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  [B.O.M.Services 新入荷&お勧め作品]
2017年4月1日
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 [レッド・クレイ・アーカイブ・シリーズ]  
  ●RC-106 V.A.『The 8th Takarazuka Bluegrass Festival』 CD(本体\1,980-)\2138-新入荷
●RC-106LP V.A.『The 8th Takarazuka Bluegrass Festival』 LP(本体\1,980-)\2138-


Fastest Grass Alive(Goro Tani)/I've Gotta Be Me(Keep On The Grass)/Ooh Las Vegas(The Southbound)/Love Has No Pride(Akio Okusawa)/Don't Look At My Shadow(The Sumou Special)/Help(the Humpty Dumpty Hippoptamus)/Sudara Breakdown(Goro Tani)/Blue And Lonesome(Saburo Watanabe & AHO)/Lonesome Feeling(Otohto Mountain Boys)/Take Me Back To Tulsa(The Grass)/Could You Love Me One More Time(Masuo Sasabe & Kazuyoshi Ohnishi)/Shackes And Chains(The Bluegrass Nuts)/Go Home(The Shaggy Mountain Boys)/Rollin In My Sweet Babys Arms(The Shaggy Mountain Boys)

 1979年夏、もっともホットだった時代の宝塚ブルーグラス・フェスの記録。全国から集まった若者が、ゴローショーの「スーダラ・ブレイクダウン」に笑い転げ、タイムスリップした重鎮シャギー・マウンテン・ボーイズの登場に驚き、20代最後の年を迎えた笹部益生&大西一由や渡辺三郎&AHOに、当時の若者たち、奥沢明雄、ブルーグラス・ナッツ、弟マウンテン・ボーイズ、キープ・オン・グラス、グラス・ストアー、サウスバウンド、ハンプティ・ダンプティ・ヒポポトマス、相撲スペシャルら、学生たちのほとばしるようなブルーグラスがめちゃくちゃ爽快だ。 オズボーン・ブラザーズの軽快な"Fastest Grass Alive"、後にプロの喋り手になる片鱗が充分に窺える谷五郎のMCで否が応でも盛り上がる。ブルーサイド・オブ・ロンサムの笹部益生とイッツ・ア・クライングタイムの大西一由によるスタンレー曲、バンジョーで稲葉和裕が参加している。スウィンギーで小粋なアレンジが新鮮だったキープ・オン・ザ・グラス、現在はソロ・アーティストとして自身のマーマレイド・スカイを率いて活躍中の奥沢明雄によるエリック・カッズの名曲。グラム・パーソンズの名曲をブルーグラス・アレンジで聞かせるサウスバウンド。どんとどんとと波乗り越えてのMCも印象的な巨漢揃いだった日大サンズ・オブ・ホーボーズ・相撲スペシャル、キュートなボーカルでビートルズのブルーグラス・アレンジで野郎共の心を鷲掴みしたハンプティ・ダンプティ・ヒポポタマス、ゴロー・ショーのスーダラ・ブレイクダウンはアール・スクラッグス研究家として知られる津田敏之がスーダラ節のメロディを見事にスクラッグス・スタイルでアレンジしたものを酒井潤一が自らのアイデアを加えて弾いている。両氏とも故人となってしまったのは寂しい限り。渡辺三郎(bj)率いるアコースティック・ヘビー・オーケストラは松本善雄(g)、祇園隆司(f)、大矢貞男(f)、谷村順造(m)、アンドレ佐藤(d)、久永雅史(bs)という当時、ずば抜けて優れたミュージシャンが顔を揃えたスーパーバンド。トニー・ライスの影響色濃いリードギターがバリバリ聴ける弟マウンテンボーイズ。第一回目から連続出場を現在も継続中のブルーグラス・ナッツ、あの有田純弘氏の師匠である宮本有(bj)のスタイリッシュなプレイを聞き物。学生バンドで抜擢された同志社のグラス・ストア、そして昨年、結成50年を迎えて、現在も活躍中のシャギーマウンテンボーイズの貫禄のフォギーマウンテンボーイズ・サウンド。あれから38年、今年も46年目の宝塚ブルーグラス・フェスがやってくる。 
 [ブルーグラス新入荷]
  ●ROU-00173 GIBSON BROTHERS『In The Ground』CD(本体\2,450-)\2,646-

Highway/Homemade Wine/Remember Who You Are/Making Good Time/My Quiet Mind/I Can’t Breathe Deep Yet/Fool’s Hill/Friend of Mine/Little Girl/I Found a Church Today/Look Who’s Crying/Everywhere I Go/In the Ground全13曲 

 ニューヨーク北部から登場してルービン・ブラザーズやジム&ジェシーの伝統を引き継ぐ、ブラザー・デュオ・スタイルのブルーグラスで一斉を風靡、IBMAの年間最優秀エンターテイナーに選ばれるなど、現在、押しも押されもせぬトップ・バンドに成長したギブソン・ブラザーズの全曲オリジナルによる最新作。レイ・ギブソン(g)、エリック・ギブソン(bj)、マイク・バーバー(bs)、クレイトン・キャンベル(f)、ジェシ・ブロック(m)、ゲストにロブ・アイクス(d)で鉄壁のバンド・サウンド。レイとエリックの兄弟ならではのハーモニーとソングライティングの才能も全開という印象、ブルーグラスのフォーマットに則りながらも幅広い曲調で楽しませてくれる。"Remember Who You Are"は旅立つ息子へのアドバイス、娘に向けての"Little Girl"、優しいメロディがとても印象的。若気の至りを振り返る"Fool’s Hill"懐かしい感じがたまりません。ワルツテンポの"Look Who’s Crying"はロブ・アイクス(d)を迎えてフラット&スクラッグスの雰囲気を湛える。エリックの息子、ケリーもソングライティングに加わった"Everywhere I Go"等々、名曲揃い。 
  ●MH-1672 LAWSON & WILLIAMS『Chapter 3』CD(本体\2,450-)\2,646-

