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★2011年 IBMAアワード受賞作品★
 今年もブルーグラス界で最大のイベントの一つ、ナッシュビルのライマン公会堂でIBMAアワードの授賞式が執り行われました。
各部門の受賞者と関連作品のご紹介です。(過去のニュース・レターからの抜粋)
[名誉の殿堂入り]
デル・マッカリー
●MCM-0015 PRESAVATION HALL JAZZ BAND & DEL McCOURY BAND『American Legacies』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ジャズとブルーグラスという、アメリカのもっとも大きな伝統文化の流れの中にある音楽が正面から対峙した話題作、ブルーグラス界の重鎮デル・マッカーリー・バンドとトラッドジャズの遺産プリザベーション・ホール・ジャズ・バンドの最新共演作である。音の大きなホーンとリズムセクションを抱えるディキシーランド(ニューオーリンズ)ジャズのサウンドが全体を支配するものの、アパラチアのハイロンサムを背負ったデルとバンドは存在感を主張しながら流れを創っている。ともに貧しく、辛い思いを抱えた黒人と白人社会から生まれたふたつの音楽が、一聴するとハッピーなサウンドに聴こえるという共通点にアメリカ精神史を観る、か……!? 本作の関連で、1975年10月、京都円山公園野外音楽堂で開かれた「ジャズvsブルーグラス」、仕掛け人の川村輝夫さんのリポートが、ムーンシャイナー誌10月号で紹介されている。
ジョージ・シャフラー(スタンレー・ブラザーズ他)
●CCCD-0182 GEORGE SHUFFLER / JAMES ALAN SHELTON『The Legacy Continues』CD\2,573-(本体\2,450-) 廃盤/販売終了

True Life Blues/Carter Family Medley(Keep on the Sunnyside-Jimmy Brown, the Newsboy-Single Girl, Married Girl-You Are My Flower)Banks of the Ohio/I Still Miss Someone/Six More Miles 他全13曲

 上記のクラレンス・ホワイトと申し合せた訳でもないだろうが、元祖クロスピッキンのジョージ・シャフラーと、現在ラルフ・スタンレーの下でシャフラー・スタイルのクロスピッキン奏法を継承するジェイムズ・アラン・シェルトンの2人が組んだ最新のクロスピッキン・ギター・インスト・アルバム(バックはベースのみ)が発表である。クラレンスの様なスリリングなシンコペーションはないものの、その分、シンプルなメロディーが醸し出す雰囲気がクリンチ・マウンテンの山並みを思い浮かばせる。もちろん、元祖の基本テクニックの重要性は言うまでもない事だ。トラッドからカーター・ファミリー、そしてハンク・ウィリアムスからジョニー・キャッシュの名曲まで、シンプルにして味わい深いアコースティック・ギターが延々と続くクロスピッキン・ギター奏法の「基本の基」作品。
CCCD-0217 GEORGE SHUFFLER & LAURA BOOSINGER『Mountain Treasures』 CD\2,573-(本体\2,450-)

Lonesome Road Blues/Will the Circle Be Unbroken/In the Pines/Down in the Valley/Down in the Willow Garden/Red Rocking Chair 他全13曲

 クロスピッキン・ギターの創始者、ジョージ・シャフラーと、トラディショナル・フォーク・ソングをクロウハンマーに乗せて歌うローラ・ブージンガーの異色の顔合わせ作品。ローラがノース・カロライナ西部の音楽伝統を学校に紹介するために選んだパートナーがジョージだった事から生まれたデュオ作品。ローラの滑らかでスムースなボーカルと、ジョージの武骨なボーカル、そしてギター・スタイルが奇妙にマッチするトラディショナル・フォーク・ソング作品である。
[年間最優秀エンターテイナー]
ステイーブ・マーチン&ステイープ・キャニオン・ランブラーズSteve Martin & The Steep Canyon Rangers
●ROU-0660 STEVE MARTIN & STEEP CANYON RANGERS『Red Bird Alert』CD\2,573-(本体\2,450-)

