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  [B.O.M.Services 最新入荷&ベストセラー]

2023年11月1日

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 今月のハイライト
  ●NVMS-013 MARTHA SPENCER『Field Recordings From Grassy Creek』CD(\2,750-)\3,025-税込

As the Sparrow Goes/Granny Reedy's Song/Crazy Heart/Intoxicated Rat/Over Yonder in the Graveyard/Late Last Night/Wind and Rain/Somewhere Listening/Soldier and the Lady/Poison to Me/Sinful to Flirt/Banks of Old Tennessee/Things in Life/You've Been a Friend to Me/Roll on Liza Jane全15曲

 バージニア州ブルーリッジ山脈出身のシンガーソングライター、マウンテン・ミュージシャン、ダンサー、マーサ・スペンサー。彼女は音楽一家のスペンサー家で育ち、幼い頃からダンス(フラットフット/クロギング)を踊り、歌い、ギター、フィドル、バンジョー、ベース、ダルシマー、マンドリンを演奏してきた彼女が2019年7月の2日間、ノースカロライナ州グラッシー・クリークの農家で行なったレコーディング・セッション。マーサの卓越したフラットピッキング・ギターとオールドタイム・スタイルのバンジョーでお馴染みのアパラチアン・トラッド他を弾き語る。「これらのレコーディングは、私が家族やバージニア州ホワイトトップ・マウンテン周辺のコミュニティで育った多くの強い女性に捧げるものです。多くの曲は、母が歌ったりバンジョーを弾いたりするのを聞いたのを覚えている。いとこのオードリー・ハッシュ・ハムとオラ・ベル・リード、デラ・リーディー(アルバート・ハッシュの母親)、そしてカーター・ファミリーはみんな、このアルバムのために録音したさまざまな曲を学ぶきっかけをくれた。 ウェイン・ヘンダーソン、ドク・ワトソン、ラリー・シグモンから受けた影響は、ピッキングの一部で私の心にも響いています。」 
 ■ブルーグラス新入荷
  ●RCSI-1191 COUNTRY GONGBANG『UNKNOWN POETS』CD(\2,450-)\2,695-税込

 カウボーイは2階に住んでいる/Mushroom Hunter/Voyage to Raleigh/Dream to Summer/Portrait/Thoughts'/祝福の道/小さな窓/ソルソル全8曲

 2016年の宝塚フェスに参加、フランスのLa Rocheのブルーグラス・フェスでも好評を博し、今年のIBMAで高い音楽性を披露して大注目を集めた韓国のブルーグラス・バンド、カントリーゴンバン、K-POPのセッション・ミュージシャンやレッスンで生計を立てながら、ソウルでブルーグラス・ジャムを主催に、啓蒙活動にも勤しんできた彼らの、アメリカのマーケットを意識して、満を持してのセカンド・アルバム。ドック・ワトソン、ノーマン・ブレークの影響色濃いフラットピッキングのイントロに導かれる「カウボーイは2階に住んでいる」、哀愁を帯びたメロディが魅力。Kim Yebinによるエモーショナルな歌声とYoon Jongsuのフィドルが際立つ"Mushroom Hunter"ではバッハのフーガを取り入れたアレンジも聞き物。アイリッシュの影響も見られるインスト"Voyage to Raleigh"、キャッチーなメロディによる"Dream to Summer"等々、楽曲の良さと洗練されたアレンジで、優れた歌唱力と卓越したテクニックで韓国語で歌うことで、言語の違いを超えて聴衆を魅了した事も大いに頷ける。詳細なプロフィール、曲目解説はムーンシャイナー11月号(MS-4101)の特集記事参照。
  ●PC-1281 THE GOODWIN BROTHERS『If You Hadn't Noticed』 CD(\2,450-)\2,695-税込

Midnight Train/Down To The Mill/Fall Of The Year/Don't Need Cuttin'/Bottom Of The Holler/Everyday Thing/Mondy Morning/Barefoot Girl/Shady Grove/Send It On Down全10曲

 イースタン・ケンタッキーをベースに活動するグッドウィン・ブラザーズ、パインキャッスルからのリリース。パワフルな"Midnight Train"に続いてティム・スタッフォードとトム・ユッツ作"Down To The Mill"等、小気味良いコンテンポラリー・ブルーグラス。子供の頃から音楽の旅をスタートさせたというジョナサンとウィリアム・グッドウィンを中心に(ヴォーカル、ギター、マンドリン)、そしてケネス(チェイス)・ブッシュによるコーラスが秀逸。
  ●PC-1282 TIM RAYBON BAND 『I Could Get Used To This』CD(\2,450-)\2,695-税込

