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Today's topic No. 022
  2016/9/16

  2008年以来、IBMA最優秀バンジョー奏者を4年連続で受賞、そして現在までトップグループのグラスカルズのバンジョーという重責を見事にこなしてきたクリスティン・スコット・ベンソン

 


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MH-1660 KRISTIN SCOTT BENSON『Stringworks』CD(本体\2,450-)\2,646-

Great Waterton/When Fall Comes To New England/Eagle Eye Annie/All I Want Is You/Travelers Rest/Sink Or Swim/Farewell Blues/You Gotta Climb Over The Cross/Fisher/Foggy Mountain Top/Locust Grove/Till The Day Breaks.

 ロン・ブロック『Hogan's House of Music』とロブ・マッカーリー『The 5 String Flame Thrower』、それぞれのブルーグラス愛に溢れたバンジョー作品や、アリソン・ブラウンのポップな『The Song of the Banjo』に負けじとグラスカルズのクリスティンの最新第4作は、夫のウェイン・ベンソン(md)をはじめ、コディ・キルビー(gt)、ジム・バンクリーブ(fd)、同僚のアダム・ヘインズ(fd)、ティム・サレット(bs)といった基本メンバーで聴かせるインストと歌ものが6曲ずつ半々、1997年の自費制作品を含め4枚目、前作『Second Season』から8年ぶりの最新ソロ作品。

 2008年以来、IBMA最優秀バンジョー奏者を4年連続で受賞、そして現在までトップグループのグラスカルズのバンジョーという重責を見事にこなしてきたクリスティン・スコット・ベンソン。

今さらではあるが、ソリッドなドライブビートと女性であることに何の齟齬も生じないことを証明するような1曲目から考えられる限りのアグレッシブなフレーズを並べたといった感の夫のウェイン・ベンソン(md)をはじめ、コディ・キルビー(gt)、ジム・バンクリーブ(fd)ら前作と同じスーパーピッカーたちに、同僚のアダム・ヘインズ(fd)、ティム・サレット(bs)といった基本メンバーで聴かせるインストと歌ものが6曲ずつ半々、1997年の自費制作品を含め4枚目、前作『Second Season』から8年ぶりの最新ソロ作品。

 自作インスト4曲とすばらしいスクラギストぶりを聴かせる“Farewell Blues”、そしてビル・エマーソンからもらったという未発表曲“Locust Grove”などインスト6曲と、クレア・リンチを迎えたシェリル・ウィーラー曲、クリス・ジョーンズが歌うのはフラット&スクラッグスの珍しいカントリーバラッド“All I Want Is You”では、アールも弾いていないのだがインストにしたかったというように間奏全部を弾ききっている。

 そのほか、大学の同級生グラント・ウィリアムズの曲やベッキー・ブラー作品など、そしてカーターファミリーで知られる“Foggy Mountain Top”では、母方の祖父アーバル・ホーガンがホワイティ―&ホーガンというブラザーデュオで1941年に録音されたものをイントロに使用、同じキーですばらしいテリー・エルドリッジとジョン・ブライアンのグラスカルズのメンバーがオールドタイミーなデュオを聴かせ、最後の“Till the Day Breaks”ではソニー・オズボーンがデッカ時代後期に使用したベガの6弦バンジョーを使用した歌もの6曲。バンジョーアルバムではあるものの、ボーカルを含めて聞きやすい作品に仕上げている。

 サードタイムアウトのマンドリン奏者ウェイン・ベンソンと結婚、息子ホーガン(9)が生まれてから、双方の両親のいるカロライナに移住、忙しいナッシュビルミュージシャンのツアースケジュールを夫婦で調整しあっているという。

 個人的な思い出で恐縮だが、ふだんはクールで、グラスカルズとのステージでもほとんどニコリともしない彼女。去年だったか、ビーンブロッサムのステージで一緒に“Lonesome Road Blues”をジャム、彼女のスクラッグスのバンジョーにテナーを付けた。そのときに見せた「ニコリ」がとても(失礼ながら)可愛かった……!!

 サウスカロライナ出身、おじいさんと同じマンドリンで遊んでいたものの、初めて行ったフェスでドイル・ローソン&クイックシルバーのスコット・べスタルのバンジョーにくぎ付け……。

 13歳のとき、待ちに待ったバンジョーがサンタから届いたのち、10代の多くの時間をアール・スクラッグスからベラ・フレックまで、さまざまなバンジョー奏者から学んだクリスティン。

 高校卒業とともにナッシュビルのベルモント大学でミュージックビジネスを専攻、卒業後13年間をナッシュビルで過ごす間にサードタイムアウトのウェイン・ベンソンと結婚、息子ホーガン(8)のために、現在は双方の両親がいるカロライナに居を構え、忙しいスケジュールをやりくりしているという、素敵なお母さんだ。

 すばらしい、ホッとするようなブルーグラス作品です。
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