 最優秀エンターテイナー受賞。超セレブ、スティーブ・マーティンのラウンダー最新第2弾。これはもう、セレブのお遊びの域を超えた……ポール・マッカートニー(ブルーグラス初挑戦!?)とディキシー・チックスという超セレブのゲストを迎えてはいるが、バンジョー/ブルーグラス作品としてすばらしいアルバムにしているのは、さすがの苦労人トニー・トリシュカのプロデュース。お勧め!!の楽しい作品だ!
[年間最優秀ボーカル・グループ]
[年間最優秀アルバム]
ギブソン・ブラザーズ
●COMP-4549 GIBSON BROTHERS『Help My Brother』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 最優秀ボーカルグループ受賞。7月に上記のボックスカーズからブルーグラス・チャートのナンバーワンを奪ったギブソン・ブラザーズの最新作。昨秋のIBMA最優秀ソングを取った前作『Ring the Bell』(COMP-4506 \2,573-)同様、自分たちのバンド・サウンドをストレートに表現した秀作である。12曲中、ティム・オブライエンらとの共作を含む7曲のオリジナルほか、ジム&ジェシーの"I'll Love Nobody But You"など、また"Talk To Me"ではクレア・リンチをゲストに、ギブソンズのギミックのないすばらしいバンド・サウンドが味わえる、現在全米ブルーグラス・アルバム・チャート第1位!!
[年間最優秀インスト・グループ]
[年間最優秀新人]
[年間最優秀バンジョー]
ロン・スチュアート
[年間最優秀マンドリン]
アダム・ステフィー
ボックスカーズ 
●MH-1309 THE BOXCARS CD\2,573-(本体\2,450-)

 最優秀インストグループ受賞。昨秋のWOBでもっとも大きな話題だった新バンド、そして今年のアワード・ショウでもっとも多くの部門にノミネートされたザ・ボックスカーズのデビュー作。アダム・ステッフィ(m)とロン・スチュワート(bj,f)という2枚看板に、ジョン・ボウマン(f,bj)、キース・ギャレット(g)、ハロルド・ニクソン(bs)の5人組。1990年代から現在まで、ブルーグラスのメインストリームを常にサイドマンとして影から支えてきたベテランが、バンドサウンドを求めて結成したボックスカーズ、丁寧な音作りで現在ブルーグラス王道を聴かせてくれる。今年のIBMAアワード台風の目玉!!
●SH-4057 ADAM STEFFEY『One More for the Road』CD\2,573-(本体\2,450-)

Deep Rough/Don't Lie to Me/Let Me Fall/Warm Kentucky Sunshine/Half Past Four 他全12曲

 ムーンシャイナー誌10月号のカバーストーリーにも登場したアダム・ステッフィ、現在マンドリンの最高峰として尊敬されるアダムの最新ソロ第2作。見事に、完全にコントロールされたマンドリンに、クレイ・ヘスのフラットピッキン・ギター、ロン・ブロックの安定したスリーフィンガーロール、そしてやっぱステュアート・ダンカン(f)に高校以来の仲間バリー・ベイルズ(bs)の1曲目。2曲目ではアダムのバリトン・ボイスが独自の世界を創りつつ、ロン・ブロックが独特のスリーフィンガー・グルーヴを創る。そして3曲目と4曲目でレッド・アレンと故ラリー・リチャードソンのアーリー・ブルーグラスに対する愛情一杯のリスペクト!! ダン・ティミンスキをゲストにした"Let Me Fall"では、全員のブルーグラス早弾き!!に対する真摯なブチ切れがお見事!! 妻のクロウハンマーをフィーチャーしたオールドタイムなインストをはさんで、6曲目にはアリソン・クラウスが登場、モダン・ブルーグラスのさわやかメロディを絵に描いたような選曲等々、歌物8曲インスト4曲で飽きることのない、まさに現代ブルーグラスのおいしい所取り作品である。アリソン・クラウス&ユニオン・ステーションからマウンテン・ハート、そして現在、ダン・ティミンスキ・バンドで活躍すると同時に、東テネシー州立大学で講師を務めるアダム、まぎれなくブルーグラス・マンドリンの第一人者のひとりである。
[年間最優秀男性ボーカル]
ラッセル・ムーア
●RUR-1085 RUSSELL MOORE & IIIrd TYME OUT『Prime Tyme』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ことしも最優秀男性ボーカル獲得のラッセル・ムーア率いるサード・タイム・アウト最新作。
[年間最優秀女性ボーカル]
デイル・アン・ブラッドレイ
●COMP-4564 DALE ANN BRADLEY『Smewhere South of Crazy』CD\2,573-(本体\2,450-)

Round and Round/Summer Breeze/In Despair/Come Here Goodbye/Leaving Kentucky 他全12曲