Leaving Cleveland/Can't Get Away From This Broken Heart/Sally Johnson/1959/That Reunion/Nothing So Blue/Before I Told Momma and Daddy Goodbye/Ilene Baker/Headed Back to Tulsa/I Could Get Used To This全10曲

 マーティ & ティム・レイボン兄弟でアメリカン・ブルーグラス・エクスプレスなるファミリー・バンドでキャリアをスタートしたティム・レイボン自身の名を冠したバンド名義の作品がパインキャッスルよりリリースされた。ティム・レイボン(g,v)、ベン・アイザックス(bs)、アンディ・レフトウィッチ(f,m)、コディ・キルビー(g)、ラス・カーソン(bj)、ギャヴィン・ラージェント(d,bj)という面々がサポート。天性のヴォーカル能力とソングライティグのスキルが高い評価を受け、彼が「アメリカン・ミュージック」と表現するスタイル、ブルーグラス、トラディショナル・カントリー、ゴスペル・ミュージックの分野で一流のシンガー・ソングライターの一人とみなされている。フィドルチューンをモチーフにした"Sally Johnson"他、ハード・ドライビング・ナンバーからしっとり聞かせるアコースティック・カントリーまで質の高いサウンドを聞かせる。
 ■オールドタイム、フォーク、アメリカーナ新入荷
  ●DASC689410 DARRELL SCOTT『Old Cane Back Rocker』CD(\2,750-)\3,025-税込

Kentucky Morning/Red Bird/Charlie and Rudy/Southern Cross/This Weary Way/One Hand Upon the Wheel/Banjo in the Holler/Cumberland Plateau/It's a Great Day to be Alive/Fried Taters/The World is Too Much with Me/Raji's Romp全12曲

 サム・ブッシュ・バンドのメンバーに抜擢されて頭角を現し、アメリカーナ/ルーツ.系で最も重要なアーティストのひとりとなったダレル・スコット、2016年以来となるスタジオ・フル・アルバムは、ダレル(v,g,d,bj,piano)、マット・フリナー(m,bj)、シャド・コブ(f)、ブリン・デイビス(bs)というメンツによるダレル・スコット・ストリングバンド名義による作品。フォスターの「My Old Kentucky Home」のメロディによって導かれて始まる"Kentucky Morning"は仕事を求めて故郷を離れる人々に触れ、夫々の事情は理解しつつ自分は都会の明るい光よりも「良い土地と古い杖の背もたれのあるロッカー」を好むと歌う。ニューグラスに上手くアレンジされたCSN&Yのカバー"Southern Cross"と"Cumberland Plateau"ではジョン・コーワンが参加。ブリンのベース・ソロから始まる"It's a Great Day to Be Alive "はデビュー・ソロアルバム『Aloha from Nashville』からのセルフカバー。"Banjo in the Holler "は密造酒を取り上げた、フィドラーのシャド・コブ作のストレートなブルーグラスナンバーでシャドのボーカルで聞かせる。"This Weary Way"は父親のウェイン・スコット作のゴスペル・ナンバー。"Fried Taters"はシャローム・アベールのナレーションを加えたプログレッシブなインスト曲。ビアノとフィドルでしっとりと歌い上げる"The World is Too Much with Me"に続いて、各メンバーの演奏の技量が窺い知れるインスト曲"Raji's Romp"で幕を閉じる。
  ●ATRD-8825 OLD CROW MEDICINE SHOW『Jubilee』CD(\2,450-)\2,695-税込

Ballad of Jubilee Jones/Miles Away (feat. Willie Watson)/Keel Over and Die/Allegheny Lullabye/I Want It Now/Smoky Mountain Girl/Belle Meade Cockfight (feat. Sierra Ferrell)/Shit Kicked In/Daughter of the Highlands/Wolfman of the Ozarks/Nameless, TN/One Drop (feat. Mavis Staples)全12曲

 "Wagon Wheel"のメガヒットで一躍、人気グループになって、現在はグランドオール・オープリーのメンバーにも抜擢されたオールド・クロウ・メディスン・ショー、結成25周年記念アルバム。随分昔に彼らがナッシュビルにやってきた頃、怪しいなり風体でストリートでバスキングする姿に遭遇、パワフルに人を惹きつけるストリングバンド音楽に目を見張った。現在は創設メンバーのケッチ・セコーを中心にフィドル、バンジョー、アコーディオンが縦横無尽に駆け回り、疾走感溢れる演奏に引き込まれる。
 ■インスト新入荷
  ●AMVB2325 ANDY HALL『Squareneck Soul』CD(\2,650-)\2,915-税込

Up In Bigfoot Country/Skunk Weed/Muscle Car feat. Billy Strings/Ancient Footsteps/Red Road Station/Event Horizon/Seriously, It's Gonna Be Fine/Amuse A Muse/Squareneck Soul/Crooked Mountain Top全10曲