Til Death Do Us Part/I'll Still Write Your Name in the Sand/Talk to Me Old Lonesome Heart/I'm Sorry I Caused You to Cry/Abigail/I Want to Be Loved, but Only by You/I'm Getting over You/I'll Make It Through/What Am I Gonna Do with This Broken Heart/Big Fool of the Year/he's Absolutely Nothing My God Can't Do/I Feel Better Now

 サニー・マウンテン・ボーイズのメンバーとして全盛期のジミー・マーチンを支えたJ.D.クロウとポール・ウィリアムス、ジミーの下でバンジョーとバリトンでプロのミュージシャンとしてのキャリアをスターとしたというドイル・ローソンという3人のブルーグラス界のレジェンドによる『Old Friends Get Together』と『Standing Tall and Tough』の2枚の作品を残した後、J.D.クロウの引退を受けて残った二人、ドイル・ローソンとポール・ウィリアムスによるコラボレーション。ドイルはご存知、クイックシルバーのリーダーとして君臨、多くのブルーグラッサーを輩出している名門バンドとして現在、最も影響力のあるバンドを育て上げた。ポールはビクトリー・トリオ名義で多くのゴスペル作品をリリース、デビュー当時から変わらない、澄んだ力強いテナーボイスは健在。ドリー・パートン作 "Til Death Do Us Part."を皮切りにゲストのジョー・マリンズの強烈にドライブするバンジョー・イントロの"I'll Still Write Your Name in the Sand"、ジョージ・ジョーンズの"Talk to Me Old Lonesome Heart"他4曲ではデビッド・ジョンソンのスチールギターも登場他、ティム・サレット(bs)、ジョッシュ・スイフト(d,g,drums)、スティーヴン・バーウェル(f)がサポート。
  ●PC-1201 WILDFIRE 『Rented Room On Broadway』CD(本体\2,450-)\2,646- 

Home Again/A Bible And A Bus Ticket Home/They Don'T Make 'Em Like My Daddy Anymore/Three/The Ghost Of Jim Bob Wilson/Riding The Fence/I Get The Picture/Nobody'S Love Is Like Mine/Small Enough To Crawl/Dollar/The Letter/Driving Nails全12曲

 2000年当時のJ.D.クロウ&ニュー・サウスのメンバーが東テネシーのドリー・パートンのアミューズメントパーク『ドリウッド』のレギュラーの仕事を得て、独立してバンドを立ち上げたワイルドフィアー。唄よし、楽器よし、コーラス良しとニューサウスの伝統を引継ぐ小気味よいブルーグラス。現在は創立メンバーのロバート・へイル(g)、カート・チャップマン(bs)にマルチ・ミュージシャン、シンガー、エンジニアとしても多才なグレッグ・ラック、ケンタッキー州サンディフック在住のジョニー・ルイス(bj)、メジャー・カントリーバンドのダイアモンド・リオにジーン・ジョンソンの病気療養中に参加、その後、ジュニア・シスク&ランブラーズ・チョイスから移籍のクリス・デイビス(m)という面々。ニューサウスの隠れた名盤『Flashback』(ROU-0322\2,646-)で印象的だった"Home Again"を皮切りにロレッタ・リンの1974年のヒット "They Don't Make 'Em Like My Daddy Anymore"最近ではフランク・ソリバンも取上げていたボックス・トップス、60年代のポップ・ヒット「あの娘のレター」ではマイナーのメロディを上手くアップテンポのブルーグラスにアレンジ、キース・ホィットリーのカントリーヒットのブルーグラス・アレンジ、スタンレーの"Nobody'S Love Is Like Mine"等々、コンテンポラリー・ブルーグラスといっても、このあたりのサウンドは70年代辺りから聞いているブルーグラッサーにとっては一番のツボかもしれない。バンジョーとマンドリンの絡み等、お手本に出来そうです。ワイルドファイアーってこんなよいバンドだったんだと認識を新たにしました。
  ●ROU-00196 NOAM PIKELNY『Universal Favorite』CD(本体\2,580-)\2,786-

Waveland/Old Banjo/Sugar Maple/Folk Bloodbath/Hen of the Woods/My Tears Don’t Show/The Great Falls/Moretown Hop/Sweet Sunny South/Redbud/Bye/I’ve Been A Long Time Leaving’ (But I’ll Be A Long Time Gone)全12曲

 ノーム・ピケルニーのラウンダー移籍第一弾となるソロ・プロジェクト。パンチ・ブラザーズの活動以外にもイーファ・オドノバンやステュアート・ダンカンとのデュオ等々、様々なユニットで活躍中のノーム、ここでは全くのソロ・パフォーマンスでマニアックに走りすぎるのでは?と懸念していたことが杞憂に終わる、想像以上にバラエティに富んだエンターテイナー振りを発揮している。バンジョーをはじめとしてアコースティック・ギターとエレキ・ギターとボーカル全てを彼自身が担当。昨年(2016)、パンチ・ブラザーズの東京公演後、次の公演地、オーストラリアへ旅立った他のメンバーとは別行動で、夏の宝塚フェスティバルに駆けつけてくれたノームのソロ・ショーでも披露していたリリカルなバンジョー曲を皮切りにバリバリのスクラッグスロールによるブルーグラス・ソングのバンジョー弾き語り等、ウッディなバンジョーの音色を最大限に引き出して、高度なテクニックを駆使しつつも、とても耳に優しい美しい音楽に仕上げているところが素晴らしい。魅惑の低音のボーカルをフィーチャーしてアメリカーナ系シンガーソングライター=ジョッシュ・リッターによるミシシッピー・ジョン・ハートの古い曲のリメイクやロイ・エイカフの古い典型的なカントリーソングでジョン・ハートフォードが取り上げていた"My Tears Don’t Show"はチェット・アトキンス風??エレキギターの弾き語りで。溢れ出るイマジネーションで色んなチャレンジでファンの期待以上の物を生み出し続ける才能に感服する。
  ●PATUX-296 ROB BENZING『Rob Benzing』CD(本体\2,450-)\2,646-