 「ロレッタ・リンの実家近く、ケンタッキーの炭坑地帯にあるコールタールで塗られた紙でできた家で生まれ育った」というデール・アン・ブラッドリーの最新作は、プロデューサーでもあるアリソン・ブラウン(bj)ほか、おそらく初のスタジオ・バンド体験となるシエラ・ハル(m)、ステュアート・ダンカン(f)、スティーブ・ガリー(g,harmony v)、マイク・バブ(bs)らの強力基本セット(モンロー曲など3曲にはマット・コムf、デビッド・ロングm、マイク・サムナーbjら)を従え、3度のIBMA最優秀女性ボーカルに輝くボーカル。クリスタルな美声に加えて、そんな生い立ちの影を感じさせるハイロンサムを聴かせる。タイトル曲、パム・ティリスとの共作ほか、モンロー100年を記念した"In Despair"やシールズ&クロフツの“Summer Breeze”などのカバーなど、すばらしい仲間たちと創った最新作だ。
[年間最優秀インスト録音]
[年間最優秀フィドル]
マイケル・クリーブランド
●ROU-0659 MICHAEL CLEVELAND & FLAMEKEEPER『Fired Up』CD\2,573-(本体\2,450-)

Dixie Special/Big Wide Strum/I'm Your/I'm Gonna Ride Taht Steamboat/Goin' Up Dry Branch/I've Got the Railroad Blues/Slowly 他全14曲

2007年から4年連続IBMA最優秀インストバンドに輝く彼ら、これでもか!のストレートブルーグラス・ボーカル作品。超スピードの1曲目からブギウギ調の2曲目、3曲目にはフォービート・シャッフル・カントリー調オリジナル、そしてフラット&スクラッグス名盤『Hear the Whistle Blow』に収められた4曲目、そしてバディ・スパイカーが1966年にジミー・マーティンと録音した隠れた名演インストの5曲目……ほか、メンバーのオリジナルを軸にデルモア・ソングやウェッブ・ピアースらの名曲アレンジ等々、それぞれにライナーで紹介される曲に関するストーリーが活き活きとしてくるほどにドライブ一杯!! ちょうどムーンシャイナー誌の5月号で元ジューンアップル編集長の本間正敏氏が思いっきり持ち上げているマイケル・クリーブランドとフレームキーパー。本間氏が連載リポートの最初に書いていたようにマイケル、とにかく相手かまわずどこでもジャム、そんな山ほどのジャムから学んだアグレッシブなアーリー・ブルーグラスの魂をまっつぐ表現する。バンジョーには現在はシエラ・ハル経由でドイル・ローソンのクイックシルバーに移った10代のスクラッグス/レノ流ジェシー・ベイカー(ソロ『Yes, Sir!』は必聴!)、マンドリンがジェシー・ブロック(2009年IBMA最優秀マンドリン!)、マーシャル・ウィルボーン(2009〜10年IBMA最優秀ベース奏者)、そしてバンジョーが弾けなくなってギターに転向したトム・アダムズのすばらしいボーカルと作曲/選曲でこれ以上ないホットなドライブがかかった、さすが、すばらしい演奏の連続。「ブルーグラスらしさ!」という同じゴールに向かってバンドがまっしぐらなのが快感だ
[年間最優秀ベース]
マーシャル・ウイルボーン
[年間最優秀ゴスペル録音]
[年間最優秀レコード・イベント]
●MH-1292 CROWE/LAWSON/WILLIAMS『Old Friends Get Together』CD\2,888-(本体\2,750-)
Prayer Bells of Heaven/Goodbye/Little White Church/Stormy Waters/This World Is Not My Home/Lord I'm Coming Home/Who'll Sing for Me 他全12曲
 いわゆる「ハード・ドライビング」な「ソリッドグラス」の典型を創ったジミー・マーティンとサニー・マウンテン・ボーイズ(SMB)、その主要メンバー、J.D.クロウ(bj)とドイル・ローソン(g)、そしてポール・ウィリアムズ(m)の3人がリユニオンして創ったすばらしいゴスペル集。フィドルにロン・スチュワート、スネアドラムにハリー・スティンソン、ベースにベン・アイザックスを据え、ゲストのハイ・ハーモニーにはシア・チェリーホームズとソニア・アイザックスを迎え、見事な60年代のSMBサウンドを堪能させてくれる。75歳のポールのクリアなテナーボイスは衰えず、73歳のJ.D.は絶妙のタイミングとトーンをキープ、66歳のドイルはまだまだ絶頂期……、どの曲も懐かしいSMB時代の再現だ。
[年間最優秀ソング]
●MH-1295 BALSAM RANGE『Trains I Missed』CD\2,573-(本体\2,450-)
The Other Side/Callin' Caroline/East Virginia Blues/Gonna Be Movin'/Memory of You 他全12曲
リッキー・スキャッグスのお気に入りバンジョー奏者として知る人には知られたマーク・プルエットほか、ノース・カロライナ産の強烈なローカル・ミュージシャンたちの凄いテク、凄いこと!! そしてバンド・サウンドを強く意識したアグレッシブなアレンジと、アルバム発表ごとにブルーグラス・アンリミテッド誌の全米チャートの上位に常連するバルサム・レンジの最新作。ブルーグラス楽器、リズム、メロディなどの特長をデフォルメ/美味しいところを強調して、ニューグラスとカントリーロックなどの経験に裏打ちされた節で快調な現代ブルーリッジ系ブルーグラスを聴かせる。プルエット以外の全員が歌えるという強味もすばらしい。ムーンシャイナー最新5月号ブルーグラス・アルバムとソング・チャートでともに第3位快走中!!
[年間最優秀バンジョー]
クリスティン・スコット(グラスカルズ)
●BGR-1001 GRASCALS『Dance Til Your Stockings Are Hot and Ravelin'』CD\1,260-(本体\1,200-)