 インファマス・ストリングダスターズのドブロ奏者、アンディ・ホールのソロ・プロジェクト。全曲、様々な表情を魅せるアンディ・ホールによるオリジナル。サポートはバンド仲間のトラビス・ブック(bs)、サム・ブッシュ・バンドのウェス・コーベット(bj)、ご存知ブライアン・サットン(bs)を基本バンドに"Muscle Car"ではビリー・ストリングス(g)、"Skunk Weed"ではロニー・マッカリー(m)がゲスト参加。セッションまでの3−4週間の間に全10曲を書き上げたという。 ドブロをメインとしたブルーグラス・インストアルバムの秀作。
  ●RSR-217 ANNIE STANINEC AND NICK HORNBUCKLE『Twin Sisters』CD(\2,450-)\2,695-税込

Twin Sisters/Pretty Little Indian/Flannery's Dream/Hell Broke Loose in Georgia/Belles of Blackville/Chinquapin Pie/Walk Along John/Ducks on the Mill Pond/Pa Janvier/Ninety Degrees/Piney Ridge/Dry and Dusty : Duck River/Little Rabbit全13曲

 今年(2023年)の10月にパートナーのジョン・カイルと共に来日、各地で素晴らしいフィドルを披露したポートランド在住の日系フィドラー、アニー・スタニネックとブリティッシュコロンビアのバンジョー奏者、ニック・ホーンバックルのコラボレーション。1986年サンフランシスコ生まれで17歳の時に宝塚フェスに参加、現在はキャシー・キャリックのバンドやウィスキー・デフでフィドルを演奏し、数年前には英国のロック・スター、ロッド・スチュワートのワールド・ツアーにフィドルとバンジョーで参加。ニックはジョン・ライシュマン & ジェイバーズのメンバーで、トニー・エリスを彷彿とさせるメロディックな2フィンガー・スタイルで演奏しており、トニー・エリスがライナーノーツで賛辞を寄せている。収録曲はイギリス起源の "Twin Sisters "を皮切りにカーリー・レイ・クラインの印象が強い"Pretty Little Indian"、ジョン・ハートフォードが『Wild Hog in the Red Brush』で取り上げていたエド・へイリーの"Flannery's Dream "はアニーのソロ。フィドリン・ジョン・カーソンの"Hell Broke Loose in Georgia"。ジェームス・ブライアンがカール・ジョーンズと共演した『Two Pictures』に収録されてた "The Belles of Blackville "。ニックのソロ・バンジョーによる"Chinquapin Pie"はバージニアのホバート・スミス由来、チンカピンは食用の木の実とのこと。ジョン・ライシュマンのアルバム・タイトル曲でもある "Walk Along John "。カイル・クリードとトミー・ジャレルが録音を残している"Ducks on the Millpond" 。アニーのソロによる"Pa Janvier"は、FCGDというチューニングのケイジャン・チューン。で、アニーがソロで弾いている。オールドタイム・フィドラー、ブラッド・レフトウィッチ作"Ninety Degrees"。ニックのソロで美しく演じられる"Piney Ridge"に続いてよく似た曲調の"Dry and Dusty "と "Duck River "のメドレー。最後は"Little Rabbit"、リチャード・グリーンがピーター・ローワンとレッド・ホット・ピッカーズで来日した時の演奏が強烈な印象として残っている。全ての曲のフイドルとバンジヨーのチューニングが明記されているのでプレイヤーにも嬉しい。素晴らしいオールドタイム・フィドル&バンジョー集。
  ●AQ0414 ARLEN ROTH『Tele-Masters』(\3,100-)\3,410-税込

Remington Ride(with Steve Wariner & Cindy Cashdollar)/Key To The Highway(with Jack Pearson)/White Lightning(with Steve Crooper)/Bunky(with Brad Paisley)/Rumble(with Will Ray)/Mrs Robinson(with Albert Lee)/Satisfied Mind(with Vince Gill)/Roadworthy(with Brent Mason)/I Can Fix It(with Jack Pearson)/Tennessee Waltz(with Lexie Roth on vocals)/Joe’s Blues(with Joe Bonamassa)/Funky Mama(with Johnny Hiland)/Ghost Riders In The Sky(with Cindy Cashdollar)/Tuff Tele(with Bill Kirchen)/Promised Land(with Jery Donahue)/A Minor Thing(with Redd Volkaert)全16曲