Sockeye/ Monocacy Crossing/No Longer a sweetheart of Mine/Lonesome Road Blues/Have You Come to Say Goodbye?/Armadillo Breakdown/It's Only Right that I Should Pay/The Bells of St. Mary's/Carry Me/Fingerboard Road/Dixie Breakdown/Lonesome River/Shenandoah Breakdown

 10歳の頃からドン・レノやアール・スクラッグスのバンジョーに魅入られたロブ・ベンジングの初ソロ・プロジェクト。ダニー・ナイスリー(g)、テイラー・ベイカー(m)、パトリック・マカビニュー(f)といったパタクセント周辺の非凡なミュージシャンに加えてベテラン、マーク・シャッツ(bs)がボトムを支える。ドン・レノのいっぱい詰まったインスト"Sockeye"、メロディに忠実ながらもきらりと光るマンドリン・ソロやツイン・フィドルーがよい雰囲気。オリジナル・インストが2曲、ドン・レノでお馴染みのインストが3曲。"No Longer a sweetheart of Mine""It's Only Right that I Should Pay"レノ&スマイリーの唄物が2曲。アール・スクラッグス、フラット&スクラッグス、ピーター・ワーニックのカントリー・クッキング時代のオリジナル"Armadillo Breakdown"
ほとんど全曲でギターのリード・プレイが聞けるのも嬉しい。スコット・ブラノンとトム・ミンティによるウェス・ゴールディングの"Lonesome River"なんと渋い選曲も泣かせる。
  ●BOTT-017 RALPH STANLEY 『Ralph Stanley-The Bottom Line Archive Series』 CD(本体\2,580-)\2,786-

O Death/Band Introductions/Greenbriar Shore/False-Hearted/Henry Lee/Lift Him Up/Wild Bill Jones/Hemlocks & Primroses/Look On and Cry/Calling You/Pretty Polly/Great High Mountains/Man of Constant Sorrow/Amazing Grace

 ラルフ・スタンレーの2002年6月12日、ニューヨークのボトムラインにおけるライブは、丁度、映画「オー・ブラザー」の成功を受けて、アリソン・クラウスやパティ・ラブレス、デル・マッカリー等々、音楽を担当したメンバーによるパッケージ・ショー、『ダウン・フロム・ザ・マウンテン』ツアーの合間に行われたライブではステュアート・ダンカン(f)、マイク・コンプトン(m)、ジェームス・アラン・シェルトン(g)、デニス・クロウチ(bs)がバックを務めている。
  ●PATUX-300 EDDIE ADCOCK 『Vintage Banjo Jam』CD(本体\2,450-)\2,646-

エディ・アドコックの新作。詳細次号。
 [カントリー新入荷]
  ●SRLA300462 MARTY STUART『Way Out West』CD(本体\2,450-)\2,646-

Desert Prayer, Pt. 1/Mojave/Lost on the Desert/Way Out West/Fantasma Del Toro, El/ Old Mexico/Time Don't Wait/Quicksand/Air Mail Special/Torpedo/Please Don't Say Goodbye/Whole Lotta Highway (With a Million Miles to Go)/Desert Prayer, Pt. 2/Wait for the Morning/Way Out West (Reprise)全15曲

 ナッシュビル・グラスに14歳で参加後、さまざまなキャリアを積んで自らがカントリー界の伝説になりつつあるマーティ・ステュアートの3年振り、18作目となる最新作はプロデュースにトム・ぺティ&ハートブレイカーズのマイク・キャンベルを迎えて、自身のバンド、ファビュラス・スーパーレイティヴス、ケニー・ボーン(g)、クリス・スクラッグス(bs)、ハリー・スティンソン(drums)と共にハリウッドのキャピトル・スタジオで録音、13曲のオリジナルとベニー・グッドマン“Air Mail Special”、本作品のコンセプトの源とも言えるジョニー・キャッシュ“Lost on the Desert”の2曲のカバーという構成、映画「イージーライダー」を髣髴させる荒涼とした砂漠を旅するといった趣のバーズやグラム・パーソンズにも通じる70年代のテイストが感じられる。クラレンス・ホワイト譲りのストリング・ベンダーも随所に聞かれる。ジョニー・キャッシュやマーティ・ロビンスにも通じる伝統的なカントリー音楽に新たな感性を付け加えて新たな歴史を築いているという印象。 
  ●CR-2016 CHURCH SISTERS CD(本体\2,450-)\2,646-

I Feel The Blues Movin' In/Speaking Of The Devil/Nightbird/Move On/Always Rains/Love Will Be Enough/Dead Man Walking/You Make Me/Lucky You/You Took Me There/I Surrender All全11曲

 12歳でデビュー、2013年に16歳でリリースした前作が大注目を集めたサバンナとサラの姉妹によるチャーチ・シスターズ、デル・マッカリーの代表曲のひとつ"I Feel The Blues Movin' In"から始まる最新アコースティック・カントリー作品。この作品でギターを担当するジョッシュ・ピケットやご存知、ラリー・コーデルの作品他。カントリー・ファミリー・リユニオンのシリーズでもカール・ジャクソンと共にルービン・ブラザーズの"ANGELS REJOICED"を披露、カールのプロデュースでムーンシャイナー誌でも特集記事を連載した『Orthophonic Joy: The 1927 Bristol Sessions Revisited』にも参加していたのは記憶に新しい。良く澄んで透るボーカルが魅力的。マンドリンのリフがご機嫌な"Lucky You"等々、ブルーグラス寄りの音作り。
 [インスト新入荷]
  ●ROU-00200 BELA FLECK『Juno Concerto』CD(本体\2,580-)\2,786-