 現在トラッドグラスのトップランナー、グラスカルズの最新作は、ふたたびスポンサー企業とのタイアップ作品。今回はグラスカルズがスポンサー契約しているマフィンなどの粉物ブランド「メイベリーズ・ファイネスト」の由来であるTV番組『アンディ・グリフィス・ショウ(邦題:メイベリー110番)』が初放映50周年を迎えるにあたっての特別企画、「靴下がホットに融けるまで踊ろう!」というキャンペーンで同番組の出演者だったディラーズの名曲"Dooley"から、フィドルチューンの超有名2曲"Boil Them Cabbage Down"と"Stay All Night/Old Joe Clark"ほか、実質6曲入りミニCD。鉄壁のグラスカルズによる楽しいサイドプロダクト。
[年間最優秀ギター]
ブライアン・サットン
●SH-4040 BRYAN SUTTON & Friends『Almost Live』CD\2,573-(本体\2,450-)
ムーンシャイナー誌8月号のカバーストーリーに登場した現在、ブルーグラス・フラットピッキン・ギターの最高峰と言われるブライアン・サットン、4枚目最新作は、リッキー・スキャッグスのケンタッキー・サンダーでデビューした1995年以来、ブルーグラスの最先端で積んできたキャリアの総集編的作品。ブッシュ/フレック/ダグラス/ダンカン/シャッツとの通称ブルーグラス・オールスターズを1曲目に、パンチ・ブラザーズのクリス・シーリ/ノーム・ピケルニー/ゲイブ・ウッチャーらとの2曲目のほか、ホット・ライズ・リユニオンやラス・バレンバーグとのギター・デュオ、ベラ・フレックとのデュオ、仲良しオーブリー・ヘイニーとセルマー・スタイル・ギターを手にしたジプシー・スウィング、ティム・オブライエンとは自身のクロウハンマー・バンジョーでオールドタイム、そしてクリス・シーリとの目くるめくデュオで終わる、自身のオリジナルをメインにしたギター弾きまくり快作。グラミー賞ブルーグラス部門にノミネート。
[年間最優秀ドブロ]
ロブ・アイクス
●RCD-05335 ROB ICKES『Road Song』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ロブ・アイクス2009年作。マイケル・アルビーのピアノとの究極の癒し系アコースティック・デュオで贈るジャズ・スタンダード10曲。そのうちハンク・ウィリアムズ"You Win Again"を含む3曲ではロビネラのすばらしい女性ボーカルが聴く者をさらに癒してくれる。ピアノの広がりのある響きの中で、ドブロしか持ち得ない独特の呟きや呻きが見事に混ぜ合わさって、メチャクチャ気色いい音を創っている。目を閉じてゆったりと聴きたい名品。ドブロ名盤たるべき超お勧めの一級作品!!
●ROU-9107 BLUE HIGHWAY『Sounds of Home』CD\2,573-(本体\2,450-)

I A'int Gonna Lay My Hammer Down/Bluebird Days/Heather & Billy/Storm/Only Seventeen 他全12曲