 マッド・エイカーズのメンバーとして来日したウッドストック系のギターの名手、アーレン・ロスがスティーヴ・クロッパー、ジョー・ボナマッサ、ジェリー・ドナヒュー、ブレント・メイソン、ヴィンス・ギル、アルバート・リー、スティーヴ・ワリナー、ジョニー・ハイランド、ジャック・パーソン、ビル・キルヒェン、レッド・ヴォルカート、ウィル・レイ、ブラッド・ペイズリーといったフェンダー、テレキャスターの使い手たちとナッシュビル、L.A.、オースティンでレコーディング、ダニー・ガットン、ロイ・ブキャナン、アルバート・コリンズ、ジミー・ブライアント、ロイ・ニコルズ、クラレンス・ホワイト、ドン・リッチ、マイク・ブルームフィールドに捧げられた作品。
 ■カントリー・ポップ新入荷
  ●CRFCR00640 NANCI GRIFFTH『Working In Corners』4CD(\9,800-)\10,780-税込

 2021年8月13日に亡くなったナンシー・グリフィスの初期4枚のアルバム『There's A Light Beyond These Woods』、『Poet In My Window』、『Once In A Very Blue Moon』、そしてグラミー賞にノミネートされた『The Last Of The True Believers』を収めたボックスセット。プロデューサーのジム・ルーニーとライターのホリー・グリーソンによる膨大なライナーノーツと貴重な写真が収録。 
  ●SNEO808229 JENNI MULDAUR & TEDDY THOMPSON『Once More: Jenni Muldaur & Teddy Thompson Sing The Great Country Duets』CD(\2,650-)\2,915-税込

 ジェフ & マリア・マルダーの娘のジェニー・マルダーと、英国ロック界の大物、リチャード & リンダ・トンプソンの息子のテディ・トンプソンによる本格的正統派カントリー・デュオ作品。ポーター・ワゴナー & ドリー・パートン"Just Someone I Used To Know"を皮切りに、オズボーンで知られるタイトル曲、ジャック・クレメンツ作でチャーリー・プライドでヒットした"Just Between You And Me"、ドリー・パートン作"Put It Off Until Tomorrow"、ジョージ・ジョーンズ & タミー・ウィネット"Golden Ring""It's So Sweet""Take Me""We're Gonna Hold On"、コンウェイ・トゥイッティ & ロレッタ・リン"After The Fire Is Gone""We're Caught Between A Love And A Love Affair""Pickin' Wild Mountain Berries"(オリジナルは黒人男女デュオペギー・スコット & ジョー・ジョー・ベンソン)、ルービン・ブラザーズ"Makin' Believe"の全12曲、時代を超えてカントリー・デュオに取り組んだという意欲作。ボブ・ディラン・バンドのデビッド・マンスフィールドをプロデュースに迎え、ナッシュビル産ではない伝統的なカントリー・サウンドが新鮮に聞こえる。
  ●R003786502 REBA MCENTIR 『Not That Fancy』CD(\2,650-)\2,915-税込

 女性カントリーの大スター、レバ・マッケンタイアの著書『Not That Fancy: Simple Lessons on Living, Loving, Eating, and Dusting Off Your Boots』の発表に合わせてリリースされるコンパニオン・アルバム。グラミー賞受賞のプロデューサー、デイヴ・コブを迎えて、彼女の大ヒット曲のアコースティック・バージョン、未発表曲3曲と新曲"Seven Minutes in Heaven"を収録。
 ■発掘、編集新入荷
  ●RCSI-1031 HARTFORD/RICE/CLEMENTS CD(\2,750-)\3,025-税込

Bound to Ride/If I Should Wander Back Tonight/I Know You Don’t Love Me No More/My Baby’s Gone/The Wings of a Song/Sweet Sunny South/We Can’t Be Darlings他全13曲

 故ジョン・ハートフォードと故バッサー・クレメンツ、そしてトニー・ライスによるスタンダードを中心としたストレート・ブルーグラス集が再入荷。このブルーグラス偉人3人で1988〜90年にかけてカンバーランド河の岩盤をくり貫いたジョンの地下室スタジオに集ま、フラット&スクラッグスとベニー・マーティンを核にトラッド名曲などをカバーする超貴重オタク的私蔵スタジオ録音の発掘である。
 [クラレンス・ホワイト没50年]
  ●LIB-5035 CLARENCE WHITE『The Lost Masters 1963-1973』CD(\2,650-)\2,915-税込

 1973年のクラレンスの早すぎる死から今年で50周年。クロージング・トラック"On My Way Home Again"は、エヴァリー・ブラザーズとリズム・ギターのグラム・パーソンズとの貴重なリハーサル・スタジオ・パフォーマン。クラレンス・ホワイトの全キャリアを網羅した14曲。カントリー・ロックのパイオニアであり、ケンタッキー・カーネルズ、ザ・バーズの伝説的メンバーであるクラレンス・ホワイトの、アコースティックとエレクトリックの貴重な演奏をミックス。ロジャー・マクグイン、エリック・ワイスバーグ、スキップ・バティン、バイロン・バーライン、ジーン・パーソンズらが参加。
  ●ANTHRO-009 KENTUCKY COLONELS『1966 (expanded edition)』CD(\2,750-)\3,025-税込