Bela Fleck & Colorado Symphony & Jose Luis Gomez:Juno Concerto: Movement I (Live)/Juno Concerto: Movement II (Live)/Juno Concerto: Movement III (Live)
Bela Fleck & Brooklyn Rider:Griff/Quintet for Banjo and Strings: Movement II

 ベラ・フレック&アビゲール・ウォッシュバーン夫妻の愛息ジュノに捧げられた、第二作目となるバンジョーとオーケストラの為の協奏曲はホセ・ルイス・ゴメス指揮によるコロラド交響楽団を迎えて。ニューヨークを本拠地に活動する弦楽四重奏、ブルックリン・ライダーズとの共演。 
  ●PATUX-298 ANDREW VOGTS 『Sasquatch With an Alien on its Head』CD(本体\2,450-)\2,646-

Boxing Reel/The Pig and the Devil's Eye/Durang's Hornpipe/Dixie/Catharsis/Rosin on the Gourd/Sasquatch with an Alien on Its Head/Bumblebee in a Jug/Spider Shoe/Ashokan Farewell/Sadie at the Back Door

 またすごい才能が登場。4歳から鈴木メソッドでクラシックバイオリンを習い始め、マーク・オコーナー、ブルース・モルスキー、ジェレミー・キッテル、ブリタニー・ハース等の影響でトラディショナルなフィドルを弾き始め、クリフトップやゲイラックスのフィドル・コンテストでチャンピオンという輝かしい経歴を持つアンドリュー・ボグツ(f)のソロ・プロジェクト。ケイシー・ドリイセンにも通じるバーサタイルで非常に洗練されたスタイル。ジェレミー・キッテル・トリオが取り上げていた"Boxing Reel"、マイナーのシンプルなメロディが様々な表情を変えていく。共演はマーク・シャッツ(bs)、クロウハンマー・スタイル・バンジョーの可能性をどんどん広げているビクター・ファタ−ド(bj)、ダニー・ナイスリー(g)、アイラ・ワイルドマン(f)、エリ・ワイルドマン(m)。
 [ブルーグラス再入荷]
  ●OBR-15517 TRINITY RIVER BAND『Things We Do For Dreams』 CD(本体\2,450-)\2,646-

Between Me And Jolene/Time'S A Crooked Thing/The Promised Land/Lover'S Leap/The Mirror/Ten Miles To Deep Gap/The Things We Do For Dreams/Silver And Gold/Right Where She Left Him/My Own Worst Enemy/Secrets/Come Back Train

 フロリダ州キャラハンから登場した新進気鋭、トリニティ・リバー・バンド、2008年頃から地元の教会からファミリー・バンドとしてキャリアをスタート、評判を呼び2011年からフルタイムで活動開始、マイク・ハリス(g)、ジョッシュ・ハリス(bj,d)、ブリアナ・ハリス(f)とカール・ジャクソンが「天使の歌声」と絶賛のサラ・ハリス(m)という面々が家族バンドならではの素晴らしいハーモニーを聞かせる。2013年のデビュー作『Today it don't look like rain』、クリスマス作品『On a morning like this』含む6枚目のアルバム。軽快にドライブするバンジョーに乗ってコーラスが冴える"Come Back Train"はブルーグラス・サーベイのチャート入り、サラのマンドリンのキックオフが印象的でな"Me and Jolene"、女性バンドならカバーしたくなるメローな曲調が心地よい。
ドリー・パートンのカバーのゴスペル曲"Silver and Gold"、素朴なアレンジで歌の良さが引き立つアレンジ。キム・フォックスとクレイグ・マーケットによる胸がキュントなる"Right Where She Left Him"、"Highway 40 Blues"を髣髴させるタイトル曲等々、メジャーデビュー以前、ダウン・ホーム・フォークス時代のホワイツにも通じる素朴さと爽やかさが魅力。このあたりをカバーする学生女性バンドが出てきたら見てみたい。
 [インスト再入荷]
  ●JSRS-2016 JOHNNY STAATS AND ROBERT SHAFER『Music from the Mountains』CD(本体\2,450-)\2,646-

Leather Britches/Old Virginia Waltz/Big Mon/Banks Of The Ohio/Jerusalem Ridge/Texas Gallop/The Waltz You Saved For Me/La Gitana/By The Side Of The Road/Grey Eagle/Pass Me Not/Redbird/Gypsy Waltz/El Cumbanchero

 ウエスト・バージニア州のマンドリン・プレイヤーで宅配人が一夜にしてメジャー・デビュー(『Wires & Wood』2000年) してNBCのトゥディ・ショー等で大きく取上げられて話題となったジョニー・スターツの6作目、ウィンフィールド・チャンピオン・ピッカーのロバート・シャファーとのユニットとしては3作目。凄まじいばかりの超絶テクニックでビル・モンロー曲他、ばりばり弾きまくる痛快インスト作品。クリーンで押し出しの強いピッキングと耳をそばだたせるフレイジングが魅力。
 [映像再入荷]
  ●HMBP-NCC NEW COON CREEK GIRLS『Live @ Willis WoodSongs Coffee House 2/16/13』2DVD set(本体\3,700-)\3,996-

 ニュークーンクリークガールズ、1979年結成時からのオリジナル・メンバーであるビッキー・シモンズ(bs)、パム・ガッド(bj,g)、ワンダ・バーネット(f,g)、パム・ペリー(m,g)というメンバーで30年近く活動続けている彼女たちのお馴染み、ウィリス・ミュージック・ウッドソングス・コーヒーハウスに於けるライブ映像作品。パム・ガッドはパム・ペリーと共にワイルド・ローズのメンバーとして'91年には熊本カントリー・ゴールドに出演、ワイルド・ローズでも取上げていたパムのペンによる"Home Sweet Highway"を皮切りにマック・ワイズマン&オズボーン・ブラザーズ、アリソン・クラウスが最新作で取上げている"It's Goodbye & Long To You"、ナンシ・グリフィスの"Love At The Five & Dime"、オリジナル・クーン・クリーク・ガールズの伝統を引継ぐ"Banjo Pickin' Girl""How Mny Bisquits"、"Hank Williams medley"等々、エンターテイナー振りが伺える。 
  ●UM-010D RHONDA VINCENT AND THE RAGE 『All the Rage - Live In Concert Volume One』DVD60分(本体\2,750)\2,970-