 1994年末に最初のギグをしたというから17年間、メンバーを変えることなく、プロとしてバンドを存続させた、それだけでもすごいことである上に、数々のIBMAアワードを獲得、またグラミーにも2度の最終ノミネートという名誉を受けている東テネシーを本拠にするブルー・ハイウェイ、9枚目(レベル時代のベストを入れれば10枚目!!)の最新作。セルダム・シーンの現代版とも言えるトラッドでモダン・サウンドは、すぐれたバランス感覚でボーカルを取る3枚看板、ティム・スタッフォード(g)、ショーン・レーン(m,f)、ウェイン・テイラー(bs)、それぞれのオリジナルでシビアなストーリーを伝えている。セッションに引っ張りだこのロブ・アイクス(d)はバンドサウンドの要として、またソリッドなメリハリはジェイソン・バールマン(bj)がキッチリと担う、鉄壁のブルー・ハイウェイ・サウンドでオリジナルを通した自分たち(1曲のみ"Nobody's Fault But Mine"がトラッド)、アパラチアンのアイデンティティを歌う現代ブルーグラスのトップグループである。
[功労賞]
グレッグ・ケイヒル(スペシャル・コンセンサス)
●COMP-4541 SPECIAL CONCENSUS『35』CD\2,573-(本体\2,450-)
 スペシャル・コンセンサスの35周年記念作。前半6曲を現在のメンバーによる新録音、後半6曲を1983年から1998年までの録音で埋めている。新録音では3曲にステュアート・ダンカンを迎え、リードボーカルのライアン・ロバーツ(g)の上質な現代ブルーグラス。旧録音では、クリス・ジョーンズ、ダラス・ウェイン、ダレン・ウィルコックス、デニス・ホワイト、クリス・ワッツ、ポール・クレイマー……6人6様のボーカルを、それぞれの時代のブルーグラス・サウンドとともに楽しめる。
ジオフ・ステリング
●REB-1815 V.A.『Stelling Banjo Anthology』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1974年、新しいブルーグラスの隆盛とともに衝撃的なデビューを飾ったステリング・バンジョー。以来35年間、その立ち上がりのいいビッグ・サウンドと独特のトーンを保ちつづけるステリング・バンジョーをアラン・マンデ、ビル・エマーソン、クリス・ワーナー、マーフィー&ケーシー・ヘンリー母娘、ネッド・ルベレッキ、アルビン・ブリーデン、キース・アーネソン、そしてステリング社長ジオフ・ステイリングが2、3曲ずつ、さまざまなスタイルで紹介する。とっても楽しい全21曲集。
ローランド・ホワイト
●RW-TAB ROLAND WHITE『Approach to Bluegrass Mandolin』CD2枚組+Book\6,090-(本体\5,800-)
 大好評のローランド・ホワイト、ブルーグラス・マン ドリン入門教則CD2枚組+60頁タブ本。「キャベツ」から"Jerusalem Ridge"までブルーグラス・スタンダードの全32曲、その暖かい人柄からにじみ出る優しさに 包まれながら、とてもおいしいブルーグラス・マンドリンの本質を、願ってもない先生から学びましょう。
●RW-CTAB CLARENCE WHITE『The Essential Clarence White Bluegrass Guitar Leaads』102頁Book CD 2枚組 \6,930-本体\6,600-)
 不世出の天才ギタリスト、クラレンス・ホワイトの教則本が兄、ローランド・ホワイトとその妻ダイアン・ボウスカの手によって完成された。クラレンスの奏法の基礎となったクロスピッキンを1 4 曲、たっぷり、みっちり学べる秀作である。クラレンスがそのスタイルの確立に向け、1 9 6 2 年にホーム・レコーディングした『3 3 A c o u s t i c G u i t a rI n s t r u m e n t a l s 』( R H Y - 1 0 1 9 ) から、さまざまなパターンが学べる1 4 曲を厳選(おまけのC D - R O M ビデオ付き)、そのオリジナル録音C D と、ローランドやミッシー・レインズ( b s ) によるリズム・トラックのカラオケC D の2枚組、そして各曲ごとにスティーブ・ポティアとマット・フリナーによる詳細な技術解説と楽譜とタブ譜が収められており、クラレンス・ホワイトという偉大なギタリストの呼吸、すなわちブルーグラス・フラットピッキンの真髄を感じ取ることのできる素晴らしい教則本となっている。ローランドとダイアン夫妻が精魂込めて創った、弟クラレンスへの思いのこもった秀作である。なお、ローランドが書いたクラレンスや家族、そしてその音楽軌跡は、ムーンシャイナー誌2009年3月号から翻訳連載している。
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