 クラレンス(g)&ローランド(m)・ホワイトのケンタッキー・カーネルズが1965年に解散後の1966年にエリック・ホワイト(bs)、デニス・モリス(g)、ボブ・ウォフォード(bj)ボビークレーン(f)という布陣で活動を散発的に再開した1966年の録音を収録、1978年にシャイロ・レコードからリリースされた『1966』が、9曲のボーナス・トラックを追加して再発売。ボーナス・トラックは1959年から61年頃のラジオやテレビに出演したときの音源で、当時はカントリー・ボーイズ名義でタウン・ホール・パーティやカントリー・バーン・ダンス・ジュビリーにレギュラーとして出演していた頃の物。メンバーはローランド(m)、クラレンス(g)、エリック(bs)のホワイト兄弟に加えてビリー・レイ・レイサム(bj)、リロイ・マック(d)、曲によってロジャー・ブッシュ(bs)が参加している模様。
  ●RW-0001 NEW KENTUCKY COLONELS『Live in Holland 1973』CD(\2,450-)\2,695-税込

 1973年夏、クラレンス・ホワイトが事故で亡くなる2ヶ月前、兄のエリックとローランド、そしてハーブ・ピーダセンとともにオランダをツアー。本作は、そのときに彼らのブルーグラス魂を爆発させた、2013年夏にローランド・ホワイトが初めて発表した未発表ライブである。クラレンスの生ギターが縦横に駆け巡り、そのリズム/ビートに引っ張られるようにローランドのマンドリンとハーブのバンジョー、そしてエリックのすばらしいスラップベース。全員がブルーグラスをすることに集中していくさまが手に取るように感じられる貴重な録音である。
 ■日本のアーティスト
  ●TIKI-028 BOSCO 『BOSCO』CD(\2,273-)\2,500-税込

 京都在住のオールドタイム・フィドラー、バスコ(高木光介)、ロサンゼルスを拠点にオールドタイム音楽作品をリリースしているTIKIパーラーからのセルフ・タイトルによるソロ・アルバム。ミュージック・マガジン他、様々なメディアで取り上げられ注目を集めている。「1970年代の終わり頃からトミー・ジャレル、バール・ハモンズ、メルヴィン・ワインといった巨匠や若いミュージシャンたちを訪ね歩き、ウィートランドやマウント・エアリーやゲイラックといったフェスに参加、昔のオールドタイマーの音に耳を傾け、その中から自分のフィドルスタイルを身に着け、本物のアパラチアの音を出す。そしてその右手で弓を操り生み出される複雑なリズムに心魅せられる。(ジョン・ハーマン)
 ■月刊ムーンシャイナー特集/関連作品
 [ビリー・ストリングスとモリー・タトル]
  ●NNS698603 MOLLY TUTTLE & GOLDEN HIGHWAY『City of Gold』CD(\2,650-)\2,915-税込

 モリー・タトルが自身のゴールデン・ハイウェイを率いて2022年に発表したNonesuch移籍第一弾作品にしてグラミー賞受賞アルバム『CROOKED TREE』に続く最新作。モリー・タトル(g,v)、ジェリー・ダグラス(d)、そしてブロンウィン・キース・ハインズ(f,v)とドミニク・レスリー(m)、シェルビー・ミーンズ(bs,v)、カイル・タトル(bj,v)というメンバーに加え、"Yosemite"でデイヴ・マシューズがスペシャル・ゲスト参加。
  ●ROU101798 BILLY STRINGS『Me/ and/ Dad』CD(\2,650-)\2,915-税込

 ビリー・ストリングスが2歳の時に実父が薬物中毒で亡くなった後、父親となったテリー・バーバー、「物心ついたときから、父と一緒にレコードを作りたかったんだ」というビリー・ストリングスの夢を叶えた作品。
 ■2023年IBMAアワード受賞関連作品
  [年間最優秀男性ヴォーカリスト]グレッグ・ブレイク
  ●TBR-118 GREG BLAKE 『People, Places, and Songs』CD(\3,100-)\3,410-税込

 ジェフ・スクロギン&コロラドからスペシャル・コンセンサスのリード・ボーカルとして活躍中のグレッグ・ブレイク、コロナ禍前にフルタイム・ミュージシャンとして活動続ける決意を受けてクレア・リンチやマーク・シャッツといったミュージシャンが協力して創り上げた作品。
 [年間最優秀ゴスペル・レコーディング]"The Scarlet Red Lines"ラリー・スパークス
  ●REB-1880 LARRY SPARKS『It's Just Me』CD(\2,450-)\2,695-税込