 ロンダ・ビンセント&レイジ、テネシー州マッケンジー、ベセル大学に於けるコンサートのライブ録音。ロンダビンセント(m,v)、ハンター・ベリー(f)、ブレント・バーク(d)、ミッキー・ハリス(bs)、アーロン・マクダリス(bj)、ジョッシュ・ウィリアムス(g)。レイジのメンバーのスライド・ショーのボーナス映像付。
 [ムーンシャイナー誌4月号関連作品]
  ●DIRT-0081 JULIAN LAGE & CHRIS ELDRIDGE 『Mount Royal』 CD(本体\2,450-)\2,646-

 ジャンゴ・ラインハルトからモダン・ジャズ、オールドタイム・フィドル・チューンからブルーグラス までを演じきる天才フラットピッカー、ジュリアン・レイジとパンチ・ブラザーズで来日も果したクリス・エルド リッジよるデビュー・フル・アルバム。ジョン・ハートフォード、ドン・ストーバーからオリジナルのニュー・アコースティックと自由な音世界に遊びながらもルーツに根ざした芯のあるパフォーマンスは驚嘆に値する。クリスの1937年のマーチンD-18とジュリアンの1939年マーチン000-18といマホガニーのサイドバックの立ち上がりの良い甘い音色を巧く活かした究極のフラットピッキング・デュオ。様々な表情を見せるオリジナル・インスト曲に挟まったボーカル物が素晴らしい。ドン・ストーバー作でティム・オブライエンとジェリー・ダグラスによる名演も記憶に新しい"Things In Life"やジョン・ハートフォードの"Life in the Mississippi Valley"、オルタナ・ロックのパール・ジャムのリーダー、エディ・ヴェダーがウクレレの弾き語りによるカバー・アルバムで取上げていた美しいメロディの"Sleeping By Myself"クリスの甘いボーカルとギターの響きがマッチして出色の仕上がり。オリジナル・フラットピッキング・ブルーグラス・チューンといつた趣の"Greener Grass"、ノーマン・ブレイクやドック・ワトソンにも通じるフレーズが出てくると思わずニンマリしてしまう。2人のイマジネーション溢れる自由な音世界を魅せてくれる曲もあれば、ルーツをしっかりと感じさせてくれる曲もある。伝統は引継がれている。 
  ●NONE558771 CHRIS THILE & BRAD MEHLDAU 2CD(本体\3,200-)\3,456-

 昨年、パンチ・ブラザーズで来日を果したクリス・シーリー(m,v)と現代ジャズ・シーンの中心的ピアニス=トブラッド・メルドー(piano,v)、2011年に初共演、2013年にデュオ・ツアーを行い、2015年の12月にニューヨークで2夜に亘るコンサート後、そのまま2人でスタジオ入りして創り上げたボーカル中心の作品。2人のオリジナルの他、ボブ・ディラン"Don't Think Twice It's Alrigh"、ギリアン・ウェルチ&デビッド・ローリングス"Scarlet Town"、ジョニ・ミッチェル"Marcie"等のカバーを取り上げているのもユニーク。ロイド・ロアの生々しいチョップに導かれて、少しノスタルジックな香りのするピアノが続く"The Old Shade Tree"を皮切りにマンドリンとピアノが寄り添うようにメロディを紡いでいく。超絶テクニックというよりはメロディアスに、細かいリズムで変化をつけて、何よりも卓越した音色で迫ってくる。アイリッシュ・トラッドの"Tabhair dom do Lamh"の美しいこと。クリス・シーリー、デビッド・グリスマンとは違ったアプローチでロイドロアを駆使して今までに無かったような究極の音を追い求めているという印象でビンテージ・マンドリン好きには堪らない。共にバッハとビートルズを愛するという共通項のある2人の天才ミュージシャンがお互いを尊重して高めあいながら音楽的な会話を楽しんでいるという印象。
  ●RC-101 IT'S A CRYING TIME CD-R \(本体1,980-)2,138-

 2009年の宝塚ブルーグラス・フェスで30有余年ぶりに復活した伝説のバンド、イッツ・ア・クライング・タイムが日本のブルーグラス・レーベルの先がけ、レッド・クレイ・レコードの第一弾として'72年に発表したアルバムがレッド・クレイ・アーカイブシリーズとしてリイッシュされた。清水靖之(bj)山口さとし(g)、大西一由(m)、勝見明(bs)というメンバーで、当時の最先端のテクニック、キース=トンプソンのメロディック・スタイルとドン・レノのスタイルが見事に共存した強烈な個性による独創的なバンジョー、レスター・フラットに絶賛されたというテナー・ボーカル、レッド・アレン、チャーリー・モンロー、スタンレー等々、トラディショナル・ブルーグラスの本質を掴んだ選曲による演奏は今なお色褪せない。ビル・モンローが兄のチャーリー・モンローのトリビュート・アルバムを作るにあたり、息子のジェームス・モンローに、このIt's A Crying Timeのアルバムから学ぶようにと言ったという逸話も残されている。
  ●LH-2016 TATSUO KAMENO『Rockin' Chair』(本体\2,315-)\2,500-

Country blues/Wall ofTime/Banks of The Ohio/Any Old Time/Crazy/I’m Coming Back But I Don’tKnow When/I’ll See You in My Dreams/Put Me On The Trail to Carolina/No9 Train/Warp your Troubles In Dreams/Lullaby In Ragtime/Rockin’ Chair/When I’m Gone

