beaumont Rag』 LP(本体\1,980-)\2138-も在庫中。

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