 ブルーグラス・シンガーの最高峰、ラリー・スパークスのギターとボーカルに焦点を当てた音創りで、過去のセルフカバーに加えてジョージ・ジョーンズ、ハンク・ウィリアムス、新進気鋭のライターの作品も収録。ラリーの一音入魂のギター・プレイが聞き物。
 [年間最優秀ギター・プレイヤー]トレイ・ヘンズリー
  ●COMP-4792 ROB ICKES & TREY HENSLEY『Living In A Song』CD(\2,450-)\2,695-税込

 IBMAアワード年間最優秀ドブロを15回獲得しているロブ・アイクスと11歳でオープリでデビュー 先日のNGDB『永遠の絆』リリース50周年記念コンサートでジミー・マーチンの愛器のギターを片手に大きくフィーチャーされたトレイ・ヘンズリー(g)のコンビによる4作目。トレイの抜群の歌唱力を活かした上質のアコースティック・カントリーという趣でメジャーも狙える音創りが楽しめる。
 [年間最優秀ヴォーカル・グループ][年間最優秀ニュー・アーティスト]オーセンティック・アンリミテッド
  ●BBR-032 AUTHENTIC UNLIMITED CD(\2,650-)\2,915-税込

 ドイル・ローソンがツアーから引退したことを受けて、残ったメンバーにジェシー・ブロック(m,v)を加えて、新たに結成されたオーセンティック・アンリミテッドの作品。
 [ムーンシャイナー11月号レビュー紹介作品]
  ●REB-1879 THE HIGH FIDELITY『Music In My Soul』CD(\2,450-)\2,695-税込

 ブルーグラス考古学者と称されるジェレミー・スティーブンス、コリーナ・ローズ・ログストン・スティーブンス、カート・スティーブンスンのマルチな才能を持つ3人他によるハイ・フィディリティの最新ゴスペル・アルバム。
  ●MFR-231001 CORY WALKER『School Project』CD(\2,650-)\2,915-税込

 話題のイースト・ナッシュ・グラスやデビッド・グリア・バンドのメンバーとして又、2008年の宝塚フェスにシエラ・ハルと共に参加してくれたコリー・ウォーカーのマウンテン・フィーバーからのデビュー・ソロ。
  ●SNYL881657 WILLIE NELSON『Bluegrass』CD(\2,750-)\3,025-税込

 ウィリー・ネルソンの151作目となるスタジオ・アルバムはなんとブルーグラス作品。盟友バディ・キャノンのプロデュースの下、自身のこれまでの有名曲をブルーグラス・スタイルで演じる。
  ●YEP-3042 STEEP CANYON RANGERS『Morning Shift』CD(\2,950-)\3,245-税込

 ノース・カロライナをベースに活動、映画俳優&バンジョー・プレイヤーのスティーブ・マーチンとのコラボレーションで一躍、全米で人気を得たスティーブ・キャニオン・レンジャーズ、凝ったアレンジを施した発展型ブルーグラス。
  ●MFR-230210 CASEY PENN 『One Step Away』CD(\2,650-)\2,915-税込

 美しいエンジェリック・ボイスを持つ優れたソングライターのケイシー・ペンのマウンテン・フィーバーからのデビュー作。爽やかで表現力豊かなボーカルが素晴らしい。
  ●LIB-5035 CLARENCE WHITE『The Lost Masters 1963-1973』CD(\2,650-)\2,915-税込

 1973年のクラレンスの早すぎる死から今年で50周年、未発表音源集。
  ●SFMCD568 BURRITO BROTHERS『Together』CD(\2,650-)\2,915-税込

 半世紀近くの歴史を持つフライング・ブリトー・ブラザーズの流れを汲むブリトー・ブラザーズ、グラム・パーソンズが在籍した頃の危うさや、煌きには及ばないが、トニー・バイオレッタのスチール・ギターをたっぷりフィーチャーした、70年代の雰囲気を湛えたタイトで耳障りの良いカントリー・ロック・サウンドを今日も聞かせる。カントリー・ロック、ウェスト・コースト・サウンド好きの方は是非、聞いてみて欲しい。
 ■ブルーグラス最近作/お勧め作
 *コンテンポラリー
  ●BBR-0169 CARSON PETERS & IRON MOUNTAIN『Gotta Lotta Lonesome』CD(\2,750-)\3,025-税込

 アパラチアの真ん中から登場したフィドラー & ボーカリストのカーソン・ピーターズはブルーグラス界の新星としてグランド・オール・オープリーなどの有名なステージで演奏。本作は彼等初のメジャーレーベルからのリリース。正統派ブルーグラス、際立つヴォーカルをセンス良くミックスした作品。
  ●MFR-2203500 VOLUME FIVE『Karma』CD(\2,650-)\2,915-税込