 日本のオールドタイム・ストリングバンドの草分け的存在のマウンテン・ランブラーズ、70年代にアメリカ・ツアーを敢行したブルーグラス・バンド、アップルシードのバンジョー・ブレイヤーとして活躍した伝説のミュージシャンで旭川在住の亀野達夫氏のハートウォーミングでお洒落なデビュー・ソロ作。フォーク・リバイバルの名曲やジミー・ロジャース、ホギー・カーマイケル等の小粋なグッド・タイム・ミュージック、モンローの60年代のエポックメイキングな"Walls of Time"等々、坂本愛江や旭川の地元の様々なスタイルのミュージシャンのサポートを得て、自身の唄とバンジョー、ギター、ウクレレを駆使して、キャリアに裏打ちされた余裕綽々の演奏を悠々自適に演じる佳盤。ドック・ボッグス"Country Blues"を皮切りに、山崎和紀(m)、松本和茂(g)等北大OBを中心としたグラス・フレンズを迎えて"Walls of Time""Banks of Ohio""I’m Coming Back But I Don’tKnow When"3曲のブルーグラス、ジミー・ロジャースの"Any Old Time"、パッツィ・クラインの"Crazy"他では小粋にスウィングするブルー・ムーン・クァルテット、ウクレレをフィーチャーしたムゲン・クァルテット他によるサポートも秀逸。ラストには佐々木仁(g)、近江謙二(autoharp)とのマウンテン・ランブラーズの1969年の音源も収録。
 [ムーンシャイナー誌4月号レビュー紹介作品]
  ●B002625002 ALISON KRAUSS 『Windy City』Deluxe Edition CD(本体\2,950-)\3,186-

Losing You/It's Goodbye and So Long to You/Windy City/I Never Cared For You/River In the Rain/Dream Of Me/Gentle on My Mind/All Alone Am I/Poison Love/You Don't Know Me/Windy City (Live)/River in the Rain(Live)/Losing You (Live)/I Never Cared for You (Live)

 アリソン・クラウス、ソロ名義としては17年ぶりとなる待望の最新作は大物プロデューサーバディ・キャノンとのコラボレーションによるブルーグラス、カントリーの名曲のカバーアルバム。アリソンが子供の頃にジム&ジェシーで覚えていたバデイ・キャノン作"Dream Of Me"、オズボーン・ブラザーズとマック・ワイズマンの"It's Goodbye and So Long to You"、同じくオズボーン・ブラザーズの"Windy City"やモンロー"Poison Love"やジョン・ハートフォードの"Gentle on My Mind"とブルーグラス・ファンには嬉しい選曲。ブレンダ・リー"All Alone Am I""Losing You "やミュージカル『ビッグ・リバー』より"River In The Rain"、レイ・チャールズも取り上げたエディ・アーノルドの"You Don't Know Me"等々、剛柔織り交ぜた練りに練った選曲でスチール・ギターとピアノが大活躍する上品なアレンジで、最上級のボーカル・アルバムに仕上がってる。 
  ●ACD-12522 BILL MONROE 『Castle Studio 1950-1951 - Complete Sessions』5CD+BOOKLET(本体\14,600-)\15,768-限定生産

 ビル・モンローがデッカ初期、ジミー・マーチン、カーター・スタンレー、エド・メイフィールドという名ボーカルを擁した1951年と1952年ににシンデレラ・スタジオで残した未発表音源を多数含む全181曲(366分)が1989年よりビル・モンローの年代順にボックスセットを発表してきたベア・ファミリーからリリースされる。モンローインストのマスターピース、"Rawhide"だけでも6テイク、"Poison Love"に至っては途中で止めた物も含めて13テイクも残している。これまで公式に出た録音ではテープの回転が途中乱れていた"The First Whippoorwill"もオリジナル・マスターが出てきたという。CDサイズのハードカバーによるブックレットにはニール・ローゼンバーグによるディスコグラフィとデック・スポッツデイルと元ブルーグラス・ボーイズのフィドラー=チャーリー・スミスによるライナー。ビル・モンローがレスター・フラット、アール・スクラッグス、マック・ワイズマン等と袂を分かって、孤高のハイロンサム・サウンドを築き上げるプロセスの全貌が明らかにされたミュージシャンと熱心なリスナー垂涎の録音集。1000セット限定発売。
  ●REB-1862 BIG COUNTRY BLUEGRASS 『Let Them Know I'm From Virginia』CD(本体\2,450-)\2,646-

Burn the Barn/Me and Becky (Hand in Hand)/Detroit Blues/Waste Not, Want Not/The Old Crooked Trail/One More Time Let Me Tell You (About Jesus)/If I Ever Get Home/Just My Memory of You/Your Sweet Loving Man/Flowers on Daddy's Grave/Yes, I See God/Let 'Em Know I'm From Virginia全12曲

 「最近のブルーグラスは」とお嘆きの皆さんに超お勧め!!1987年以来、今年で結成30周年を迎えるビッグ・カントリー・ブルーグラス、トミー&テレサ・セルズ夫妻を中心にエディ・ギルの素晴らしいボーカル他、バージニア、ノース・キャロライナのブルーリッジ・マウンテンのど真ん中をベースに活躍するトラディショナル・ブルーグラス。切込みの鋭いフィドルをハードにドライブするバンジョーが受けて、突き抜けたテナー・ボイスによるリードと三部のコーラス、ブルーグラス・アルバムのオープニングを飾るのに必要不可欠な要素を全て充たした"Burn the Barn"。マウンテン・ミュージック賛歌といった趣の“The Old Crooked Trail”と“If I Ever Get Home,”の2曲は長年の交流を持つトムTと奥さんの故デキシー・ホール夫妻の作品、あまりにストレートな表現でちょっと気恥ずかしい気もするが、ここまであっけらかんと歌い上げられると好ましく感じられる"Your Sweet Loving Man"、日本のおっさんバンドの演奏で聞いてみたい。ボルチモアとかコロンバスあたりの南部からの出稼ぎ労働者が集まる場末のブルーグラス・バーで故郷を思い出して涙する姿が思い浮かぶようなタイトル曲等々、捨て曲無し。
  ●COMP-4676 THE BANKESTERS 『Nightbird』CD(本体\2,450-)\2,646-

Nightbird/If It Wasn'T For The Rain/Wild Bill And Vivian/When I Die/I Need You Like That/Seven Nation Army/Nothing But Sky/For Every Valley (There'S A Mountain)/Never Give The Devil A Ride/Shine/He'S Always Been Faithful

 キャッチーなメロディを可憐なボーカルで今のブルーグラスに仕立て上げて人気のバンケスターズ、前作『Love Has Wheels』(COMP-4614)からシェラ・ハルをフィーチャーした"The Cups Song"(コップでさいころ振りながら歌う)のヒットを受けての最新第3作。将来が嘱望されるアーティストを顕彰するIBMAモーメンタム・アワード最優秀ボーカリストの第1回受賞者(2012年)、エミリー・バンケスター嬢(f,bj)とアリシア(m,f)、メリッサ(bs)の3姉妹の美しいボーカルを支える父親のフィル(g)、メリッサの夫=カイル(bj)という編成。"Seven Nation Army"は世界中のサッカー・スタジアムで流れる応援の定番曲としてファンには知られるホワイト・ストライプのカバー、メンバーのジャック・ホワイトはブルーグラスシンパとしても知られる。90年代のモンスターヒット曲"Shine"(コレクティブ・ソウル)はフィドルとバンジョーを旨く活かしたリフから後半、2ビートでテンポアップする展開がブルーグラス・ファンには快感他。
  ●GSMA-52611 VARIOUS ARTISTS 『On Top of Old Smoky - New Old Time Smoky Mountain Music』CD(本体\2,750-)\2,970-

 グレート・スモーキー・アソシエーション(同国立公園の保存を目的とする非営利団体)のリリースによるアパラチアン・トラッド曲集。1930年代からこの地に住み付いた民俗学者ジョセフS.ホールが現地録音で採集したバラッド、フィドル・チューン等々、ドリー・パートン"Little Rosewood Casket"やブライアン・サットンの弾き語りによる"I Wonder How the Old Folks Are at Home"、カーター・ファミリーの末裔=デイル・ジェットのハロー・ストレンジャーによる"Will the Circle Be Unbroken"、アリス・ジェラルド"Ground Hog"、トニー・トリシュカとコートニー・ハートマン(デラメイ)による"Chinquapin Hunting"やノーマン&ナンシー・ブレイク"The Dying Cowboy "他、現在、第一線で活躍する有名無名アーティスト達が新たに録音。優れたローカル・ミュージシャンのショーケースとしても楽しめる。豪華ブックレット付。
  ●JMD-010 THE CASH『Sunrise』CD(本体\1,851-)\2,000-

 京都の美山町に移住して神出鬼没な活動を続ける井上太郎(m)と芦田愛菜の天才子役ぶりで話題となったテレビ・ドラマ『マザー』の主題歌を歌っていた琵菜子(g)、70年代から活動するセンチメンタル・シティ・ロマンスのベーシストとして2009年から参加している瀬川信二(bs)によるザ・キャッシュの3年半振りのセカンド・アルバム。ソルアネモ(中西秀樹作)のプラグインされたマンドリン、ギターとベースが織り成すアンサンブル。爽やかなカッティングから心地よいメロディに繋がる"Mornig Dew"と、よりイメージの世界に遊ぶ"Morning Session"とハイロンサムな"Kanzan"の3曲のインスト、はっぴいえんどの「春爛漫」とボブ・ディランの和訳による饒舌な"Subterranean Homesick Blues"、オハイオプレイヤーズのファンキーな"Love Rollercoaster"三声のコーラスでちょっとトロピカルなアレンジの"Take This Hammer"とバンジョーレスながらもフラット&スクラッグスのオリジナルの雰囲気を伝える"Polka On A Banjo"。(ムーンシャイナー誌レビューより)
 [ブルーグラスお勧め]
  ●MFR-150602 SIDELINE 『Session 2』CD(本体\2,450-) \2,646-[再入荷]

Mountain Girl/I Won'T Go Away/Flora, The Lily Of The West/I'D Rather Die Young/Kentucky Country Home/Don'T Come Running/Mountain Song/Going Across The Sea/Lord Don'T Leave Me Here/Rose In Paradise/Handsome Molly全11曲

 21年間に亘って在籍したサードタイム・アウトを離れたスティーブ・ディリング(bj)がリタイア後に結成したユニットの第2作。スティーブ同様にマウンテン・ハートを辞したジェイソン・ムーア(bs)、ファミリーバンドのチェリーホームズでセンセーショナルなデビューを飾り、いきなりIBMAアワードの最高峰、年間最優秀エンターテイナーに輝き、現在はローリーのスタジオでエンジニアとしても活動するスキップ・チャリ―ホームズ(g)、ノース・キャロライナ・ネイティブでブルーグラスと深いかかわりの中で育ったブライアン・オルドリッジ(m)というメンバーに加えてプロデュースにマウンテン・ハートのアーロン・ラムジー(m)、現在、最も多忙なセッションマンとして大活躍のロン・スチュアート(f)という面々で、ルアル・ヤーブロー&デキシーメンの"Mountain Girl"、チェリーホームズ自主制作時代の"I Won't Go Away"、クイックシルバー"I'd rather Die Young"、"Kentuck Country Home"(H.サイズモア)、"Don't Come Running"(D.パームリー)、"Going Across The Sea"(trad)等々、抜群の選曲、直球勝負のソリッドなブルーグラスを聞かせてくれる。
  ●REB-1856 MICKEY GALYEAN & CULLEN'S BRIDGE『My Daddy's Grass』CD(本体\2,450-)\2,646-