 バージニア州ウィリスを本拠地に活動するブルーリッジ系ブルーグラス、ボリューム・ファイブの第10作目となる最新アルバム。選りすぐりの選曲が魅力。
  ●PC-1278 DALE ANN BRADLEY『Kentucky For Me』CD(\2,450-)\2,695-税込

 ケンタッキー音楽の殿堂入りを果たし、グラミー賞にも2度ノミネートされたデイル・アン・ブラッドリーの故郷への賛歌。ケンタッキーにゆかりのある豪華なゲストを迎えて共演。
  ●EICK571930 DAN TYMINSKI『God Fearing Heathen』CD(\2,650-)\2,915-税込

 ダン・ティミンスキ、15年ぶりの本格的なブルーグラス・アルバム。自らプロデューサーを務め、全10曲中9曲のオリジナルを収録。孤独な兵士の葛藤を描いた"Silence In The Brandy"、去ってしまった愛を嘆く"Never Comin' Home"、まだ見ぬ友を受け入れる"Never Met a Stranger"、ブルーグラスの象徴ジミー・マーティンに敬意を表した"Ode to Jimmy Martin"等、ブルーグラスの時代を超えた伝統を探求しながらも、現代のテーマを掘り下げた歌詞で、自省、人間的な兄弟愛、そしてPTSDに捧げられた内容を取り上げている。
 *トラッド
  ●DP-1948 DAVID PETERSON & 1946 『Cup of Loneliness』 CD(\3,100-)\3,410-税込

 トラディショナル・ブルーグラスの急先鋒、デビッド・ピーターソン&1946の2021年リリース作品。*********************************************************************************************************** 
 [温故知新]
  ●ROU-0370 TONY RICE 『Sings Gordon Lightfoot』 CD(\2,450-)\2,695-税込

Go My Way/Whispers of the North/Early Morning Rain/Cold on the Shoulder/Walls/You are What I Am/Ten Degrees(Getting Colder)/Whisper My Name/Shadows 他全17曲

 トニー・ライスがこれまでに録音したゴードン・ライトフットの曲ばかりを集めた企画編集物。全17曲の内、“Whispers of the North”が未発表曲。そのキャリアで追いかけ続けたライトフットをアレンジしたブルーグラス作品集はボーカリストとしてのトニー・ライス、最良の部分であるだろう。 
  ●SNYM302190 JIM & JESSE & VIRGINIA BOYS『Bluegrass Classics』CD(\2,450-)\2,695-税込

 兄弟デュオによるスムースなハーモニーが売り物のジム&ジェシー、1963年にエピックよりレリリースされた名盤。クロスピッキングによる卓越したマンドリンとリード・ボーカルの弟、ジェシーと、甘い声で抜群のハーモニーを聞かせるジムジム(g)・マクレイノルズの兄弟に加えて、スリー・フィンガー・スタイルのバンジョーの美学を伝えるアレン・シェルトン(bj)、リンゴ・スター、デビッド・グリスマン、グリーンブライアー・ボーイズ他、セッションマンとしても活躍するジム・ブキャナン(f)、ソングライターとしても知られるドン・マクハン(g)、デビッド・サザーランド(bs)というメンバーで現在もブルーグラス・スタンダードとなった名曲の数々を演じる。
 ■オールドタイム/フォーク/アメリカーナ最近作 & お勧め作
  ●JR-005 DOWN HILL STRUGGLERS『Lone Prairie』CD(\2,450-)\2,695-税込

 ケンタッキーとニューヨークを同時に拠点とするオールドタイム・ストリングス・バンド、ダウンヒル・ストラグラーズ、2017年リリース作品。**************************************************************************************** 
  ●SFW-40245 V.A.『The Village Out West: The Lost Tapes of Alan Oakes』2CD (\2,950-)\3,245-税込

 1960年代にサンフランシスコ・ベイエリアに出現したフォーク・シーンの貴重な音源集。
 ■映像最近作 & お勧め作
  ●MVDV-4577 & BOOK-27 BILL MONROE『Father of Bluegrass Music』DVD +BOOKセット特価(\3,500-) \3,850-税込 再入荷

 ブルーグラスの父、ビル・モンロー(1911-1996)がすべてを語る必携名作DVD。 故ジョン・ハートフォードとのモンロー農場でのインタビューを軸に、レスター・フラット、エミルー・ハリス、ポール・マッカートニー、オズボーン・ブラザーズ、ドリー・パートン、リッキー・スキャッグス、マーティ・ステュアート、そしてデル・マッカーリー/ビル・キース/チャビー・ワイズのブルー・グラス・ボーイズ・リユニオンなどの超貴重な演奏、ジェリー・ガルシアやロイ・エイカフのインタビューなど、日本語/英語併記の完全対訳本とともに、20世紀の偉大なアメリカ音楽家の生涯を再訪しましょう。 
 ■インスト最近作 & お勧め作
  ●BLFK582 BELA FLECK 『As We Speak』CD(\2,450-)\2,695-税込