 BU誌ナショナルブルーグラスサ−ベィで"I Found My Daddy's Grass"が一位に輝くという快挙、ブルーリッジ系ブルーグラスの原点、カレン・ギャリアンの息子、ミッキー・ギャリアンが、父カレン(1939-2010)の死後、リッチ・イン・トラディションを離れて結成した、その名も「カレンズブリッジ」の第2作最新作。ブルーグラスのソウルフルな部分に踏み込んでいくトラッドグラスの王道である。
  ●GCR-1602 TYLER GRANT『Earth and Wood』CD(本体\2,450-)\2,646-

 ウィンフィールドのナショナル・フラットピッキン・チャンピオン、シンガーソングライター、プロデューサーとしても才能を発揮するテイラー・グラント、2010年の『Up the Neck』以来のオール・アコースティックによる素晴らしいブルーグラス・アルバム。ウエスタン風味のマーティ・ロビンスとグラディ・マーチンのエルパソを髣髴させる"West Texas Wind"ではサリー・バン・ミーター(d)がゲスト参加、ダスティ・ライダー(bj)、ジョーダン・ラムジー(m)が何処と無くジョン・ダフィ、ベン・エルドリッジ在席時のセルダム・シーンを髣髴させるインスト曲"Pick It"、フィドルのパトリック・ホーパーのバッサー・クレメンツの影響色濃いプレイも聞き物。"Cattle In The Cane"はトニー・ライスほどの押し出しは無いが非常に整理されて素直に響くプレイに好感が持てる。卓越したトーンとタイミングで聞かせるソロ・パフォーマンスは流石にコンテストで鳴らしたキャリアを物語る。しっかりとしたテクニックに裏打ちされた、非常に聞きやすくて、どこか懐かしい日本人好みのあっさり系のサウンド。この爽やかさは癖になる。
 [フィドルお勧め]
  ●PATUX-294 FRANK MALOY, PAUL ANASTASIO, CASEY DRISCOLL『Stop Look & Listen』CD(本体\2,450-)\2,646-

Bibb County Polka/Coquette/Old South Georgia Home/Old Georgia Rag/Sophisticated Lady/City of Albany Waltz/Stop, Look and Listen/Paul Aiken Breakdown/Heartbreak Waltz/I Want to Be Happy/Georgia Two-Step/Wabash Blues/One Moment Please/There’ll be Some Changes Made

 トリプル・フィドルをフィーチャーしたグッドタイム・フィドル・ミュージック。フィドラー、コンポーザーとして159曲のオリジナルを集めた音源付き楽譜集が出版されている、今年90歳を迎えるフランク・マロイ(f)、ジャズ・バイオリンの巨匠のジョー・ベヌーチに師事し、その音楽性を引き継ぐポール・アナスターシォ(f)、6歳でフィドルをはじめ各地のコンテストを制覇して、現在はナッシュビルのベルモント大学に通うケイシー・ドリスコール(f)の三人による良くスウィングするフィドルと、プロデューサーでもあるトム・ミンティをフィーチャーしたスゥインギーでオールド・ファッションなボーカル物も魅力。パタクセント・レーベル界隈で活発に活動する若いミュージシャン、デビッド・ブロムバーグと来日したダニー・ナイスリー(m)、フランク・ウェイクフィールドとのデュオ作が好評のテイラー・ベイカー(electric m)、カール・シフレット&ビッグ・カントリー・ショーでは渋いバンジョーを披露するブレナン・アーンスト(g)もここではスウィンギーなギターを聞かせる、フランク・マロイとは1965年から活動してきたビリー・パケット(g)、80年代に新しいオールドタイムの流れを作ったトラペゾイドのメンバーとして活動していたラルフ・ゴードン(bs)という面々の好サポートが光る。ジョニー・ギンブルやタイニー・ムーアを髣髴させるエレクトリック・マンドリンとギターのアンサンブルが小気味よい。マロイによる様々な表情を見せるオリジナルに加えて、1920年代にガイ・ロンバルド&ロイヤル・カナディアンズが録音を残している"Coquette"、ダニー・ナイスリーのアコースティックによるマンドリンのプレイが光る。トラッド・ジャズ・ナンバー"Wabash Blues"、1930年代の流行歌でチェット・アトキンスとマーク・ノップラーも取り上げていた"There’ll be Some Changes Made"やデューク・エリントンの"Sophisticated Lady"等々、聴き所満載、ほっこり楽しめるグッドタイム・ミュージック。
 ■楽器、その他
  ●MISC-0017 KEITH BANJO TUNERS 2弦、3弦用2個セット (本体\34,000-)\36,720- 受注後、約二週間で入荷

 アールズ・ブレイクダウン、フリントヒル・スペシャルで使用されるDチューナーとも言われているもの。ステンレス製であるがゴールドプレイトのもの(MISC-0018)\47,520-(税込み)も有る。また1弦4弦用(一音)もバラである。またフェンダーギターなどに取り付ける場合は特別仕様のものが必要です。御問い合わせ下さい。
  ●B-DSMILE58 『DEERING SMILE BRIDGE 5/8』(本体\5,000-)\5,400-

 トニー・トリシュカ考案のディーリング社謹製スマイル・ブリッジ、取扱開始。テンションがヘッドに均等にかかるようにデザインされて、ただでさえ大きいバンジョーの音がヘッドにより効率良く伝わり、各弦がバランス良く鳴ると言う触れ込みです。バンジョーを組んだりばらしたりしているバンジョーオタクの皆さんのニューアイテムの一つとして採用をご検討ください。
 ☆☆ビー・オー・エム・サービス(御注文は:TEL 0797-87-0561:FAX 0797-86-5184:E-MAIL order@bomserv.comにて承ります。☆☆