 ベラ・フレックの最新作は盟友のベース名手エドガー・マイヤー、タブラの巨匠ザキール・フセイン、インドのバンブーフルートであるバンスリー奏者のラケシュ・チャウラシアを迎えて、インドの古典音楽と西洋のクラシック音楽をブルーグラスとジャズと融合させた野心的なアルバム。 
 ■楽器関連作品
 *バンジョー
  ●PATUX-372 ALAN MUNDE『Excelsior』CD(\2,650-)\2,915-税込
●PATUX-372T ALAN MUNDE『Excelsior』TAB BOOK(\3,500-)\3.850-税込


 70年代にカントリー・ガゼットのバンジョー奏者として絶大な人気を誇ったアラン・マンデの最新スタジオ作品とタブ譜同時発売。************************************************************************************************** 
 *マンドリン
  ●MH-2202 ASHBY FRANK『Leaving Is Believing』CD(\2,650-)\2,915-税

 10代の頃から天才振りを発揮、現在はマウンテン・ハートのメンバーとして活躍するアシュビー・フランク(m,v)のマウンテン・ホームからのデビュー・フル・アルバム。ジェリー・ダグラス、ジェイソン・カーター他によるサポート、軽快に飛ばすピーター・ローワンの"Midnight Highway"、カントリー・ジェントルメンでお馴染みの"Where I'm Bound"ではジョン・コーワンとロニー・ボウマンのコーラスで機嫌な仕上がり、ユニークなスタイルのマンドリン・プレイもさることながらソングライター、シンガーとしての才能にも驚かされる。
 *フィドル
  ●MH-2073 ANDY LEFTWICH『The American Fiddler』CD(\2,650-)\2,915-税込

 リッキー・スキャッグス&ケンタッキー・サンダーの超重量級ハイパー・ブルーグラスの主軸のひとりとして、その超絶テクニックでファンの度肝を抜いたアンディ・レフトウィッチの2003年のソロ作に続く第2作。 
 *ギター
  ●RCSI-1190 GRANT GORDY『Peripheral Visions』CD(\2,750-)\3,025-税込

 ミスター・サンのギタリスト、グラント・ゴーディ、ブルーグラスとジャズの融合で一時代を築いたデヴィッド・グリスマン・クィンテットのギタリストを出発点に、2010年に発表されたセルフタイトルのデビュー作に続く、素晴らしい彼のカルテット・アルバム。グラントの非常に幅が広い音楽性を反映して様々な表情の音世界を繰り広げている。 
 ■書籍、教則おすすめ
  ●BOOK-AS ANNIE STANINEC『Traditional Bluegrass Fiddle Solos』Book(\5,300-)\5,830-税込

 今秋、来日して東京、岐阜、京都、大阪でライブとワークショップを行なったアニー・スタニネッツ(ムーンシャイナー2016年3月号MS3305のカバーストーリー)、日系のフィドラーがブルーグラスフィドルの「キモ」を紹介してくれる抜群に有益なフィドル教本秀作! ムーンシャイナーでも詳細に解説していたようにカーリー・レイ・クラインやジョン・グリックなど、とてもマニアックなものからチャビー・ワイズ、ケニー・ベイカーまで、トラッドグラス系歌モノ間奏の完全コピー譜+解説である。
  ●TIM-1 EARL SCRUGGS『Mercury Sessions 1』Tab\(1,000-)1,100-税込
●TIM-2 EARL SCRUGGS『Mercury Sessions 2』Tab\(1,000-)1,100-税込
●TIM-3 EARL SCRUGGS『Foggy Mountain Jamboree』Tab\(1,000-)1,100-税込
●TIM-4 EARL SCRUGGS『Kings of Bluegrass』Tab\(1,000-)1,100-税込


 日本のアール・スクラッグス研究家の故津田敏之氏が私家版で出していた完全コピー集のリプリント判。アール・スクラッグスのフラット&スクラッグス時代の全録音の可聴部分をバックアップを含めてオリジナルLP順にタブ譜化した小冊子。TIM-1はマーキュリー録音の前半。TIM-2はマーキュ リー録音後半、TIM-3はアルバム『Foggy Mountain Jamboree』、"TIM-4"は『Kings of Bluegrass』の計4冊)がある。スクラッグス虎の巻!
 ■楽器、その他……
  ●MISC-SBMP 『秋元慎シグネチャー・マルチカラーピック』(\250-) \275-税込

 何故か一部のミュージシャンの間で人気のマルチカラー・旧グリスマン・シェイプのピック。**********************************************************************************************************
 
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